井戸掘り作業開始・完成
 
2004年8月21日〜30日
「まほろばネイチャービオトープ」に待望の井戸が完成しました。本校のビオトープ池への給水は雨水と水道水たよりでした。水道水には,殺菌作用のある塩素等が含まれていて自然環境を考えるビオトープにはふさわしくないと課題となっていました。
この課題の解決のためにも,何とか「
井戸水」の利用ができないものかと熱望していましたが,「井戸掘り作業」には多額の費用がかかり簡単にはいきませんでした。今年度の「ビオトープ整備計画」で,ようやく「井戸掘り作業」が愛育会(PTA)・関係機関のご理解を得て着工にふみきることができました。
 今後は,この井戸からビオトープ池までを小川で結ぶ作業に入ります。この作業は,6年生が中心に総合的な学習の時間(環境教育)をいかして作業に入ります。鳴鹿地区の地下水が絶えず流れ込む「まほろばネイチャービオトープ」の完成はまぢかです。今後とも地域の方々のご支援・ご協力をお願いいたします。
早朝より,大型の重機を持ち込んでの作業になりました。ビオトープ池から約10mはなれた場所に井戸を掘りました。 この重機は小さな場所でも深く掘ることができる特殊な重機と聞きました。どんどん深く掘られていきました。
二人がかりで場所を指示しながらの作業です。さすがプロはちがいますね。作業は慎重にすすめられました。地表の土が取り除かれて,粘土質の土に変わり・・・・ 約7mほど掘ったところは,玉砂利(この地区は河川敷だった)が出土して掘っても掘ってもまわりから崩れてきます。地下水もあらわれてきました。
これが穴の中の様子です。地下水が満ちてきていますね。ここでパイプを挿入してもう少し深く打ち込みました。 この装置は圧縮した空気を送り出す機械です。高圧の空気を地中に挿入したパイプに吹き込み,地中の水口を確保していきました。
見て下さい!こんなにたくさんの地下水があふれてきています。もう大丈夫です。この地下水を確認して掘った穴を埋めていきました。 いよいよ配管工事です。手際よくパイプの加工がおこなわれ,電動ポンプに連結されました。手前がポンプで中央部分に見えるのが砂をこすフィルターです。
フィルターのフタがボルトで締められ,いよいよ試運転です。緊張の瞬間がちかづきました。 とうとうと流れ出た初水です。最初はちょっとにごっていましたが今はとてもきれいです。(飲めません<未検査の為>)冷たくて触れると気持ちいいですよ。