鳴鹿っ子ダイアリー  2007年6月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※6月は分量の関係で2ページに分割しています。 →6月16日以降はこちら 
6月1日(金)
 福井大学医学部医学科で環境保健学領域を選考する学生(4年生)6名が,5月25日より7月6日までの毎週金曜日に鳴鹿小学校で実習を行うことになりました。これは環境教育に取り組んでいる本校での実習をもとに,広く環境に起因する健康問題について自主的に研究していこうというものです。
 既に先週から実習が始まっていますが,先週は6年生の修学旅行だったこともあり,今日初めて全校児童の前で”対面式”行うことになりました。学校集会として行われた対面式では,校長先生からの紹介のあと,5名の実習生(1名は都合により本日は欠席)から一人ひとり自己紹介がありました。6名の配属の学年も決まり,3限目からは各学年で授業参観を行いました(ただし中段左写真は先週行った5年総合の授業参観です)。子どもたちからもいろいろ尋ねられ,実習生ともどもすっかり打ち解けた様子で,昼休みには早速子どもたちと遊ぶ姿が見られました。一輪車に乗れたりサッカーが得意だったりする学生もいて,一緒に楽しんでいました。若いことはもちろん世代的にも近いので,子どもたちも来週またいっしょに遊べることを楽しみにしているようです。
6月3日(日)
 今日は汗ばみほどの陽気の中,愛育会の資源回収・奉仕活動が行われました。今回の作業は資源回収(学校と新鳴鹿地区の2会場で),側溝土上げ,遊具等のペンキ塗り,草刈り,ウサギ小屋の清掃です。貴重なお休みの中,たくさんのお家の方にご協力をいただき,それぞれの作業もはかどりました。また子どもたちも,各地区での資源回収のお手伝いや,ペンキ塗りなどの手伝いをがんばっていました。明日からはきれいな環境のもとで勉学もはかどることでしょう。また資源回収の収益金は,今後の愛育会活動の大切な収入源となります。本日はありがとうございました。
6月4日(月)
 今日は,学校集会とまほろばビオトープの話題をご紹介します。まず,校長先生から「ことば」の大切さについてお話がありました。「感謝の言葉」・「勇気を与える言葉」・「励ます言葉」・「幸せを願う言葉」・「苦しみを和らげる言葉」があり,何気なく使っている言葉のなかには,お友達を思いやる言葉がたくさんあります。自分の言葉づかいについて,考えてみましょう。また,校歌斉唱は6年児童の指揮者がステージに上がって堂々とおこなっています。
 下の写真は,今日のビオトープ池の様子です。きれいな花が咲き始めました。ショウブとスイレンです。スイレンは写真ではちょっと見にくいですが,午後になって写真を撮影しましたが花が閉じていました。とてもきれいな花ですね。皆さんも観察して下さいね。

6月5日(火)
 間もなく始まる水泳学習を前に,今日の6限目に3〜6年生と教職員による
プール清掃を行いました。3年生は更衣室やトイレなど管理棟内部を,4年生は小プールを,5・6年生は大プールを清掃しました。限られた時間の中で,役割分担や時間配分を考え,手際よく清掃を進めることができました。しかも今回は水道水が出なくなるというハプニングもありましたが,近くの水道の水をたらいにくんで運んだり,大プールの残り水を有効に活用したりして乗り切りました。小プール,大プールともに壁面や床面をきれいに磨き上げ,無事に終了しました。プール開きは2週間後の19日(火)を予定しております。
 このプール清掃後,福井放送(FBC)が本校の環境教育活動を取材しました。これは日曜朝7:30より放送している「おはようふくい730」で環境月間に合わせたテーマで番組を制作することになり,本校に取材の要請があったものです。6年生が代表して取材を受け,先輩たちから受け継いだビオトープや自分たちでつくりあげたミニビオトープを観察し,ワークシートや付せん紙に記録する様子が取材されました。この模様は,6月17日(日)に放送されるとのことです。
6月6日(水)
 今日は2年生が生活科の学習で
鳴鹿地区の町たんけんに行きました。自分たちが住んでいる地区の施設の中を見せてもらったり,質問したりしながら,いろんなことが分かったようです。
 「はじめて入ったよ」「こんなお仕事してるんだね」などと,おどろきの連続だったようです。また歩きながら自分たちが見つけた花や虫,木などもデジカメで撮ってきました。地区内のあちらこちらを歩き回ることはふだんはないので,たくさん見つけて上手に撮っていました。最後は近くの公園や神社でみんなでなかよく遊んで帰りました。
 今日はボランティアとして保護者の方々にもたくさん協力していただきました。おかげで安心していくことができました。ありがとうございました。
6月7日(木)
 今日は5年生の話題を2つご紹介します。まず,子どもたちは,理科の授業で「単元名:生命の誕生」を学習しています。3限目に学校ビオトープに行ってメダカをつかまえました。写真のように,網を使ってつかまえようとしますが,ガマがじゃまをして思うように網が動かせないようすでした。つかまえたメダカをさっそく学級に持ち帰り,水そうに放してやりました。授業では,メダカのタマゴから生命が始まり,親から子どもへと生命が伝えられることやそれぞれのタマゴは,どのように変化して,子どもに育っていくのかを調べていきます。
 総合的な学習の時間は,「お米作りで考えよう,鳴鹿の環境」をテーマに,まほろばファームとバケツ稲の2つの米作り体験活動を通して,稲作と自然との関わりや生産活動の楽しさなどを学んでいます。5月初旬に種もみの芽出しから始めたバケツ稲は,今では10cm以上を越え,分げつ(茎を増やして大きくなること)も始まっています。まほろばファームの稲との成長を比較し,大きさや葉・茎の数などを継続的に記録し,デジカメにも記録します。今後はバケツ稲にとって最も良い生育条件は何かをそれぞれ考え,今のところはベランダに設置しているバケツ稲を,それぞれの考えに合わせた場所に設置していくことになります。理科では稲を含めた植物の生育には日光や水,肥料などが必要であることを学習してきました。これらの学習をもとに,米作りの体験を通して,鳴鹿地区の日照条件や,九頭竜川の清流に代表される水環境,稲作に適した土壌,稲に対して利害をもつ動植物,そして人間が稲作をすることによる自然環境への働きかけなどについて考えさせていきたいと思います。
6月8日(金)
 4〜6年生のみんなで,体力運動能力調査を行いました
今日行ったのは,50m走・立ち幅跳び・ソフトボール投げ・上体起こし・反復横跳びの5種目です。みんな気合いを入れて,自己新記録更新に向けて頑張っていました。今日行った種目の他にも,握力・長座体前屈・20mシャトルランの3種目がありますが,これらは体育の時間に測定します。
 今日は,「天気は大丈夫かな〜」…と心配していましたが,実習生のみなさんの協力も得てスムーズに測定できたため,なんとか雨が降る前に無事に終了することができました。そして,測定が終わるやいなや,激しい雨が降ってきたのでしたう〜ん,みんなよほど普段の行いが良いんだね〜!?
 放課後は全校児童で下校指導・クリーン作戦を行いました。こちらも何とか天気がもってくれて予定通りの内容で実施することができました。福井大学医学部の実習生も同行し,児童一人ひとりがごみ袋を片手に,通学路の吸い殻や空き缶などを丹念に拾っていました。途中,「かけこみ110番の家」にも立ち寄り,みんなで「お願いします!」と元気なあいさつをしていました。そして通学路はすっかりきれいに・・・やはりいいことをすると,天気が味方をしてくれるんだね〜!?
6月11日(月)
 今日の最初の話題は,6月10日(日)に行われた「1年生親子のつどい」のことです。今年度最初の親子のつどいであり,九頭竜川資料館でどんぐりや流木,板,絵の具などを使ってかわいい飾りを作りました。
 はじめに資料館の方から作り方を教わり,さっそく親子で飾り作りに挑戦していきました。まずお父さんやお母さんたちが,電気ドリルで流木に穴を開け,子どもたちは板に絵の具で好きな絵を描いていきました。その後どんぐりにかわいい模様を描き,それをボンドで流木に付けていき,最後にひもを穴に通して出来上がりです。子どもたちはうれしそうに,出来上がった作品を見せ合っていました。笑顔いっぱいの一日となりました。詳しくはこちらをご覧下さい(→行事紹介「1年生親子のつどい」)。
 今日は夕刻から「まほろばプール開放委員会」と「まほろば協議会」が行われました。夏休み中のプール開放における子どもたちの安全や,「エコ改修と環境教育事業」に指定された本校の教育活動など,地域や保護者の方々には今後とも多大なご支援を賜りたいと存じます。よろしくお願い致します。
6月12日(火)
 今日のダイアリーは,6月8日に
3年生が下久米田を探検したことを紹介します。用水路の水かさや速い流れに驚きながらちびっ子広場の辺りまで歩くと,普通なら見落としてしまいそうな溝にザリガニがいました。子どもたちは大喜びで一斉に網を突っ込むと,水底の泥が舞い上がってザリガニが見えなくなってしまいました。ザリガニつり名人の男の子が「泥のせいでザリガニが見えない。みんな網を入れるな。」と一喝すると,水がきれいになるまで子どもたちはじっと待ちました。しばらくすると,ザリガニの姿が見え始めたのでさっと網を水の中に入れると「やったあ,1ぴきゲット!」と歓声が上がりました。それから,次々にザリガニを見つけ,6匹つかまえることができたので子どもたちは大満足でした。
 ザリガニつりを終え,次は草花の方に目を向けると,タチアオイ・アストロメリア・ムラサキカタバミ・ツツジなど 色鮮やかな花がたくさん咲いていました。初めてクルミの木を見たり,教徳寺で見つけたヒイラギをここでも見つけたり,収穫の多い探検でした。デジカメの操作にも慣れ,子どもたちは今日の収穫をしっかりカメラに収めて学校に帰りました。みんなでつかまえたザリガニを上手に飼いたいなあと思います。
6月13日(水)
 4年生は「水はどこから」の学習で,坂井市丸岡町山久保にある
浄水場(坂井地区水道管理事務所)に社会科見学に行きました。最初に,川の水が水道水へときれいになる過程をビデオ視聴で学習したあと,屋上から沈砂池,フロック形成池,沈でん池,ろ過池を見て回りました。特にフロック形成池では,PACという薬で水の汚れを固まりにしています。濁度2度の川の水が水道水になると,0.001度まで汚れが取れた水になります。検査室では1日に50項目の検査をしています。また1日に276万円ものお金をかけて水をきれいにしています。地球上で使える水は,全体の水からみるとわずかです。災害や渇水になると,たちまち困るのはきれいな水が送られてこないことです。水を大切にしていかなければならないことを,今日の見学で学習することができました。
6月14日(木)
 今日は梅雨入りを思わせる天気でした。北陸地方の梅雨入り発表はまだのようですが,近畿や東海,関東地方は今日梅雨入りしたそうです。そのようなわけで,今日のパワーアップタイム(※本来は水曜日ですが,昨日分と振替)は久しぶりになわとびを行いました。体育委員のみなさんはいつもステージ上でお手本を示していますが,これで2,3回目とあって,ずいぶん慣れてきた様子です。今後本格的に梅雨入りすると,外で遊べる機会が少し減ると思いますが,なわとびなども上手に活用して,しっかり体を動かしていきましょう。
 ところで昨日まではいい天気でしたが,昨日は1,2年生が牛の写生に出かけました。毎年お世話になっている為安の牛舎での写生です。特に初めて訪れた1年生は,何十頭もいる大きな牛を間近に見て,すごい,大きいと目を丸くしていました。そしてその牛たちをじっくり観察しながら,画用紙いっぱいに大きな牛の絵を描きました。とても上手な牛の絵が描けたようですね。
6月15日(金)
 今日もすっきりしない天気で,予定していたさつまいもの苗植えもなかなか行えない状況でした。しかし朝方の7時40分頃,写真のようなきれいなにじが西の空にかかっていました。にじの話題は1月にもお届けしましたが,今日も登校したばかりの子どもたちから大歓声があがっていました。26日の指導主事訪問では自然愛をテーマとした全校道徳を予定していますが,このように自然の素晴らしさや偉大さ,不思議さに感動できることはとてもいいことだと思います。
 今日は金曜日なので,福井大学医学部の実習生が来校しました。今日で4回目なので,子どもたちも実習生もすっかりうち解けて,子どもたちからも大人気です。休み時間になると実習生たちは子どもたちに連れ出されて(!)楽しく遊んでいます。また授業の参観ばかりでなく,給食も一緒に食べているので(※写真は先週のものです),話も弾んでいます。そして,子どもたちには環境や健康に関するアンケートをとってもらい,実習生たちはそれらを分析しながら一生懸命にお勉強しています。実習はあと3回ほどですが,最後までがんばってほしいものです。
→2ページ目へつづく(6月16日〜)