鳴鹿っ子ダイアリー  2008年1月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
1月4日(金)
 新年あけましておめでとうございます。2008年,平成20年がスタートしました。今年の干支(えと)は子(ね・ねずみ)年,「戊子(つちのえね,ぼし)」に当たります。今年は北京でオリンピックが開催される年であり,本校では学校エコ改修に向けた動きが本格化します。今年一年が皆様にとって良い年になりますようお祈り申し上げます。
 さて,年末年始は冬型が強まり,福井県地方でも本格的な積雪がありました。今日は冬型も一段落し,時折陽が射すほどですが,鳴鹿小学校周辺では約15cmの積雪となっています。年明け初日の児童クラブでも,さっそくグラウンドで雪あそびを楽しむ姿がありました。サケの水そうでは,サケの稚魚の積算温度が約770℃に達しています。稚魚のさいのうもすっかり小さくなり,まだら模様(パーマーク)も現れてきました。そして既にえさを食べ始め,時折水そう内を元気に泳ぎ回るまでに成長しました。3学期からは,科学クラブに加えて「サケ見守り隊」による飼育活動が始まります。冬休みもあとわずかですが,サケたちも子どもたちの元気な姿と再会するのを楽しみにしています。
1月8日(火)
 今日から3学期がスタートしました。冬休み中は大きな事故やケガもなく,子どもたちの元気な姿が学校に戻ってきました。転入生も迎えて,新しい気持ちでの2008年のスタートです。
 朝清掃のあと,始業式が行われました。3学期は校長先生のお話にもあったように,学年のまとめをする大切な時期であります。それぞれが新年の目標を立てて,学習などにしっかり励んでほしいものです。始業式の後は,各学年で冬休みの課題を整理したり,新しい係や掃除場所を決めたりしました。
 今日の放課後には,教師付き添いの集団下校による下校指導が行われました。年末年始の積雪もほとんど消えてなくなり,今年も雪のない状態での下校指導となりました。今年も暖冬傾向にあるのでしょうか,冷え込みはあまり厳しくありませんが,本格的な寒波はこれからです。本格的な積雪があれば,たとえば歩道の除雪が不十分なことがあったり,交差点もふだん以上に危険になったりします。リーダーの6年生,そしてこれからリーダーになるであろう5年生を中心に,雪道の歩行には十分注意して登下校してほしいものです。
1月9日(水)
 3学期がスタートし,「
サケ見守り隊」の活動がスタートしました。サケ見守り隊は,4年生から6年生までの「サケ飼育」に興味がある児童の縦割り活動です。お昼休みの時間を利用して理科室で発足会がありました。担当の先生から飼育マニュアルを使って,日常活動(水かえ・水質調査・エサのやり方など)について細かいところまで指導がありました。見守り隊の精鋭13名は,3月上旬の九頭竜川放流まで当番活動が継続されます。2学期に飼育を担当していた科学クラブ員が各班リーダーとなって,見守り隊員と協力して大きく育てていきます。
 さっそく,水そうに入れてあった小石(サケの隠れ家)を全部取りのぞきました。すべての稚魚が観察できるようになりました。毎年のことですが,隠れ家の隅に死んだサケがいるか不安の中の作業でしたが,1匹の死がいも確認できなかったことに隊員一同で喜びをかみしめていました。本当に良かったですね。昨年は,発眼卵から稚魚になるまでに約30%が死んでしましました。ご指導をいただいている九頭竜川資料館のお話しでは,「人工授精をしたメスのタマゴの中に未成熟のものがあったのか,人工授精の時のタマゴを殺菌するのがうまくいかなかったのか。」等,成育率が悪かった理由を教えて頂きました。一粒の小さなタマゴから,今ではいきよい良く水そうを泳ぎ回る稚魚へ成長していく生命力を観察できる「サケ飼育」は,すばらしい学習だと考えています。
1月10日(木)
 今日から新清掃場所での掃除が始まりました。今日は新しいメンバーでの初めての集まりなので,いつもより清掃時間を5分延ばし(正確には開始時刻を5分早めて),班長を中心にカードの名簿作成や役割決めを行いました。そして新しい雑巾で,気持ちも新たに掃除を始めていました。普通教室や特別教室,玄関やトイレなど,清掃場所もいろいろあります。清掃場所によって異なる掃除の仕方や注意点を担当の先生から聞き,さっそく汗を流すほどがんばっていました。新しい仲間と協力して掃除をがんばってほしいと思います。
1月11日(金)
 サケ見守り隊の活動がスタートして3日目になりました。隊員のみなさんは,毎日の飼育活動に積極的に取り組んでいます。たいへんりっぱです。
積算温度は839℃です。今日の観察記録には,「仔魚は1匹しかいなかった。水そうのそばで手をふると,あわててにげていった。水かえをするとき,サケ君はこわそうににげていった。私たちもサケの飼育は初めてなので,水かえのホースから吸い込まないようにとてもこわかったです。サケはむれになっていきよいよく泳いでいました。とても元気です。先生が数を数えて下さいと言いましたが,だいたい稚魚が55匹だと思います?」と,記録がされていました。もっと数がいるようにも見えるのですが,元気よく泳いでいるのではっきりとした数は分かりません。今日の活動内容は,90cm水そうの水を1/4ぐらいの水かえ,エサは,朝・昼休み・放課後の3回やりました。放課後,6年生の児童が二人でサケを観察していました。全校児童で大切に育てています。
1月15日(火)
 3連休が明けた今日は,朝こそ厳しい冷え込みでしたが(福井で氷点下2.5℃),日中はおだやかに晴れました。これからもまだまだ厳しい寒さが続くと思いますが,冬に彩りを添える風物詩を紹介したいと思います。
 先週水曜日の委員会の時間に,飼育栽培委員会(コスモス委員会)で葉ボタンの苗を植えました。この葉ボタンは児童玄関前の花だんやプランターを彩るものです。葉ボタンは寒さに強いだけでなく,その寒さによって葉が紫や白,黄色に色づいて,ボタンのように美しく見えるようになります(花を観賞するのではありません。そして葉ボタンはキャベツの仲間でもあるのです!)。冬の寒さに負けず,雪をかぶっても咲き続ける葉ボタンの力強さと美しさが,冬には似合いますね。
1月16日(水)
 サケ見守り隊の活動がFBC放送の取材がありました。この取材は,3月上旬に九頭竜川資料館で開催されます「サケ旅立ちの集い」にむけての各学校の取組の様子を記録するとお聞きしました。今日の活動内容は,
水かえ・水質検査(PH・DO)・観察記録・エサやりです。大きなテレビカメラがかまえる中での飼育活動になりましたのでサケ見守り隊のみなさんもちょっと緊張気味でした。
 また,サケの正確な数を調べるための方法として,隊員から「写真に撮って数えたらいい」のナイスアイディアがありました。さっそく,やってみました。ピントが合わず魚影がはっきりしない個体もありましたが,確かに数えることができました。その結果は90匹でした。
1月17日(木)
 今朝は冬型が強まって冷え込みも厳しく,約10日ぶりの積雪となりました。そんな中,今日は
児童集会が行われ,後期児童会活動の大きな取り組みの一つ「ありがとう郵便局」の活動が紹介されました。思いやりのある学校づくりを目指そうと,児童会活動ではここ数年「ありがとうの木運動」や「鳴鹿郵便局運動」などの取り組みが行われてきました。これは,相手には言葉でなかなか言い表しにくい感謝や反省の気持ちを手紙に書いて掲示したり届けたりする活動で,思いやりの心を育む効果がありました。今回も「ありがとう郵便局」として,過去の取り組みのよいところを参考に,ありがとうの気持ちやごめんなさいの気持ちを手紙に書き,児童会役員の手によって相手に届けるとともに,相手の同意があれば児童玄関前の「ありがとうの木」(右下写真)に掲示してもらえるというものです。この取り組みは代表委員会で話し合われ,決定したものであり,児童会役員が中心となって精力的に準備を進めたものです。鳴鹿小学校を「思いやりのある学校」にする取り組みとして,多くの児童のみなさんができる限り協力して取り組んでいきましょう。
 また既に何度かお伝えしましたように,児童会では書き損じはがきや古切手,「まごころベルカード」の収集ボランティアにも取り組んでいます。書き損じはがきや古切手は,視覚障害者福祉協議会や社会福祉協議会に届け,福祉に役立てていくことになりますし,まごころベルカードは小学校の教育活動に活かされます。児童会からも今後呼びかけがありますが,こちらにもぜひご協力ください。今日1月17日は阪神淡路大震災が発生した日にちなみ,「防災とボランティアの日」です。思いやりの心を大切に,いろいろな活動に積極的に参加しましょう。
1月18日(金)
 来月の5日(火)には,本校のスキー教室が行われます。そこで,学校のスキーセットをレンタルする児童に対して,本日スキーの貸し出しを行いました。6年生の児童のお手伝いのもと,40セット以上のスキーが手早く分配されていきました。また,5限目には体育館に全校児童が集まって,スキー教室に向けての事前指導がありました。教室本番に向けて,スケジュールや心構え・準備物といったものについての説明を聞いた後,児童による『スキーの安全な運び方』の実演を見ました。(名演技でした

 …昨年度のスキー教室は,雪不足で中止になってしまったので,全校児童が「今年こそは」と気合いを入れて待ちかまえています。グラウンドの雪は既に消えてしまいましたが,山の方は今のところ十分に雪があるようです。あと2週間とちょっとの間,スキー場にだけは雪が残っていてくれますように…
1月21日(月)
 今日,3年生は
嶺北丸岡消防署を見学しました。はじめに,消防署の方に昨年度と今年の火事や救急の件数を聞いたり,質問に答えていただいたりしました。119番通報をすると,春江にある司令室につながること,火事が発生すると丸岡から3台,春江から1台消防自動車が出動すること,消防自動車には指揮をとる隊長をはじめとして5人が乗ること,防火衣は熱には強いけれども火には弱いことなどを,分かりやすく教えていただきました。それから,3班に分かれて救急車や消防自動車の見学をしました。消防自動車には,タンク車・ポンプ車・化学車などがあり,それぞれに役割があること,ホースは1巻き20メートルで,6本つなげば120メートル延びるので,道幅が狭い場所に立っている家の消火もできることなどが分かりました。また,救急車に実際に乗って中の様子を見たり,救助工作車に積んである18キロの切断機を持ってみたり,いろいろな体験ができました。
 今日の有意義な体験を,これから社会科の学習に役立てていきたいと思います。お忙しい中,親切に応対してくださり,いろいろなことを分かりやすく教えてくださった嶺北丸岡消防署のみなさん,ありがとうございました。
1月22日(火)
 今日は,日頃からサケ飼育でお世話になっています九頭竜川資料館の方がサケの生育状態を観察にいらっしゃいました。飼育活動も1月下旬になり積算温度が921℃になりました。資料館の方のお話しでは,鳴鹿小学校のサケの生育状態は良好であり,たいへん大きく成長していると教えていただきました。飼育活動に集まってきた見守り隊のみなさんもこれまでの頑張りが評価されてとてもうれしそうでした。最近は朝・昼・放課後の3回のエサの量も増えてきて,エサをまくとほとんどのサケが水面近くにあつまりエサを食べます。また,隊員のみなさんにこれまでのサケ飼育での感じたことをインタビューされていました。隊員からは,「毎日世話をすることは大変ですが,あの小さな卵がこんな元気なサケの稚魚に成長したことがとても感動する。」との感想も聞かれました。3月1日(土)の九頭竜川へ放流までもう少しありますが,心をこめてりっぱな稚魚に育てていきたと思います。今日はお忙しいところ本当にありがとうございました。
1月23日(水)
 今日5年生は,
福井新聞社とFBC福井放送へ校外学習に行きました。5年生は社会科「わたしたちの生活と情報」,国語科「工夫して発信しよう」の情報単元を学習しており,実際の新聞社や放送局を見学することで,情報発信のしくみを理解するとともに,番組や新聞制作における情報発信の工夫を知り,今後の学習に役立てようというものです。
 まず福井新聞社を訪れ,新聞社の概要や仕事の実際について,担当の方から説明をいただきました。福井新聞の発行部数は約21万部(県内世帯普及率は何と80%)ありますが,新聞記者の取材,整理記者の紙面編集を経て原稿締切が夜中の0時30分,1時頃から印刷にかかり,6時頃までには約21万部の配達を終えるとのことです。見学した時間(午前10時頃)は当然印刷は行われておらず,記者も多くが取材に出かけているので,社内は比較的閑散としていましたが,取材・編集・印刷・配達などの仕事の様子をビデオで学習することができました。社内見学でも印刷センターにある大型の印刷機械や編集部の仕事の様子などを見学させていただき,コンピューターを駆使した編集や高速オフセット印刷など最新の紙面作りの現場を知ることができました。また紙面印刷に使うロール紙(正真正銘,古紙配合率80%だそうです)や,鉛板印刷時代の紙面作りについても学ぶことができました。最後に集合写真(3番目の写真)が写った「見学記念号」をいただき,とてもいい記念になりました。
 次にFBC福井放送を訪れ,まず放送局の概要についてビデオで学習しました。次に川島アナウンサーが登場し,アナウンサーの仕事について学びました。早口言葉や料理番組のナレーションといったアナウンサーの体験をさせていただき,情報・放送委員を中心にチャレンジしましたが… もちろん川島アナウンサーはさすがでした。その後,主調整室(マスター)やスタジオなど局内の設備を見て回りました。ここでもデジタル化が進み,制作したCMや番組はサーバーに溜め込んで,コンピュータ制御で送出されるとのこと(番組の送出にVTRはもう使わない)だそうです。玄関近くのラジオスタジオでは,ちょうど「げんき一番」の生放送中で,スキーの話題だったらしく,見学中の子どもたちに「スキーへいったことある人!」と声をかけてくれました(もちろん鳴鹿小学校を紹介してくれました)。最後にスタジオを見学し,ここで川島アナウンサーとともに「おじゃまっテレ」のオープニングを収録しました。これは今日の午後4時53分頃にオンエアされ,こちらもいい思い出ができました。
 新聞社・放送局と見学したのですが,どちらとも最も大切にしていることは,「正確で分かりやすく」を心がけているということだそうです。そのために新聞の校正は何度も行われているのですし,アナウンサーも名前や地名の読み間違いや,言葉によって人を傷つけないことに気をつけているのです。教科や総合的な学習の時間など,学習の中で情報を発信する機会が数多くありますが,この見学で学んだ大切なことを,今後の学習活動に生かしていきたいものです。
 →福井新聞社  →FBC福井放送(「FBCにいってきたよ」に集合写真が載っています)
1月24日(木)
 今週は
学校給食週間です。今日の児童集会では,給食(デリシャス)委員会の発表がありました。食事のマナーやあいさつ,給食週間の歴史などを劇にして発表しました。「給食レンジャー」も登場して,みんなで「いただきます」「ごちそうさまでした」と声を合わせてあいさつの練習もしました。給食週間が終わっても,マナーよく楽しく食べていけるといいですね。
 また職員室の前に,各学年2枚ずつ描いたカレンダーが掲示されています。このカレンダーは,いつもおいしい給食を作ってくださる調理員さんにプレゼントする予定です。さらに今週は,校長先生や教頭先生,調理員さんなど担任の先生以外の先生が学級に入って一緒に会食する「交流給食」も行われています。
 給食献立も,今週は昔の給食や郷土料理,人気のある献立など楽しい企画が続いています。いつも給食を一生懸命つくって下さる給食の先生方に感謝しながら,おいしい給食を楽しんで味わいましょう。
 →給食こんだて表
1月25日(金)
 昨日もお伝えした
学校給食週間は今日が最終日です。給食週間の企画の一つとして,校長先生や教頭先生,調理員さんなど担任の先生以外の先生が学級に入って一緒に会食する「交流給食(訪問給食)」も行われています。
 今日1年生の教室では,教頭先生をお迎えして一緒に楽しく食べました。教頭先生との給食は初めてのこともあり,子どもたちは最初やや緊張気味で食べ始めました。しかし,教頭先生の笑顔で緊張も解けて,子どもたちも教頭先生にいろいろ質問しながら楽しいひとときを過ごしました。ほかの学年でも交流給食が行われ,先生に質問したりクイズをしたりして,ふだんは一緒に会食しない先生方と交流を深めました。
 給食週間最終日の今日の献立は,「ミニ中華バイキング」でした。ミニ中華バイキングは,点心(春巻,シューマイ),デザート(いちご,パイン,ライチ)の中から選んで食べるものでした。給食週間は今日で終わりですが,来週もトルコ料理など特色ある献立があります。これからもおいしい給食を楽しみにしましょう。
 →給食こんだて表
1月28日(月)
 今日は,26日(土)に子ども会育成会によって行われた『マジックショー&スポーツ大会』の様子をご覧頂きます。この日は,朝の10時から,プロのマジシャンによるマジックショーが行われました。楽しいトークと共に,様々な小道具を使いながら数々の楽しいマジックを見せてくれました。生で見る本物のマジックに,体育館中が子どもたちの「おお〜っ
」という歓声に包まれていました。そして,11時からは地区委員の方々が考えたスポーツ大会です。ジャンケンをしながらウォーミングアップをした後に,さあ本番です。縦割りグループ毎に,大縄跳びと雑巾がけの競争をしましたどちらの競技も,簡単なように見えるのですが,これがやってみるとなかなか…寒い寒い体育館が,熱気に溢れかえっていました。そして,結果発表の後には,うれしい参加賞をもらってみんな笑顔で帰途につきました
1月29日(火)
 今日は最近の環境学習の一例を紹介します。まほろば学習で学ぶ環境学習には,大きく「自然から学ぶ」分野と「生活から学ぶ」分野があります。前者はビオトープを中心とした学習や米づくり,地域の川や自然から学ぶ学習があてはまり,本HPでもその取り組みを随時紹介しています。後者の「生活から学ぶ」分野としては,水や電気の使い方など省エネに関することや,ごみ問題,健康なくらしなどが当てはまります。学校エコ改修事業は,エネルギーや環境への負荷を少なくしながら学習環境を快適なものへと改善することを目指すものなので,「生活から学ぶ」分野の学習が少なからずエコ改修事業に反映されていくことを期待しています。
 5年生は「鳴鹿エコロジー作戦」と称して,実際の教室環境のデータを採取し,今後の環境改善について考えていこうとしています。鳴鹿地区の位置する北陸地方は,以前ほどではないにせよ冬の寒さが厳しく,暖房なしに過ごすことはできません。ただ現状では効率の良い暖房になっているかというと疑問符が付きます。
 そこで5年生では,実際に教室や特別教室の室温のデータを測定してみました。測定はボタン電池型の温湿度記録計を使用したほか,子どもたちが板付き温度計を各所に設置して,決まった時間に記録をとってグラフ化しました。そのほか照度や湿度なども合わせて測定しました。その結果分かったことは,例えば教室のストーブに近いところは暑く,ストーブから離れるに従って室温が下がっていること。それは当然かもしれませんが,晴れた日にはストーブから離れた窓ぎわの座席付近が,直射日光の影響か予想以上の高温になっていることも分かりました。しかも冬場は直射日光が差し込みやすく,特に午後の授業で強い日光に悩まされています。つまり現状では,南側の窓ぎわの環境が予想以上に悪いことが分かってきました。そしてそれを解決する方法,例えばストーブの位置はどこが適当か,南側の窓の直射日光に対してどんな対策を立てるか,寒いと感じたところの簡単な断熱はできるか,など,省エネで効率的な暖房のあり方について今後考えていきたいと思います。
 ただし冬の寒さ対策も大切ですが,エコ改修では夏場の蒸し暑さの対策も考慮しなければなりません。「冬の厳しい寒さ」「夏の酷暑」,北陸地方特有の2つの悪条件をどのようにクリアするのか,これから6年生になっても,子どもたちの試行錯誤が続くことでしょう。
1月30日(水)
 今日の「のびのびタイム」(昼休み)に地区子ども会が行われました。今回は新登校班の班編成を行いました。間もなく卒業を迎える6年生の”引退”を前に,集団登校の班長を5年生以下の下級生と交代して,新しい班長にその役割を身に付けてもらおうというものです。2月1日からは新班長を先頭に,6年生は列の最後から見守って練習をします。班長が持つ横断旗の受け渡しも行われ,準備ができました。
 新しい班長は,これから約2ヶ月間でしっかり練習し,4月からは新1年生も加わって,安全に登校ができるようにしたいです。
1月31日(木)
 4,5,6年生と2,3年生の一部が参加して交通リーダー研修会が行われました。はじめに教頭先生の方から,新しい班長・副班長の人はしっかり役割を果たせるように,6年生は自分の役割が果たせていたかどうか振り返りながら聞いてほしいという話がありました。
 それから,市役所の交通課の方からの話や実演がありました。黒板に貼ってある紙を2秒間見て,何がかいてあったか当てるものから,2秒ぐらいでは確認が十分できないので,危険がないか確認するときはしっかり確かめるという意識をもってほしいということでした。交通事故の実例からは,車は1秒間に12メートル進むこと,なぜ道路の右側を歩くのかということなどが分かりました。また,横断旗を使う実演では,道路を横断するときは副班長が先頭にきて最初に渡り,班長は旗を出してみんなを安全に渡らせてから最後に渡り,運転手さんに会釈することなどが具体的に分かりました。最後に「やめよう飛び出し 守ろう信号」交通安全ビデオを視聴して終わりました。
 明日から新しい班長・副班長による登校が始まります。今日の研修会を活かして,安全に登校してほしいと思います。