12月29日(金)
 職員による観察です。昨日で積算温度がふ化の目安の480℃に達したので,今日までの間にふ化が一気に進んだようです。昨日まではふ化した仔魚(しぎょ)の数を数えた方が早かったのですが,今日は残った卵の数を数えた方が早いようです。残りの卵の数はおよそ50個。ということは,250匹以上の仔魚が泳いでいるということになります。
 左下写真からは,ふ化した仔魚と残っている卵の様子が確認できます。白い透明なものは,ふ化した卵のから(卵膜=らんまく)です。また白っぽくなってしまった(うすピンク色?)卵は,残念ながら死んでしまった卵です。先週はこのようになってしまった卵が多かったのですが,今週に入ってようやく安定し,1日1〜3個程度確認されるだけです。サケ飼育に取り組んでいる他校もふ化が進んでいるそうで何よりです。
 また,ふ化が進んでいるこの時期は,右下写真のように水面に多くのあわが発生します。これは「ふ化酵素(こうそ)」(ふ化する際に,卵膜がやわらかくなるように分泌=ぶんぴつされる酵素)によるもので,このまま放っておくと水をくさらせる原因になります。年末年始の休み中ですが,できるだけきれいにしてあげねばと思います。