大福寺山長者屋敷跡 だいふくじさんちょうじゃやしきあと(近庄地区)
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 きんじょう         おおたにりんどう みち わ  い             みぎて だいふくじ    ち
 近庄の村をはずれて大谷林道へと道を分け入り、しばらくすると右手に大福寺という地
めい
名のある山があります。
 むかし    ちょうじゃ ごうせい  やしき  かま             げんざい        さんちゅう くさ
 昔、ここには長者が豪勢なお屋敷を構えていたそうです。現在もうっそうとした山中の草
     おお  いし(そせき)  う
むらには大きな石(礎石)が埋もれています。
   とき ふもと ひと        りっぱ   いし          じぶん いえ にわいし      も  か
 ある時、麓の人が、「これは立派な石じゃ」といって、自分の家の庭石にしようと持ち帰っ
     よくあさ    にわ  いし あとかた  な  き   う   もと やま なか      おさ
たところ、翌朝には、庭の石は跡形も無く消え失せ、元の山の中にちゃんと収まっていた
      いま      いし  さわ たた        め   つ               とお ひと
そうです。今でもこの石に触ると祟りがあって 目が潰れるといわれ、ここを通る人はみん
 おが  とお
な拝んで通ります。                                    <越前丸岡の民話と伝説>