鳴鹿っ子ダイアリー  2004年12月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。

12月1日(水)
 今日から師走(しわす),”スポーツの秋”や”読書の秋”も名残惜しく過ぎ去ろうとしています。みなさん充実した秋を過ごされましたか? 今日のなるかっ子タイムには月頭の学校集会が行われました。先月,「みつばち文庫」より11冊の図書の寄贈をいただき,校長先生からその紹介がありました。「みつばち文庫」とは,岡山県にある養蜂場(ようほうじょう)が,自然環境や人と人とのつながり,命のつながりの大切さを,次代を担う子どもたちにしっかりと伝えるべく,全国の小学校に図書の寄贈を行っているものです。昨年度の募集で6年生児童(現中1)や地域の方々が応募したところ,見事に当選し,本校に寄贈をいただきました。その卒業生のコメントです。 「みんなが読む本が増えてうれしいです。鳴鹿小学校の図書館に新しい11冊の本が入りうれしいです。みんなも本をいっぱい読んで本の面白さを知ってください。」 寄贈して下さったみなさん,本当にありがとうございました。右上写真がその11冊の本です。児童のみなさんもどんどん読んで本に親しんで下さい。
 今月の生活目標は
「物を大切にしよう」です。@持ち物に名前を書く Aあとしまつをきちんとする B公共物を大切にする しっかり取り組んで下さい。
 →「みつばち文庫」(山田養蜂場ホームページ内)

12月2日(木)
 おとといは5・6年生の英語活動「ハロータイム」の様子を紹介しました。今日は
3・4年生の英語活動の様子を紹介します。3・4年生は毎週木曜日,AETの伊東マリア先生とボランティアの植松さんによる活動が行われています。この日はさまざまな色をした小さな”服”を鉄腕アトムの絵に着せるゲームなどを楽しんでいました。簡単な歌やゲーム,表現活動を通して,英語に親しむと同時に積極的・主体的なコミュニケーションを図ることができることを期待しています。

12月3日(金)
 一昨日に続いて図書の寄贈の話題です。先月6日に行われました親子福祉体験学習会の谷澤氏の講演会および低学年の手話体験では,手話サークルたけくらべの徳増千恵子さんのご協力をいただきました。その徳増さんが,これからも福祉学習に役立ててほしいと「小学生・中学生のための手話テキスト」10冊を本校に寄贈して下さいました。本日,愛育会研修委員長を通じて本校に届きました。誠に有り難うございました。
 テキストは(財)全日本ろうあ連盟出版局発行のもので,食べ物や乗り物・時間の表し方など,手話の基本になる単語や文型,自分で言いたいことの表現などが絵入りで分かりやすく説明されています。多くの人が手話を学ぶことで,障害者との壁をなくし,すべての人が明るく幸せな生活をおくることができるのです。みなさんもぜひチャレンジしてみましょう。
 →行事紹介「親子福祉体験学習会」

12月5日(日)
 明日朝学校に登校したら,だれもが目にするでしょう。児童玄関の掲示板に突如大きな”木”が出現しました。思わず某電機メーカーの”♪この〜木何の木,気になる木…”の歌を口ずさみそうです。これは金曜日までに児童会が作成したあるものです。右下に見える赤いポストも関係あります。さあ,これは何でしょう。非常に気になります。正解は明日の児童集会で…

12月6日(月)
 昨日のダイアリーの答えです。それは
「ありがとうの木」といって,後期児童会の中心となる取り組みです。なるかっ子タイムに行われた児童集会でその説明がありました。友達に何か親切にされた時,その感謝の気持ちを「ありがとうの実」カードに記し,ポストに入れます。カードは右下写真のように各学年で決まっています(本当は木にはならない実もありますが,果物で統一しようということになりました。念のため)。ポストに入ったカードは週に1回放送で読み上げ,その後「ありがとうの木」に”実らせる”ことになっています。感謝の気持ちをどんどん実らせて,またどんどん親切をして,明るい学校を築きましょう。

12月7日(火)
 鳴鹿水族館に新しい水槽ができあがりました。サケの水槽です。後期科学クラブの取り組みとして「
サケのふ化」にチャレンジです。地元の九頭竜川資料館「わくわくRiver CAN」からのお知らせを頂きました。
 写真はいただいたばかりの「サケの卵」ですね。イクラです。よく見ると卵の中に黒い点のように見えるものがありますね。これがサケの目です。この状態を「発眼卵」といいます。もうすぐ,サケの赤ちゃんが生まれてきます。生まれる瞬間をみんなで見てみたいですね。
 →「わくわくRiver CAN」(九頭竜川資料館)ホームページ

12月8日(水)
 2年生が生活科で
年賀状づくりに挑戦,今日の校外学習で郵便局に差し出しに行きました。年賀状は遠くの親せきの方や近くの友だち,幼稚園の時のおともだちなどさまざまで,1人2通書きました。マーブリングやイモ版,”モコモコペン”などを思い思いに使って,温かみのある手作り年賀状をつくりました。
 今日も暖かい小春日和で,12月の校外学習としては快適な一日でした。2年生は鳴鹿簡易郵便局に出かけ,自分たちの書いた年賀状を早速差し出しました。郵便局の実際の年賀状受付は15日からですが,郵便局の方がその日まであずかって下さるとのことです。新年のお祝いの気持ちが,元旦には早速届くことでしょう。

12月9日(木)
 2年生が生活科で心をこめてつくった野菜が大きく実り、収穫をむかえました。12月に入ってからも小春日和が続き,2年生が学級園で育てていた大根(短い大根で,このあたりでは”伝助大根”と言うそうです)やキャベツ,ブロッコリーなどがとても立派に成長しました。そしてかわいい芽キャベツも(右側写真)。この”豊作”に,2年生のみなさんもうれしそうです。
 思えば相次ぐ台風や天候不良で,キャベツやレタスなどの野菜が大きく値上がりしたのは,ほんの2ヶ月ほど前です。このところのおだやかな天候で野菜の値段も落ち着きつつあるようですが。例年にない暖かさの12月です。この冬はどのようになるのでしょう。

12月10日(金)
 「鳴鹿水族館」にサケの卵が仲間入りして5日目,科学クラブでは今,
サケの卵の観察記録を付けています。観察項目は,水温,積算温度(1日平均の水温を合計していったもの),生存数,pH(ペーハーまたはピーエイチ。酸性やアルカリ性の度合いを示す値),DO(溶存酸素),そしてその日の卵の様子などを観察します。積算温度480℃でふ化します。これからがとても楽しみな観察ですね。HP内にも「サケのかんさつきろく」コーナーがオープンしました。ぜひご覧下さい。

12月13日(月)
 今日は
学校集会・表彰の日です。校長先生が会議で出られたので,表彰は教頭先生から行われました。今年も鳴鹿っ子は,子ども会広報活動コンクール(壁新聞)でがんばりました。まず丸岡町の審査では,金賞5地区,銀賞1地区などほとんどの地区が入賞を果たし,他校を圧倒する成果でした。さらに県審査でも銀賞1地区,銅賞2地区を獲得する快挙。伝統的に素晴らしい成果を収めているとはいえ,今年も本当に頑張りました。HPでも近くそれらの作品を紹介できるといいなと思っています。

12月13日(月)
 お昼休み,科学クラブがサケの観察記録をとろうと水そうのふたを開けてみてびっくり,何と
サケの赤ちゃんが誕生していたのです。体長1cmあまり,お腹に赤い大きなふくろを付けた赤ちゃんが3,4匹確認されました。大きなふくろは,5年生でメダカの学習をした人は知っていると思いますが,エサを自分で食べるようになるまでの栄養素が含まれています。1週間前に積算温度約300℃で水そうに仲間入りしたサケの卵。ふ化するには積算温度約480℃が必要とされ,平均水温約15℃であることから早くても今週末ごろの誕生と思われていただけに,あまりにも早いベビーの誕生に驚きました。残りの卵も目がはっきりしていて,動く様子が観察できます。明日も楽しみですね。

12月14日(火)
 今朝は今年一番の冷え込み!福井で1.4℃まで下がりました。大野では氷点下だったそうです。しかしお昼は一転ぽかぽか陽気で15℃まで上がりました。12月らしくない小春日和はいつまで続くのでしょう?
 さて,今日の3限目,4年生理科の様子をご紹介します。単元名「寒くなると」です。まず教室で各自の課題を確認したあと,グラウンドやビオトープの動植物の観察をしました。質問です,桜の葉は散ってしまいましたが,枯れたのでしょうか? 実は,桜の枝にはたくさんの花や葉の芽が春を待っています。しっかり生きているんですね。

12月15日(水)
 今日は2学期最後のクラブ活動の日です。そこで6つあるクラブのうち,年の瀬迫ったクラブ活動2題を紹介します。まず
マルチメディアクラブです。ただいま,福井県県民生活部青少年・県民安全課が主催する「交通安全スクールホームページコンテスト」に向けて作品「なるかひやりマップ」(仮称)を急ピッチで仕上げています。既に地区内の交通安全危険箇所も子どもたちがクラブの時間や登下校の時などに調査し,ページとして作成しています。今日のクラブで作品はおおかた完成,担当教員(=HP管理者)がホームページ形式にしたあと,子どもたちによる手直しを経て完成する予定です。応募締切は12月27日ということで,それまでにはトッポページにも予告があるようにアップデートされる予定です。
 もう一つは
クッキングクラブの話題です。2学期最後のクラブは,一つの料理を囲んでみんなが楽しめるものをと,カレーライスづくりを行いました。にんじんを切る手つきの危なっかしい人(たしか男子…)もいましたが,隠し味も工夫してあってとってもお上手!クラブの時間はオーバーしましたが,見事なカレーライスが完成しました。もちろんHP管理者もカレーライスをいただきました。リーダー研修会で作ったカレーのあの感動を思い出します。おかげさまで今晩は通知表作成を頑張れます(^_^;) 今日もやはり忙しいHP管理者なのでした…
 →「交通安全スクールホームページコンテスト」(福井県県民生活部青少年・県民安全課)

12月16日(木)
 クリスマスまであと1週間あまり。学校は冬休みに入ってしまうので,今日が
クリスマスパーティーの日です。参加したのは伊東マリアセシリア先生に英語を習っている3・4年生です。まずクリスマスソング"We Wish You a Merry Christmas"を歌い,クリスマスのカード取り("What do you have for christmas?" "Santa Claus""reindeer"などといったカードを読み上げ,カルタのように取るゲーム)や,絵本を見ながらクリスマスについてのお話を楽しみました。次に"Christmas Board Game"すなわちクリスマスすごろくを楽しみました(左写真)。終わりに"If You're Happy And You Know It"(幸せなら手をたたこう)など2学期に歌った歌をおさらいして,パーティをしめくくりました。これも国際理解の一環です。本物のクリスマスがまちどおしいですね。
 →行事紹介「クリスマスパーティー」

12月17日(金)
 今日はなるかっ子タイムから3限目にかけて,
おはなし会がありました。福井おはなしの会から6名の方が来られ,約35分間各教室で日本や世界のむかし話や詩などを読み聞かせて下さいました。写真はお話が始まる前のもので,その後部屋を暗くし,ろうそくに火をともして静かで落ち着いた雰囲気の中でお話が始まりました… みなさん,想像の世界でたっぷり楽しんでもらえたでしょうか。

12月20日(月)
 科学クラブが担当している
「サケの飼育」は,今のところ大変順調です。ふ化したサケのおなかには大きなさいのう(オレンジ色の袋)をつけています。まだ泳ぐことはできず,底にじっとしているようです。毎日(登校日)クラブ員が観察記録をとり,廊下に掲示をしていますが,全校児童がサケの成長を興味深く見守っています。どうぞ,観察記録をご覧ください。
 また,
「九頭竜川資料館」の職員の方が来校して, サケのエサをわけて下さいました。(右写真)Sサイズ〜2サイズの3種類です。稚魚の成長にあわせてエサを使い分けていくそうです。生き物の世話をすることは大変ですが,子どもたちにこのような体験や観察をとおして「いのちの尊さ」が実感できることを期待しています。

12月21日(火)
 今日は冬至です。学年末,そしてクリスマス近しということもあって,各学年ではお楽しみ会真っ盛りの一日でした。5年生のお楽しみ会で,
クリスマスケーキ作りをしました。まずはスポンジケーキにチョコレート味のクリームを塗り,次に班毎に準備したトッピングを加えて…と,進行具合は上々でした。し,しかし,みんなの熱気が凄すぎて,クリームも徐々に溶けてきてしまいました!クリームが溶けないように,教室の空気の入れ換えもしながら,冷たい北風に凍えながらの大仕事!
 さあ完成! いざ食べ始めると,寒さも忘れて,18人のサンタさんたちは「おいしい〜!」を連発していました!


12月22日(水)
 今日で2学期が終業しました。そして2004年,平成16年も残すところあとわずかです。みなさん今年一年どうでしたか? 全国的には「災」の文字が今年を象徴していますが,みなさん一人一人にとっては成長・飛躍のよい年になったでしょうか?
 
第2学期の終業式は午後に行われ,鳴鹿小学校の一年を締めくくりました。校長先生からは話を聞く時の姿勢のよさや元気なあいさつ,一生懸命に掃除をしている姿など,みなさんが成長したところについてお褒めの言葉がありました。そして冬休み中の注意点として,規則正しい生活を送ることや事故にあわないように注意することなどが話されました。今年は小学生を巻き込んだ悲しい事件も相次いでいますし,それらがいまだに解決されているわけでもありません。身近なところでも不審者の情報が相次いでいます。学校の目が届きにくくなる冬休み中こそ,事件が起こる心配があります。生徒指導の先生からもあったように,見知らぬ人への誘いには絶対に乗らないように注意して下さい。
 そのほか今日は
地区子ども会が行われ,冬休み中の地区での生活について話し合われました。さらに大掃除も行われ,新年を気持ちよく迎えるために,ふだん手の届かないところも念入りに掃除をしました。
 さあ,冬休みです。みなさんはどんな計画を立てていることでしょう。終業式後,
サッカースポーツ少年団の団員は,早速岐阜への遠征とホームステイに向かいました。成果を発揮して気持ちよく一年を締めくくれるといいですね。健闘を祈ります。みなさんもよい思い出を作って下さい。
 →行事紹介「第2学期終業式」


12月25日(土)
 今日は楽しいクリスマス。鳴鹿公民館と鳴鹿地区青少年健全育成会議では,恒例のクリスマスコンサートをふるさと会館で開催しました。出演者は福井大学フィルハーモニー管弦楽団の山口さんほか5名の団員で,「木管五重奏」によるアンサンブル形式で演奏されました。「木管五重奏」とはフルート,オーボエ,ホルン,ファゴット,クラリネットの5つの楽器を使って演奏する少人数の合奏で,この日は『朝』(グリーグ),『愛の挨拶』(エルガー),『天国と地獄』(オッフェンバック),宮崎アニメの曲,クリスマスメドレーなどが演奏されました。
 約40名の児童をはじめ保護者や地区の方が訪れ,美しい音色の演奏に聴き入っていました。”指揮者になってみようコーナー”では1年生から6年生までの児童が初めての指揮にチャレンジ。テンポを上手にとることに苦労しながらも,楽しく体験することができました。