2007年 第5回全国学校ビオトープ・コンクールに応募いたしました。
<主 催:(財)日本生態系協会> 
2007年9月21日(金) みんな大好きビオトープ
 お昼休みに4年生がビオトープ池でつかまえたメダカを1年生に見せているところです。1年生もビオトープは大好きで,休み時間にはプラケースとあみをもって出かけています。  1年生がメダカを手でつかまえようとしています。なかなかつかまらないので大変です。鳴鹿小学校では,自由に池の中の生き物とのふれあいを大切にしています。
 1年生のある男の子が,池の中の何かを見つけました。大きな声でみんなが集まってきます。新しい発見が子どもたちに興味関心をわきたたせています。  つかまえた生き物は,鳴鹿小学校の約束「観察したら,ものと場所にかえします。」をみんなで守っています。キャッチ&リリースが定着してきています。
 今度は5年生の子どもがヤゴをつかまえました。手のひらにのせて1年生に見せています。「ヤゴはトンボの幼虫だよ。」との説明に「へー」って,1年生のはまだ分からないことがいっぱいあるのですね。  大きなトンボが水面に落ちていました。羽化の時に飛び立ちに失敗したのでしょうか。すぐさま水面からひろいあげて手のひらで羽根をかわかしています。何種類かのトンボがビオトープに集まってきています。
 4年生のグループです。フナを見つけました。何とかつかまえようと頑張っています。すばしこいフナはなかなかつかまりません。  観察橋の上で記念撮影。みなさんとてもいい顔をしています。いろんな発見のあるビオトープは鳴鹿小学校の宝物です。みんなで大切に受け継いでいきましょうね。
  
2007年10月1日(月) どんぐりがいっぱい実ったよ!
 学校ビオトープのクヌギです。ビオトープができたとき植えたものです。昨年からドングリの実をつけるようになりました。  まだ,ドングリの実は緑色です。これから,秋の深まりとともにみなさんのよく知っている茶色になっていきます。。
 グランド南側に植林したカシワの木です。来年から是非実をつけられるようりっぱなカシワの木を植えていただきました。背景の白い花は「そばの花」です。きれいですね。  今年は期待通りにたくさんの実をつけています。クヌギの実とよく似ていますがちがいが分かりますか。
 学校ビオトープのコナラです。この木もクヌギと同じ頃に植えたものです。今年からドングリの実をつけるようになりました。  今年はまだ実の数は少ないですが,かわいい実をつけはじめています。クヌギ・カシワの実と形がちがいますね。
  
2007年10月22日(月) 築山に野草でいっぱいに!
 内水面総合センターの乾先生をゲストティーチャーにお招きし,守っていきたい植物について学習しました。今日の活動は,ビオトープ池周辺と築山に野草の苗植えと種まきです。  ビオトープ池のガマは,大部分が取りのぞかれ,さらに築山の雑草を全部取りのぞきました。写真は,6年生の児童が秋の七草「キキョウ」を築山中腹に植えているところです。
 築山の頂上付近です。ここには,秋の七草「フジバカマ」と「オミナエシ」の苗を植えているところです。来年の秋にはきれいな花がたくさん咲いてくれるでしょう。とても楽しみです。  良い天気にも恵まれて,気持ちの良い体験活動ができました。これらの植物は,最近私たちのまわりからあまり見あたらなくなってきた植物だということです。
 観察道の周辺は野生蘭「シラン」の苗をたくさん植えました。大変丈夫な蘭で,名前の通り紫色のきれいな花を付けます。いっぱい咲いてほしいね。  苗の植え付けの後に,「ホタルブクロ」の種を蒔きました。バケツの中に,種と赤玉土(小粒)を混ぜてみんなで蒔きました。
 上の写真は,ビオトープ池周辺の水際に「サギソウ」の苗を植えています。乾先生のお話では,「サギソウ」は,最近野山ではほとんど見られなくなってしまったそうです。  築山の頂上から撮影したビオトープ池の様子です。ガマは一部を除き全部取りのぞきました。ビオトープの浅瀬にはこれから「サワギキョウ」を植えていきます。乾先生,お忙しいところ本当にありがとうございました。
  
2007年10月26日(金)〜11月9日(金) ホタル池の造成はじまる
 いよいよ6年生のビオトープ池作りが始まりました。場所は築山の東側に決まりました。さっそく,自分たちの描いたイメージ図にしたがってスコップで池を掘り始めました。  子どもたちの頑張りで池の形が分かるようになってきました。でも,30cmほど掘ったところから先に掘り進めることができなくなりました。大きな玉砂利やとてもかたい層がでてきました。
 予定では池の半分は水深30cm,浅いところは10cmの計画です。水深30cmの場所は田土を20cmぐらい貼り付ける予定で,田土の厚みも計算して50cmは掘る必要があります。とっても大変でした。ほんとうにご苦労様でした。  上の写真は,現在のビオトープ池から新しくできあがるホタル池に水を流すためのU字溝を埋めるための溝を掘っています。
 U字溝から約15mは塩ビパイプを使って水を流し込みます。これは地域の方々にお願いすることにしました。
 きょうは,現在のビオトープ池から新しく掘ったホタル池まで塩ビパイプを敷設する作業に入りました。この作業も地域の業者のご協力を頂きました。  塩ビパイプの直径は100mmです。途中,ゴミなどで詰まっても取り除けるようにフタが付けられています。池の中に防水シートを仮に置きました。
 上の写真は,新しくできたビオトープ池から塩ビパイプを見ています。写真では見にくいですが,パイプの先から水が流れることが確認できました。  この写真は,現在のビオトープ池のガマを抜き取り,何もなくなった池の中に植えたマコモです。ようやく新しい芽が出始めました。これから冬をむかえますが大丈夫なのでしょうか。
2007年11月14日(水) ホタル池が完成!
 子どもたちが掘った池に防水シートを敷き,田土を貼りました。手前の浅瀬は,モルタルで玉石を固定しました。水深は石が半分ぐらい水上に出るように工夫しました。防水シートの上に20cmから30cm田土をはり付けました。  これまでの作業でスコップ使いは大変慣れてきましたね。まわりの友だちに注意しながら作業をすすめることができています。 田土の厚み調整が大変難しい作業です。昨日の雨で田土もゆるみ,なかなか大変でした。
 皆さんの頑張りで,ようやく池周辺の形もととのってきました。もう少しで完成です。皆さん力を合わせて頑張りましょう。  上の写真は,ホタル池の「ホタル飼育池」と「カワニナ飼育場所」の境目を作っているところです。地域の業者の方にモルタルで作っていただきましたが,細かいところは子どもたちの手業になりました。
 ようやくできあがりました。最後にみんなの足で押し固めています。みんなで声を合わせて,「1,2,3,4・・・」。とても楽しい作業になりました。  完成した池を前に6年生の皆さんで記念撮影をしました。天候にも恵まれスムーズに作業を終えることができました。また,小学校での思い出のアルバムができました。
 上の写真は,田土を貼り付けた池底に「コウホネ」を3株植え付けました。春になったら,新しい芽が水面から顔を出してくれるでしょう。  6年児童が大発見!ホタル池の原点となった,カワニナの自然発生が確認された用水に「ホタルの幼虫」を発見しました。平家ホタルかな。源氏ホタルかな。どちらでしょうね。
 完成した「ホタル池」を築山から撮影しました。手前が玉石をモルタルで固定した「カワニナ」を飼育する予定の場所です。水深は5cm〜10cmです。これからどんな学習ができるかが楽しみです。  木製遊具がわから「ホタル池」を撮影しました。田土を敷き詰めた池は水深が20cm〜30cmです。満水になり「カワニナ飼育池」側に流れていきます。池の周辺はまだ草もなくぬかるんでいますので,安全を考えてしばらく立入禁止にします。
2007年11月26日(月) ビオトープの紅葉・ホタル池の近況報告
 平成14年度完成のビオトープ池です。今回「トンボ池」と名付けました。これからは「トンボ池」と紹介させて頂きます。周辺の木々も紅葉をはじめました。太陽光・風力発電機でポンプを稼働させ,自然エネルギーを活用しています。  「ホタル池」の中です。カワニナを食べているホタルの幼虫が観察できます。この幼虫は,「トンボ池」から排水される用水で生まれた幼虫です。6年生の児童の発見で,ホタル池の造成も一気に盛り上がりました。来年の初夏にはホタルが舞うことでしょう。
 ホタル池周辺に「サワギキョウ」を植えました。このサワギキョウは乾先生(内水面総合センター)が自宅で栽培したものです。「サワギキョウ」は,水辺を好む植物で,最近見かけることが少なくなった野草と聞きました。みんなで守っていこうね。  現在のホタル池です。向こう側に見える塩ビパイプから水が流れています。この水は,「トンボ池」の排水を利用しています。手前の石の間にキャベツや白菜の葉が見えます。カワニナのエサとして入れました。
 「トンボ池」に胸が水色のイトトンボがいました。「オオイトトンボ」の可能性もあります。いつも見慣れている糸トンボより少し大きめです。水色のからだがとてもきれいですね。  「トンボ池」のガマの地下茎にカワニナが付いていました。トンボ池にもカワニナが育っていることが確認できましたので,こちらにもホタルが見られる可能性がありますね。