鳴鹿っ子ダイアリー  2007年7月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
7月2日(月)
 今日は7月初めの
学校集会が行われました。まず表彰が行われ,敬老作文で特選に入り,6月10日に丸岡地区敬老会で朗読した4年生児童が表彰されました。「おばあちゃんのおつとめ」という題で,一日も休まず毎朝おつとめをするおばあちゃんへの敬意や感謝の気持ちを表した,とても上手な作文でした。
 今日の校長先生のお話は,金子みすずの詩を引用してお話をされました。「私は不思議でたまらない 黒い雲からふる雨が 銀にひかっていることが 私は不思議でたまらない (以下略)」 みなさんもふだんからビオトープをよく観察してくれていると思います。また先週の全校道徳でも学んだように,これからもビオトープなどから自然の不思議さや美しさ,すばらしさを感じ取ってください。
 校長先生のお話のあとは校歌斉唱です。大きい声で歌うだけでなく,きれいな声で歌うことができましたか。最後に生徒指導の先生から今月の生活目標「身の回りをきれいにしよう」についてお話がありました。あと3週間ほどになった1学期のまとめをしっかりしましょう。
7月3日(火)
 6年生の英語の一コマです。今日は,児童の1人がミニ先生になって,板書をしたり,問題文を読んだりしました。う〜ん,素晴らしいまた,World clockを使った学習では,世界各国の時間をインタビュー形式で質問しながら,プリントにメモをしていくゲームをしました。1ゲーム90秒という制限時間があったので,”What time is it in 〜 ?” ”It's 〜 o'clock in the afternoon” といった声が90秒間教室に連呼していました。児童達の英会話の発音も,ずいぶんときれいになってきました将来が楽しみです
7月4日(水)
 小雨のぱらつく中,
3年生はやすらぎの家を訪問しました。「春とは咲いている花がちがうね。」と歩いていく途中の草花に目を向けている子もいました。
 やすらぎの家に着いたらすぐに,ベゴニアやマリーゴールドなどの花の苗をおばあちゃんたちと一緒にプランターに植えました。それから,まほろば学習で地域の自然について調べたりまとめたりしたことを,五つのグループに分かれて発表しました。「ザリガニはするめを食べるんや。初めて分かったわ。」「みんな発表が上手やねえ。」とおばあちゃんたちにほめていただいたので,子どもたちは緊張しながらも意欲満々でした。発表の後は「この星に生まれて」をみんなで歌い,明るい歌声がやすらぎの家の中に響き渡りました。
 それから,お手玉・おはじき・こま回し・折り紙・あやとりなどをしておばあちゃんたちと交流しました。やり方を習って初めてこまを回せたり,今まで知らなかったお手玉のやり方や,折り紙の折り方が分かったりして,子どもたちはとても楽しそうでした。おばあちゃんたちってすごいね,という感想も聞かれました。やすらぎの家の方におみやげをいただいて学校へと向かいましたが,「もっといっしょに遊びたかった。」という子が多く,今日はほのぼのとした心の安らぐ時間をもつことができた満足感でいっぱいのようでした。また機会があれば,おばあちゃんたちと交流したいと思います。
7月5日(木)
 梅雨の晴れ間をぬって,
1,2年生でグリーンセンターへ夏さがし(生活科の学習)に出かけました。朝から雨が心配だったので,最初は1時間ほどで切り上げるつもりでしたが,晴れ間も見えだしたので,2時間ほどの滞在になりました。日差しも強くなく,とてもさわやかな校外学習でした。
 雨上がりのグリーンセンターで,夏の植物や生き物をたくさん見つけていきました。子どもたちはさっそく,「たくさんの実がなっているよ。」「セミのような幼虫を見つけたよ。」「アジサイの花がきれいだね。」と言いながら,さまざまな”夏”をたくさん見つけてくれました。そして,においをかいだり,さわってみたりしながら,しっかりと観察していました。
7月6日(金)
 今日のなるかっ子タイムに,地震と火災を想定した「
避難訓練」が行われました。子どもたちは,休憩時間で体育館・教室・廊下・図書室・グラウンド・トイレといろいろな場所にいます。”地震発生”と同時に子どもたちは近くの教室や特別教室の机の中に潜り込みました。しばらくして,”揺れ”が収まり”給食室から出火”との想定でグラウンドへ避難が始まりました。2分ほどで完全に避難が完了しました。”地震発生時”や”火災発生時”に校舎内にいた子どもたちは,「おさない」「かけない(はしらない)」「しゃべらない」の原則通り,ほぼ完璧に避難できたと思います。その後に行われた消火訓練や放水訓練は,みんな真剣なまなざしで見入っていました。
 訓練後に見たビデオにもあったように,外にいても建物やブロックべいが倒れて下じきになることがあります。3月25日に発生した能登半島地震でも,石どうろうの下じきになって亡くなった方がいます。外にいるからといって決して安心ではないのです。次回の避難訓練ではもっと真剣に,そして今日教えて頂いたことを十分生かしていきましょう。
 もう一つの話題ですが,福井大学医学部医学科で環境保健学の学生(4年生)6名が,5月25日から毎週金曜日に来校し,広く環境に起因する健康問題について,子どもたちとの交流をもちながら研究と実習をおこないました。その実習も今日で最後になり,昼休みは体育館で「お別れ会」をおこないました。校長先生から,これまでの活躍に感謝の言葉をいただき,その後,実習生の皆さんからこれまでの実習での感想を子どもたちへお話しをしました。今日まで本当にありがとうございました。
7月9日(月)
 このところ梅雨空が続いていましたが,今日は久しぶりに天気に恵まれました。水泳学習もはや終盤ですが,これまで雨に降られてプールに入れなかったり,寒さをこらえて水泳学習を行ったりしてきた学年も多かったようです。でも今日はプール日和となり,心地よい水の感触を楽しむことができたようです。
 さて今日のダイアリーは,先週の4日(水曜日)に行った
4年生の校外学習を紹介します。4年生は社会科の「水はどこから」の学習で,五領川下水道事務組合浄化センターに校外学習に行きました。下水道とは,家・学校・工場・店などで水道水を使い,よごれた水が下水道管を通って浄化センターに送られきれいにして川に流すことです。川に流された水はまた水道水に戻ります。浄化センターでは,3種類の大きな水槽があります。1種類目は沈砂池と言い汚水の中の汚れをとる水槽,2種類目はエアレーションタンクと言い汚水に溶けた汚れを微生物に食べてもらう水槽,3種類目は最終沈殿池できれいになった水と微生物やどろを分ける水槽です。特にエアレーションタンクのなかで活躍する微生物は約200種類ぐらいあり,なかでもボルティケラは大変活躍する微生物でツリッピーという浄化センターのマスコットのモデルにもなっています。浄化センターの田辺さんはクイズを交えながら説明してくださり,下水道や浄化センターについてよく分かりました。大変お世話になりましたありがとうございました。
7月10日(火)
 本年度から鳴鹿小学校では,各学年で「
パーソナルポートフォリオ」を導入しています。(1年生は3学期頃から) 
 今日は4年生の学活の時間に自分のパーソナルポートフォリオを隣の席の児童に紹介しています。パーソナルポートフォリオとは,その子の成長の記録やたからものが1つのファイルの中に凝縮され保存していくものです。でも,今回ご紹介するのは「パーソナルポートフォリオ」は,1学期にファイルに入れたたからものを友達に紹介することで,児童一人ひとりが 自分というものを知り,振り返りながら自己肯定感を高め,自分をアピールする手だてのひとつです。今年度から取り組んだいる研究実践でありますが,写真でご覧いただけるように,本当に楽しそうに自分のことを友達に紹介しています。そしてこの後,『わたしの好きなところPART2』を書きました。6月の活動で友達からメッセージをもらったので,前回とは違った観点で書くことができました。
7月11日(水)
 明日は児童会主催による1学期の大集会「みんなで歌おう集会」が行われます。昨年行われた「きらきら集会」を受け継ぎ,縦割りグループによる楽しい音楽集会を通して,児童相互の交流を深めようというものです。
 その準備や練習が,今日の「のびのびタイム(水曜日の長昼休み)」を活用して行われました。まず,雰囲気を盛り上げようと制作したかざりを,会場となる体育館に取り付けました。一人ひとりが作ったかざりを持って縦割りグループごとに集合し,取り付けの活動が行われました。かざりのテーマは「夏らしいもの」。ひまわりやクワガタ,すいか,アイスクリーム,花火などといった夏をイメージするものをそれぞれが描きました。かわいいかざりたちが,体育館の壁に涼しげないろどりを見せています。かざりつけの後は各グループに分かれて歌の練習を行いました。昨年から音楽に関する行事を積み重ねてきただけに,明日もそれぞれに工夫を凝らしながら,各班の美しいハーモニーがこだますることでしょう。
7月12日(木)
 今日は児童会活動の一つとしての大集会
「みんなで歌おう集会」が,業間から3限目にかけて行われました。開会式に続いて,縦割りグループごとに「のびのびタイム」を使って練習してきた歌を発表しあいました。途中には児童会の企画による「ジャンケン列車」のレクリエーションもありました。
 縦割りグループが歌った曲目は次の通りです。
   ・チューリップ(F)班「歌よありがとう」 ・ペンギン(E)班「ともだち賛歌」 ・いちご(D)班「つばさをください」
   ・パワフル(A)班「すてきな友達」 ・マーブル(C)班「子どもの世界」 ・スライム(B)班「ベストフレンド」
 どのグループも手拍子やおどりを取り入れながら,きれいな歌声を響かせていました。途中ラジカセのトラブルで伴奏が急に止まってしまうハプニングがあっても,そのまま息を合わせて最後まで歌い上げました。それらはしっかりした練習の積み重ねとともに,6年生の指揮を中心にみんなが心を一つにして歌ったからでしょう。そのような姿は大変素晴らしいものでした。
 この縦割りグループ活動で高められたチームワークは,秋に予定されるパワーアップデーでさらに発揮されることでしょう。
 →行事紹介「みんなで歌おう集会」
7月13日(金)
 今日は6年生の児童が理科の時間に
「ジャガイモ掘り」をおこないました。このジャガイモは,単元「植物のからだのはたらき」で,日光が葉にあたると,でんぷんが作られることやそのでんぷんがいもにたくわえられることを学習しました。予想以上のジャガイモが収穫で児童も大喜びです。このジャガイモは,「レッドアンデス」で,原産地の南米アンデスの原産種の交配種です。イモの形は球形で、表皮はあざやかなさつまいも色です。調べてみると,とっても甘味が強くて、舌ざわりはなめらかだと言われています。さっそくどのように食べようか考え中です・・・。来週がとっても楽しみな6年生でした。
7月17日(火)
 今日は先週13日(金)におこなわれました,5年生の理科の授業をご覧ください。上の写真は,単元名「生命のたんじょう」でのグループ発表をしている様子です。この単元は,魚も人も,たまごから生命が始まり,親から子どもへと生命が伝えられることを学習し,それぞれのたまごは,どのように変化して,子どもに育っていくかを調べていきます。この4つのグループは,全員「メダカ」の発生について調べたグループです。実際に学級でメダカを飼って,受精したタマゴを顕微鏡で観察して変化を調べることができました。生命の尊さは,このような理科の学習からも学んでいきます。どのグループも,とても意欲的に頑張っていました。
7月18日(水)
 今日のダイアリーは,15日(日)に行われた
3年生親子のつどいを紹介します。3年生は安田かまぼこ道場で,親子で蒲鉾作りにチャレンジしました。
 最初にビデオを視聴してから,いよいよ楽しい蒲鉾作りのスタートです。すり身を練って板に載せ,形を整えていくのですが,それがなかなか難しかったようです。でも,特製の平たい包丁をうまく使いこなす職人のようなお父さんもいました。いろいろな形ができて,まさにオリジナルの蒲鉾といった感じでした。次に,蒲の穂を作りました。竹の棒にすり身をくるくる巻いていくのも,意外に難関でした。取り組んでいる姿は,みんな真剣そのものでした。最後は,魚そうめんを作ってこれで蒲鉾作り体験の終了です。できたての蒲鉾って本当においしいんですね。びっくりしました。「味見をしてください。」と置かれた魚そうめんは,あっちからこっちから手が伸びてあっという間に完食でした。
 3連休の二日目で,この日は台風の影響も心配されましたが,たくさんの方が参加してくださって,親子で楽しいひとときを過ごすことができました。子どもたちの笑顔も輝いていました。学級委員の皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。
 →行事紹介「3年生親子のつどい」
7月19日(木)
 今日は午後から保護者会が行われました。保護者の皆様にはお忙しいところ来ていただき,一人一人に通知表「あゆみ」をお渡ししながら,この1学期間の成長をふり返りました。お家に帰られてからも,お子様の成長ぶりをよく認めてあげて,2学期への意欲付けに役立ててくださるとありがたいです。
 そして夕方6時より,愛育会役員・研修委員会によりプール滑り台設置作業,プール更衣室・トイレ等の清掃が行われました。夏季休業中の「
まほろばプール開放」に向けての準備作業です。お疲れのところ,愛育会役員・研修委員会の皆様に集まっていただきりとてもスムーズに作業を終えることができました。ご苦労様でした。そして試運転…写真のこの人は誰でしょう?後方のお子様がヒントです。
7月20日(金)
 今日で1学期が終わり,終業式が行われました。昨日の保護者会で通知表「あゆみ」をお渡しいたしました。学習の成果をはじめ,「たくましい子」「すすんで学ぶ子」「思いやりのある子」としてのめあては達成できましたでしょうか。明日から9月3日まで44日間の長い夏休みが始まります(途中,リーダー研修会や全校登校日などはありますが…)。校長先生のお話にあったことをしっかり守り,楽しい夏休みを過ごしましょう。まず第一に,事故にあわないようにしましょう。1学期も無事故で終えることができましたので,交通事故や水の事故にあわないように気をつけましょう。次に夏休み中もすすんで学ぶ姿勢を大切にしましょう。特に今年は継体大王即位1500年にあたる記念すべき年ですので,高学年の人たちはそのことについて自主的に学習できるといいですね。3つ目に,すすんでお家の手伝いをしましょう。自分たちにできることを見つけて,お家の人を助けてあげられるといいですね。そのほか,生徒指導の先生のお話にもあったように,防犯ブザーの携帯や外出のきまりなど,「楽しい夏休みをすごすために」をしっかり読んで守ってほしいものです。
 今日の行事はこのほか,地区子ども会や,ラジオ体操の練習,草取り・大掃除が行われました。ラジオ体操については,22日の朝に本校グラウンドで「鳴鹿地区ラジオ体操推進運動」が行われますし,各地区のラジオ体操実施期間も昨年までよりも長く取っております。規則正しい生活を保つためにも,ラジオ体操に積極的に参加してください。
 午後からは,エコ改修・環境教育事業にかかわる
「第2回環境教育検討会」が実施されました。教育委員会や建築関係者,まほろば協議会会員,愛育会会員,本校教員などが出席し,事務局を務める(有)PTPの担当者による司会進行で行われました。第1部「緑の効果」では,まず福井県総合グリーンセンター林業試験部長の堀内敏正先生より「総合的な緑の効果について」のお話をいただきました。植物や森林の機能,特に地球温暖化の原因となる二酸化炭素が植物に吸収される効果について,また福井や丸岡の植生などについて説明していただきました。続いて同センター技術指導グループ(木材)企画主査の生田昌彦先生より「人と環境にやさしい森林と木材」について,森林の働きや,木材と健康及び快適さなどについてお話をいただきました。第2部では,福井県内水面総合センターの乾昭治先生よりビオトープについてのお話をいただきました。事前に本校ビオトープの現状を見ていただき,完成から約5年を経過してガマが繁殖しすぎているなど植物の遷移が進行している現状をふまえ,剪定や草刈りなど最低限の維持管理の必要性を説明していただき,また絶滅危惧種や在来種などを入れることの大切さについてお話しして頂きました。本校のビオトープは,秋頃から6年生を中心に改修作業に入る予定であり,ビオトープの今後の植生のあり方を考えるための貴重なお話を頂けたと思います。ありがとうございました。次回の環境教育検討会は,8月20日(月)に本校で行われる予定です。
 さらにもう一つお知らせがあります。本日,
「第5回全日本小学校ホームページ大賞(J-KIDS大賞2007)」に,本校ホームページが福井県代表に選出されました。県内の各学校におけるホームページ制作のスキルが著しく向上している中,5年連続の選出を頂けたことは大変光栄であると同時に,保護者や地域の方々をはじめ当ホームページをご覧いただいております皆様方のご協力・ご厚情によるものです。今後とも充実した情報発信に努めてまいりますので,よろしくお願い致します。
 →ecoflow(エコフロー)「環境省エコ改修と環境教育事業」HP
 →第5回全日本小学校ホームページ大賞(J-KIDS2007)