鳴鹿っ子ダイアリー  2007年11月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※11月は分量の関係で2ページに分割しています。 →11月15日以降はこちら 
11月1日(木)
 今日から11月です。今日から後期の校時が始まり,昨日までよりも10〜15分ほど校時が下がりました。朝晩の冷え込みが厳しくなってきたようですので,かぜをひかないようにご注意ください。
 さて今日のダイアリーは,10月27日(土)に行われた,
「6年生親子の集い」を紹介します。当日は,6年生の児童保護者を6チームに分けて,リーグ戦でゲームを行いました1ゲーム8分間×5回戦というハードな組み合わせのため,保護者の皆さんはヘトヘトに…しかし,リーグ戦後には,当初予定されていなかった『親vs子」の試合まで行われるなど,とても盛り上がったイベントになりました。小学校生活最後の親子のつどい…学級委員さんの頑張りのおかげで,みんなで楽しい時間を過ごすことができました本当にありがとうございました
11月2日(金)
 10月31日(木)5限目に,2年生は落花生の収穫を行いました。みんなで力を合わせて苗を引っ張ってみると,土の中からたくさんの落花生が出てきて大歓声があがりました。春に10粒ほどの種を植えたはずなのに,収穫してみると100粒以上の落花生ができていました。
 その後はじっくり見て,観察のお勉強もしました。落花生を手に持ってじっくり観察しました。「落花生にはたくさんの線がついている。」「あみだくじみたい!」子どもなりにおもしろい表現で観察していたようです。
 この落花生はしばらく乾燥させたあと,みんなで食べたいと思います。何を作ろうかなあ…22人みんなで作ると,きっとおいしいでしょうね。
11月4日(日)
 なるか安心安全推進協議会主催による
「鳴鹿地区自主防災訓練」が早朝より行われました。鳴鹿地区で本格的な防災訓練が行われるのは,阪神・淡路大震災が起きた平成7年以来12年ぶりとのことです。
 9時頃に震度7の直下型地震に見舞われたとの想定で,各地区から”防災本部”のある”避難場所”鳴鹿小学校へ徒歩で避難しました。子どもたちも含めてその数397名。そのほか嶺北消防組合,各地区消防団員,婦人防火クラブ員,日赤奉仕団員,坂井市役所なども参加しての大がかりな訓練でした。
 鳴鹿小学校グラウンドで行われた訓練や体験は,煙体験,救護所・AED体験,バケツリレー消火,倒壊家屋からの救助訓練,はしご車や救急車の体験などです。特にはしご車体験では,子どもたちが家族ぐるみで約30mの高さまで上げてもらいました(感想はどうでしたか?)。ほかに「燃えやすいものは何か」のクイズや,平成23年に義務化される住宅用火災報知器の説明なども行われました。11時頃からは福井県の防災ヘリコプター(福井県で1機しかありません。「ダイアリー」7月31日号を参照。)による吊り上げ救出訓練を見学したり,嶺北消防組合マーチングバンドの音楽を鑑賞したりしました。そして一連の訓練を終え12時に閉会し,炊き出しの非常食を配布して散会しました。
 来年は福井地震から60年目の節目を迎え,また最近は新潟県中越・中越沖地震や能登半島地震など北陸地方での地震も相次いでいます。いつ襲ってくるか分からない災害への備えとして,今日の訓練は有意義なものであったでしょう。
11月5日(月)
 今日は月初めの
学校集会が行われました。今回もいつものように表彰式から始まりました。今日の表彰は「丸岡地区サッカー交歓大会(勝ち点4で優秀賞)」「坂井地区読書感想文コンクール(金賞2名,佳作2名)」「第30回『明るく楽しい未来の社会』児童図画コンクール(準大賞,優秀賞)」「坂井市子ども会壁新聞コンクール(県努力賞など)」「第9回ふくい心の絵手紙賞(佳作,ほのぼの賞)」「県共同募金推進ポスターコンクール(佳作)」「笠原杯争奪ソフトテニス大会(第3位)」と盛り沢山でした。校長先生のお話は,「水は方円の器に随う」という言葉です。これは形のない水が器の形に応じて自由に姿を変えるように,人間もまた,交友や環境に応じて変化するという意味の慣用句です。いろいろな分野でがんばっている友達を見て,自分もがんばろうという気持ちになり,それぞれが何かの”博士”になっていけるといいですね。
11月6日(火)
 今日は,6年生の総合的な学習の授業をご覧いただきます。上の写真は,先月末から始まった「ビオトープ改修」の様子です。前回は,ビオトープ横の築山に最近見かけなくなった植物を植栽したことはお知らせ致しました。今日はその第2弾,第2ビオトープ池の造成です。この池の目的は,これまでのビオトープ池から流れ出た用水にたくさんのカワニナが自然発生したことが発端です。6年生の児童が,「カワニナが育つような第2ビオトープ池を造成して,その中でホタルを育てることができるのではないか・・・」と検討が始まりました。カワニナが育つ環境についていろいろ調べて,池の半分はコンクリートで浅瀬を作り,そこに玉砂利を入れることや池のまわりは田土を貼り付け,ホタルの幼虫がまゆ玉を作れるようにすることが決まりました。この池の完成後は,井戸から小川(平成16年度6年生造成)→第1ビオトープ池(平成14年度6年生造成)→第2ビオトープ池(平成19年度6年生)と井戸水が排水されるまでに,小川とビオトープ池を結ぶネットワークができあがります。
 本校のビオトープは,子どもたちの発想を大切にして,夢がどんどんふくらむビオトープになってきました。今年の6年生の取り組みが,来年,再来年,このビオトープ池にホタルが飛び舞うことにつながればすばらしいですね。完成がとても楽しみです。
11月7日(水)
 今日もビオトープの改修についてお知らせ致します。今日の作業は昨日までの6年生の作業を引継ぎ,保護者のご協力を得て重機による掘削が始まりました。おもな作業は,ビオトープ池からパイプで第2ビオトープへの水路を完成です。100mmの塩ビパイプでつなぐことに成功!。水位を確かめながらパイプの敷設を行いました。無事,パイプから水が流れてきて一安心です。明日は,第2ビオトープに防水シートを敷きます。その後に6年生が防水シートの上に田土貼り付け作業が始まります。頑張って下さいね。
 最後に第1ビオトープ池のガマを取りのぞいて植栽した「マコモ」が根付き新しい芽が出てきています。同時期に「コウホネ」も植え付けたのですが・・・。
11月8日(木)
 今日は4年生と5年生が,鳴鹿大堰左岸にある
九頭竜川資料館「わくわくRiver CAN」へ校外学習に出かけました。鳴鹿大堰近くの永平寺川では先月下旬からサケの遡上が確認されています(→「ダイアリー」10月31日号)。総合的な学習の時間やクラブ活動などで4年前からサケのふ化と飼育に挑戦している本校では,サケの遡上の様子を見学する校外学習がここ数年恒例となっています。また,5年生の理科「流れる水のはたらき」,4年生の社会「きょう土に伝わるねがい」のそれぞれの学習を兼ねての校外学習です。
 10時30分に学校をバスで出発し,まずはそれぞれ違う目的地へ向かいました。4年生は右岸にある鳴鹿大堰公園に到着し,酒井利雄氏の銅像を見学しました。酒井利雄氏は学校のある丸岡町楽間の出身で,国会議員などとして先代鳴鹿堰堤の建設や農業水利の確保,裏川の埋め立てに尽力した人です(→「鳴鹿そぞろ歩き」)。4年生は郷土が誇る偉人について学習しました。
 一方,5年生は一足早く九頭竜川資料館に到着しました。大堰から九頭竜川の様子を観察し,川の石の大きさや形,川原のでき方,水の流れの様子,また洪水から守る工夫などについて調べることができました。また大堰からは,サケやサクラマスなどが泳いでいる姿を確認することができました。資料館内には九頭竜川流域のすべてがわかる航空写真や,断面を示した掲示,上流から下流にかけての石の大きさや形の変化がわかる展示があって,石の大きさを実際に測定するなどして観察していました。
 4年生と5年生が再び合流して,いよいよサケに関する学習が始まりました。今日はサケの捕獲がなかったので(※九頭竜川資料館では生殖目的のサケ捕獲を,許可を得て行っております),人工授精の様子を観察することはできませんでしたが,先日行われた人工授精の様子をビデオで見せていただきました。また,人工授精を終えた卵も見せていただきました。その後再びライブシアターで,九頭竜川のことについて何でも知っている「クロタツ君」から,上流から下流までの様子,治水のあゆみなどについて分かりやすく説明してもらいました。
 最後に永平寺川の観察に出向きました。今日は水量も豊富で,産卵や授精を終えたサケの死がいや,産卵礁などを多く確認することができました。そして何と・・・サケが群れをなして泳いでいるではありませんか。きっとこれから産卵するのでしょう。校外学習でこれだけ多くのサケを確認できたのは初めてだと思いますし,本当によかったと思います。
 今日の校外学習はとてもいい勉強になりました。これからは学習の成果をそれぞれの学年でまとめ,そして今年もサケの飼育にぜひチャレンジしたいですね。
 →「九頭竜川資料館(わくわくRiver Can)」ホームページ
 
※河川で許可なくサケを捕獲することは,水産資源保護法で禁止されており,罰則が科せられます(一年以下の懲役
   または五十万円以下の罰金)。九頭竜川資料館の場合は,増殖目的の捕獲として許可を頂いております。

11月9日(金)
 昨日,3年生はまほろば学習で,
秋の地区探検に出かけました。今回の探検は,課題別に五つのグループに分かれ,それぞれの目的地で観察や調査を行いました。課題は,自然の様子が1学期の探検の時と比べてどう変わったか,鳴鹿地区の主要道路ではどのくらいの車が通るのかなどで,活動の幅を広げて自分たちの生活に目を向け,電線や鉄塔,マンホールについて調べるグループもありました。電柱がおよそ40mおきにたてられていることや,マンホールは家の多いところに作られていることなど,いろいろな発見がありました。グリーンセンターは木の葉が色づき,どんぐりもたくさん落ちていました。晴天に恵まれ,絶好の校外学習日和になり,子どもたちはグループで楽しく活動できました。安全を見守ってくださったボランティアの方々には,大変お世話になりました。
11月10日(土)
 今日は土曜日ですが,午前中,愛育会研修委員会・母親委員会が合同で企画した
「親子環境学習会」ほかが行われました。環境学習会として,日下先生の講演会とエコエネワークショップが行われました。つづいて全校道徳「かけがえのないもの」を参観していただき,4〜6年生による合唱「U&I」の発表,その後子どもたちは体育館でソーシャルスキル,保護者の皆様は学級懇談会,という日程でした。
 環境学習会の第1部は,福井大学医学部教授の日下幸則先生により
「わたしたちの健康と環境ホルモン」という演題で講演していただきました。例えば船の底や漁に使う網にぬった有機スズの影響で,貝のメスからオスの生殖器が出てきたという写真や,水俣病の影響を受けた子どもの写真などが提示されました。また「環境ホルモンは体にたまりやすいか?」「母乳にはダイオキシンが含まれているか?」などの質問をみんなで考えました。子どもたちにもわかりやすい説明で,私たちの生活への環境ホルモンの影響が大きいことがわかりました。
 第2部はPTP(鳴鹿小学校エコ改修事業の事務局を務めている会社)の成瀬正憲さんによる
「エコエネワークショップ」が行われました。みなさんがふだん使っている電気は,水力,火力,原子力などの発電所から送られてくるものです。ここでは簡単な風力,水力,火力発電の実験を行った後,自転車に取り付けた発電機で起こした電気で,どんな電化製品がつくかを児童代表に実験してもらいました。扇風機,ラジカセ,電球,テレビまではつきましたが,ドライヤーはつきませんでした。器具の大きさと電気消費量とはあまり関係なく,ドライヤーのように熱を出すものはどんなにがんばってもつかず,100ワットくらいのものが限界であることがわかりました。稼働(電気がついた,扇風機が回った,テレビが見れた,音がなった)した器具にしても,自転車をこいで実験した子どもたちは一様に「つかれた」と言っていましたが,そのことを家庭に当てはめると,家1軒あたり30人の人がいつも自転車をこいでいるのと同じエネルギーを使っているのです。莫大なエネルギー消費が地球温暖化に結びついているので,地球を守るためにこれから家庭でもできることは何か,考えていきましょう。
 
全校道徳は「かけがえのないもの」という主題で行われました。「自分の体が生きている,成長している」と感じたことを,まず各担任の先生からお話しをし,その後縦割りミニグループに分かれて話し合い,発表しました。低学年からは「てつぼうができるようになった」「漢字がきれいに書けるようになった」,中学年からは「すききらいがなくなった」「せがのびた」,高学年からは「走っていてつらいと感じているときが生きていると感じる」「責任感が強くなった」との意見が出されました。資料「シッポのちぎれたメダカ」の詩を読み,心に残ったことや,「かけがえのないもの」についての意味を考えました。そして,みなさんにとって「かけがえのないもの」とは何か,子どもたち,そして参観した保護者のみなさんとともに考えました。「家族」「友達」「ペット」そして「自分の命」などが出てきました。生命はかけがえのないものであることを知り,生命を大切にする心,あるいは自他の生命を尊重する心をもつことができたでしょうか。
 全校道徳が終わって,4〜6年生による
合唱「U&I」の発表が行われました。1ヶ月半にわたって厳しい練習を積み重ねてきた成果が十分に発揮して,きれいな歌声を響かせることができました。高学年による合唱の披露を終え,次に全校,そして保護者のみなさんも交えての「U&I」の大合唱を行いました。指揮や伴奏に合わせ,元気いっぱいの歌声を響かせていました。(後日ビデオをアップする計画です)。
 最後に,子どもたちは体育館で
「ソーシャルスキル」を学びました。今回のソーシャルスキルはまず「心のお天気」を調べ,そのあとリラクセーションの方法を学びました。また保護者のみなさんは各学級に入って「学級懇談会」を行いました。今回の懇談会は,環境学習会や全校道徳を受けて,生命尊重や環境保全について話し合いました。
 今日は盛り沢山の内容でありましたが,日下先生や(株)PTPの皆様をはじめ,愛育会研修・母親・学級委員会には大変お世話になりました。またお忙しい中ご参会いただきました皆様,ありがとうございました。
11月12日(月)
 今日は時折みぞれが降る一日で,ますます秋が深まり冬が近づいていく様子を感じさせられました。今日は6年生が三国町の地層を見学する校外学習が予定されていましたが,あいにくの天候で延期となりました。次の予定は20日(火)ですが,好天を期待したいものです。
 今日のダイアリーでも,秋の深まりを感じさせる学習を紹介します。先週9日金曜日に,1年生全員が生活科の授業で,グリーンセンターへ
秋さがしに行ってきました。この日は晴天に恵まれ,紅葉が鮮やかに色づいた公園内で,子どもたちはマナーを守りながら,落ち葉や木の実を拾ったり,春や夏との違いを観察したりしながら,楽しく過ごすことができました。観察のあと,全員で「だるまさんがころんだ」や「おにごっこ」などをして遊びました。今回拾った落ち葉や木の実を使って,学校でリースを作ってかざったり,かんたんなおもちゃを作ったりして遊ぶ予定です。
11月13日(火)
 
みんなでつくろう!なるかっ子祭り。2年生は生活科で,これまで体験した行事や地域の行事を参考に,自分たちで”なるかっ子祭り”を開こうと張りきっています。祭りのお店に使う道具や”けい品”などがほぼ出そろい,今日はいわばリハーサルのようなものです(校内研究授業)。今日のめあては,「お互いのお店を体験し,よいところや工夫するとよいところを見つけよう」です。本番では1年生や幼保園児を招待し,来てくれた人に楽しんでもらうためにどんな工夫ができるかを見つけていくものです。
 今日のめあてや,付箋(ふせん)紙の書き方などを確かめたあと,半分ずつに前半後半に分かれてお店を体験しました。まだ本番ではないので,自分たちで楽しんでからお店やお店の人のよいところ(青付箋紙)やもっと工夫した方がいいところ(赤付箋紙)を付箋紙に書き込み,ボードに貼り付けていきました。「大きなこえでわかりやすかったよ。」「しょうひんがとてもかっこよかったよ。」「かみひこうきにどんぐりやおちばの絵をかいたらいいな。」お店を担当した人は,お友達が書いた付箋紙を読んで,友達が評価してくれたことにとても喜んでいました。
 子どもたちが考えたお店(どんなお店かなど,くわしくは本番の時に報告します!)は,子どもたちがやってみたいと思う気持ちを大切に,多様なものを自分たちで作り上げてきました。そして今日,お店体験から実感して得られた”知的な気付き”をもとに,さらに工夫して楽しい祭りにねりあげていけることでしょう。本番は今月28日に予定しています。
11月14日(水)
 今日は不審者対応の
避難訓練が,坂井警察署,坂井市愛護センター,鳴鹿駐在所の協力により行われました。授業中に教室に不審者が侵入したとの想定で行われ,放送や担任の指示を聞きながら,児童は不審者から離れた教室などへ移動したり,出入り口にバリケードを築いて侵入防止の処置を行ったりしました。約10分で不審者が警察につかまったとの放送で,全員がグラウンドへ避難し,避難訓練を終えました。緊急メールの発信訓練も合わせて行われ,保護者の皆様には受信の確認と返信の訓練にご協力いただき,ありがとうございました。校長先生や警察署,愛護センターの方からご高評をいただきましたが,今回は「しゃべらない」「耳をすます」「指示に従う」「すばやく行動」の4点がよく守れてよかったです。
 さて,先日から行われてきた
ビオトープの改修ですが,ここ数日は天候が悪かったため,作業が滞っている状態でした。しかし,本日は思いがけない晴天に恵まれたため,急遽時間割を変更して改修作業を行いました。6年生は,かねてから準備していた作業服に着替え,池の周辺に田んぼの土を貼り付けていきました。軟らかい土なので,踏み固めるのが大変でしたが,時間をかけて丁寧に形を作っていきました。最後の写真は,作業終了後の記念撮影です。この後,徐々に井戸水を溜め始めたところ,放課後には池全体に水が行き渡っていました。明日の朝,登校してきた下級生たちの反応が楽しみですね。
→2ページ目へつづく(11月15日〜)