鳴鹿っ子ダイアリー  2006年10月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※10月は分量の関係で2ページに分割しています。 →10月16日以降はこちら 
10月2日(月)
 今日から10月第1週が始まりました。なるかっ子タイムは
学校集会です。校長先生が「命」の一文字を提示しました。この字の成り立ちは分かりますか。「命」の字源は,「令」と「口」とを組み合わせた会意文字で,もともとは神のお告げとして与えられるものを「命」といい,「いのち」の意味に用いるのは,人のいのちは天から与えられたものという考えからだそうです(参考;福井市出身の白川静氏が著した『常用字解』,平凡社,2003年12月)。今月後半には避難訓練が予定されていますが,一人ひとりが命を守るために,「おさない,はしらない,しゃべらない」をしっかり守って,取り組んでほしいものです。校長先生のお話の後に行われた校歌斉唱は,6年生による指揮付きでした(もちろん連合音楽会に備えての訓練です!)。生徒指導の先生からは今月の生活目標についてのお話がありました。今月の生活目標は「心と体をきたえよう」です。すでにパワーアップデーでも心と体の成長ぶりがうかがえましたが,これからもマラソン大会や連合音楽会など大きな行事に向けて努力していきましょう。
 ところで,すでに気付かれた人もいらっしゃると思いますが,学校北側の道路沿いにある桜の木が何と花を咲かせているのです。咲いているといってもほんの数輪ですが,写真のように確認できます(写真は9月30日撮影)。この狂い咲きの原因は,この夏大発生したアメリカシロヒトリ(毛虫)が桜の葉を食害した影響ではないかと考えられます。葉が無くなったことで成長抑制ホルモンの供給もなくなり,秋頃に狂い咲きが発生するそうです。アメリカシロヒトリが大発生した今年,狂い咲きは珍しいことではないかもしれませんが,一度観察してみて下さい(5年生教室前あたりからよく見えます)。
10月3日(火)
 「J−KIDS大賞」で4年連続福井県代表に選ばれたことを受けて,今日FBCテレビ(福井放送)の取材を受けました。特に今回は,子どもと情報教育とのかかわりをテーマに,子どもたちが学校ホームページ制作や発信に関わっている様子を取材していただきました。取材を受けたのは,6年生のまほろば学習(総合的な学習の時間)における情報教育”ピコピコタイム”で,パワーアップデーのまとめのページを作っているところす。子どもたちはFBCの森本茂樹さんより,「ホームページ制作は楽しいですか」「人々にどのようにホームページを見てもらいたいですか」「家ではどれくらいテレビやパソコンを使っていますか」などの質問を受け,しっかりと答えていました。自分たちで取材し,情報を選択して分かりやすく伝える力は,これから必要なコミュニケーション能力として求められ,情報の受け手としてだけではない,上手にメディアと付き合うことを期待しています。
  
※この取材は,10月12日(木)18時20分頃,FBCテレビ「リアルタイムふくい」の中で,「メディア教育最前線」
   として放送されました。

 今日から
4年生の合宿通学「鳴鹿チャレンジ合宿」が始まりました。これは坂井市教育委員会が主催するもので,3泊4日の日程で家庭を離れ,衣食住に関する基本的な能力を身に付け,自主性,協調性を養うとともに,保護者や地域の方々の協力を得て,家庭や地域の教育力を高める機会として行われています。今日はオリエンテーションのあと,前田彰夫さん,中瀬輝雄さんをはじめ鳴鹿青少年育成会議の方々のご指導によるそば打ち体験,「六呂瀬山古墳群&鳴鹿大堰を愛する会」の高山源一さんによる「越まほろば物語」地域学習,鳴鹿小・丸岡南中の4人のメンバーによる「巫女の舞」披露が行われました。そのほか,今日は「たけくらべ温泉」に入浴しました。合宿の様子は,「行事紹介」に特設ページを設けております(暫定版)。本日は深夜の更新となってしまい,リアルタイムとまでは行きませんが,どのような活動をしているのかどうぞご覧下さい。
 →行事紹介「4年生合宿通学 1夜目」
10月4日(水)
 今日は
ALT学校訪問日です。今回からはアメリカ出身のアンドリュー・ハート先生(アンディーと呼んでください!)が担当となり,初めての来校です。今日は2,4,6年生の授業と,5年生の訪問給食を受け持って下さいました。なるかっ子タイムに行われたウェルカム集会では,先生から出身地や趣味(フリズビーや野球,ジャズ音楽)などの自己紹介をして頂きました。児童会役員からも英語で5つほどの質問(好きな食べ物やスポーツなど)を行い,そのあとみんなで○×ゲーム(先生のお話や質問の答えをよく聞いていないと分からない問題!)をしました。6年生の授業では,先生の”年齢当て”や訪問した国の数を当てるゲーム(もちろん英語で)や,物の名前を英文(単語ではない)で答えるゲームなど,とても楽しい時間があっという間に過ぎてしまいました。ご自身がおっしゃるとおり,本当にダンディな方です。先生も来日から2ヶ月ほど。日本の子どもたちの学習や遊びの様子,学校の中で気づいたものをデジタルカメラに収めていたのが印象的でした。
 3年生はこの日,
丸岡町ふるさとめぐりを行いました。社会科で学習した丸岡地区の土地の様子を見たり,丸岡地区の施設を訪ね,そこで働く人の様子や施設の役割を学習したりして来ました。行き先は,坂井市役所丸岡総合支所,龍ヶ鼻ダム,「千古の家」の愛称で知られる坪川家住宅,竹田のあげで知られる谷口屋です。詳細は行事紹介をご覧下さい。
 →行事紹介「丸岡町ふるさとめぐり」
10月5日(木)
 今日のなるかっ子タイムは,特設の児童集会で,今学期最初の
音楽集会が行われました。今回は4年生リクエストの歌「世界が一つになるまで」で,さっそく4年生全員がステージに上がって美しい歌声を披露してくれました。合宿生活3日目に入っている4年生ですが,疲れをものともせず,とても元気な歌声でした。次に音楽担当の先生より,ちょっとした歌のゲームを教えてもらいました。お友達の肩をたたいたり手をつないだりして,楽しく歌いましょうというものです。最初はちょっとはずかしがっていた人もいましたが,すぐにうちとけて,最後はみんな手をつないで,全員で「世界が一つになるまで」を元気よく歌いました。全校児童が歌声を通して,まさに心が一つになりました。
10月6日(木)
 今日で,3泊4日の4年生の合宿通学「鳴鹿チャレンジ合宿」が終わりました。坂井市教育委員会や愛育会の皆様には,3泊4日という長時間の日程で,宿泊や食事,入浴など生活面全般にわたって大変お世話になりました。また鳴鹿地区老人会・婦人会・青少年育成会議・地域ボランティアの方々,丸岡町食生活改善推進員,六呂瀬山古墳群&鳴鹿大堰を愛する会,越の大王祭保存会,更生保護女性会の方々には,合宿通学における学習活動で大変お世話になりました。おかげさまで「鳴鹿地区」の地域の財産の偉大さ,素晴らしさの全てを享受することができたような充実した3泊4日になったようです。ありがとうございました。
 今朝は最後の朝食の後,7時30分から閉会式が行われました。早朝にもかかわらず,坂井市教育委員会から川元教育長先生が来て下さいました。この合宿生活で学んだことをこれからの生活にも大いに役立ててくださいと,ねぎらいのお言葉をいただきました。親元を離れて3泊の生活を完遂した4年生の子どもたちには,さすがに疲れも感じられました。でも今日は金曜日,休みまであと1日の学校生活に向けて,今日も元気に鳴鹿ふるさと会館を出発しました。なお3泊4日の全体を,行事紹介「4年生鳴鹿チャレンジ合宿」(暫定版)でご覧いただけます(近日中に正式版へUP予定)。
 学校では,2限目に
3年生国語の研究授業が行われました。「進んで話し合い,発表しよう(『「分類」ということ』)」という単元で,「分類」することの意味について考え,分類されているものについて調べたことを発表します。今回はその発表のために,発表の組み立て方を知り,発表する事柄を整理し,順序だてて発表の原稿を作成するというものです。3年生としては高度に見える内容ですが,子どもたちは発表の流れに則して組み立てを考え,ワークシートに発表メモを書き込んで流れを作成していきました。机間巡視で指導も行き届き,どの子もしっかりとワークシートを作成することができました。最後の授業の感想では,多くの子どもたちが「にこにこマーク」を書き,分かったことへの満足感を味わえたようでした。
10月10日(火)
 今日から後期の児童会活動に切り替わり,後期委員会活動の当番も今日からスタートです。なるかっ子タイムの
児童集会では,@前期児童会役員のあいさつ,A後期児童会役員の紹介とあいさつ,B後期児童会執行委員の紹介,C後期委員会活動内容の紹介,と盛り沢山の内容でした(時間の関係で前後期執行委員からのあいさつまでは残念ながらできませんでしたが・・・)。前期児童会役員や執行委員は,まだ慣れない大役と多忙な行事で大変だったと思いますが,学校生活の向上や行事の成功に向けてよくがんばってくれたと思います。後期は前期ほどたくさんの行事はありませんが,引き続き学校生活の向上に努力していってくれることを期待しています。また後期は6年生から5年生へと,徐々に主役が交代していく時期でもありますので,よいところは次の世代へしっかり引き継いでいってほしいと思います。がんばれ,後期児童会!
 5限目には竹田小学校6年生4名と担任の先生が来られ,鳴鹿小6年生と
合同サッカー練習を行いました。今年も6年生が参加して行われる丸岡町サッカー交歓大会は,来週10月19日(木)の開催予定です。今回は人数の関係で,鳴鹿小学校と竹田小学校が合同チームを組むことになりました。限られた時間でしたが,本番にできるだけ近い条件で実践練習を積むことができました。初めて会うメンバー(ただし中には知り合いの人も結構いたようですが)にもかかわらず,すぐに意気投合し,しだいに動きも良くなってきました。暑い中での集中練習でしたが,本番に向けてとても実のある練習になったようです。
10月11日(水)
 今日から,後期のクラブ活動も始まりました。後期のクラブは,「
科学実験クラブ」「バラエティークラブ」「ぷちスポクラブ」「マルチメディアクラブ」「ミュージッククラブ」「手芸クラブ」「ワールドゲームクラブ」の7つが開講されました。9月27日に行われた,クラブオリエンテーションで各クラブ担当教諭から詳しく説明を聞き,学級にもどってから,興味関心のあるクラブを第1希望から第3希望まで書いて決定しました。児童の中には,第1希望に入れず残念に思っていることも考えられますが,今日の活動ぶりも見ると全員が希望をかなえたように楽しく活動していました。来年の3月まで後8回ぐらいのクラブになりますが,6年生は小学校最後のクラブになりますのでいっぱい思い出を作ってほしいと思います。上記の写真は,マルチメディアクラブがそれぞれのクラブ取材を行っている様子です。児童へ取材をするアナウンサーやカメラマンなど役割分担もバッチリでした。鳴鹿小学校の情報教育の最先端を歩んでいますね。
10月12日(木)
 今日は一日良いお天気でした
このさわやかな秋晴れの下,3限目に4・5・6年生合同でマラソン大会の試走を行いました。あくまでも試走なのですが,子どもたちの熱気は本番に勝るとも劣らないほどでしたあまりのボルテージの高さに,思わす校長先生も走り出してしまった程です!?子どもたちも,今日の記録を元に本番の目標を立てることができたことでしょうさあ,24日(火)の本番も乞うご期待ですよ
 また,引き続き4限目には,5・6年生合同で,坂井地区音楽発表会の練習が行われました。今日は,初めての体育館での練習とあって,こちらも気合い十分でした本当に素晴らしい歌声でしたよ
 
スポーツの秋・芸術の秋文武両道で,がんばれ鳴鹿っ子
10月13日(金)
 素晴らしい秋晴れに恵まれた今日,全校一斉に
秋の校外学習(秋季遠足)が行われました。4,5,6年生の秋の校外学習は,三国町内班別行動をメインに,みくに龍翔(りゅうしょう)館,瀧谷(たきだん)寺,三国海浜公園,福良浜(地層見学,6年生のみ)を訪れました。
 
みくに龍翔館は,明治12年(1879)にオランダ人エッセルの設計によって建てられた龍翔小学校をモデルにした郷土資料館です。北前船に代表される日本海交易の拠点として栄えた三国湊の発展歴史,三好達治や高見順に代表される近代文学,東尋坊や雄島に代表される自然,そして三国祭の山車など,数多くの展示を見学し,熱心にメモをとって学習していました。また「坂井の鐵道博覧展」が開催されており,現在のえちぜん鉄道や北陸線,廃止になった三国線や京福電鉄永平寺線の歴史をたどる実物資料が多く展示されていました。特に永平寺線は,昭和44年(1969)まで鳴鹿地区を通っており,学校の目の前の位置にあった「楽間駅」の写真などもあって,子どもたちも関心を寄せていました。
 
摩尼宝山・瀧谷寺は室町時代の永和元年(1375年)に開山された寺院で,国指定重要文化財や国宝もあります。開山当時の観音堂や,江戸時代の本堂にも入れていただき,お寺の方の説明を子どもたちは熱心に聞き入っていました。国指定名勝の庭園や,国宝・重文をたくさん納めてある宝物殿も見学させていただきました。
 その後,いよいよ6つのたてわり班による
三国町内班別行動が行われました。修学旅行を経験した6年生を中心に,5年生は来年の修学旅行の練習として,4年生は初めての班別行動として取り組みました。すべての班が訪れた旧岸名家旧森田銀行では,各班に対して係員の方より丁寧な案内をいただきました。そのほか日和山・金鳳寺や永正寺,神明神社など各班が選んだポイントを訪れ,チェックポイントに立つ先生方から到達の確認を受けました。時に方向を間違えたり行き過ぎたりする班もありましたが,ゴール予定時刻の12時10分を待たずして,全ての班がゴールインしました。
 昼食と休憩は
三国海浜公園です。昼食後,たてわりグループで思いっきり遊ぶ子どもたちは,疲れを感じさせない元気そのものでした。4・5年生は,14時30分頃までそのまま遊んだあと帰校しましたが,6年生は13時30分より福良浜の地層見学に出かけました。福良浜は東尋坊と雄島の中間にあり,凝灰岩(ぎょうかいがん)層や礫岩(れきがん)層がはっきり確認でき,地層の成り立ちがよく分かります。しかも,それが島と陸との間に連続性を感じさせたり,断層まであったりするなど,教科書にも紹介されるほどの絶好ポイントです。教頭先生からの説明を聞いた後,実際に凝灰岩層などを触ったりルーペで観察したりしました。また地層の重なりの様子をワークシートにスケッチしました。
 高学年校外学習で感じたことは,誰もがもっともっと時間がほしいくらい熱心に観察・記録をとって学習していたこと,そして見学マナーを守り,お世話になった人や一般のお客さんに対しても礼儀正しく元気なあいさつをしていたことが印象的でした。道行く人からもたくさんお褒めの言葉を頂きました。本当に素晴らしかったと思います。
 なお3年生の校外学習は,丸岡町内でスーパーマーケット(ユース丸岡店)や丸岡城の見学(路線バス使用),1・2年生の校外学習は,石川県白山市のふれあい昆虫館でした。詳細は行事紹介をご覧下さい。
 →行事紹介「秋の校外学習 高学年(三国方面;龍翔館,瀧谷寺,三国班別行動,海浜公園,福良浜)」
 →行事紹介「秋の校外学習 3年生(丸岡町内;丸岡城,ユース)」
 →行事紹介「秋の校外学習 1,2年生(ふれあい昆虫館,辰口丘陵公園)」
10月15日(日)
 休日の今日も素晴らしい秋晴れに恵まれました。鳴鹿ふるさと会館では,恒例の
なるか公民館まつりが開かれました。9時30分からの開会式のあと,10時よりステージ発表が行われ,幼保園児の太鼓や現代新舞踊,カラオケ,太極拳,ジャグリングショーなどが発表されました。館内では鳴鹿小児童による絵画や書写作品をはじめ,鳴鹿幼保園,婦人会,老人会などの作品が多数展示され,また”ジャンボかぼちゃ”の重さ当てクイズもあって,訪れた人の目を楽しませてくれました。そして,子どもたちが最も楽しみにしていたのが,スマートボールやわたがし,ポップコーンなどの模擬店でしょう。開始時刻とともに,チケットを手にした子どもたちが大勢集まって楽しんでいました。”鳴鹿小学校会場”でも,老人会によるグランドゴルフ大会も行われ,参加した子どもたちも”優秀な成績”を収めていたようです。
→2ページ目へつづく(10月16日〜)