鳴鹿っ子ダイアリー  2004年夏休み
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。

7月22日(木)
夏休み2日目の今日から8月上旬にかけて,各学年で数回ずつ
学習会が行われます。今日は3〜6年生で行われました。事前に申し込んだ希望者のみの参加ですが,各学年とも半数以上の児童が出席していました。内容は夏休み課題の学習やプリント学習などが主です。5・6年生は今日の場合,水泳学習会として実施され,全員が25m泳げるようになること,さらに記録を伸ばすことを目標に頑張っていました。

7月24日(土)
 あの
福井豪雨に被災された方々には,改めて心よりお見舞い申し上げます。県内各地が被災してから,初めての週末を迎えました。水害からの一刻も早い復旧をめざして,ボランティアとして被災地に駆けつけられた方も大勢いらっしゃることと思います。私たち教職員一同も,他の町内の各学校の先生方,教育委員会やPTAの方々,そして丸岡中学校生とともに,総勢116名の災害ボランティアとして,早朝から被災地の一つである美山町中心部に向かいました。微力ながらも何かお役に立てることが出来ればと思います。
 私たちに割り当てられた仕事は,美山中学校,民俗資料館,B&G海洋センタープールの復旧です。美山中学校付近では1.5〜2m近くの浸水があった模様で,校庭は大量の土砂が積もり,右上の写真のようにバックネットが大きく流されていました。校舎1階にたまった土砂は既に取り除かれたものの,机や備品がすべて水没し,女性を中心に清掃作業が行われました。
 そして男性や中学生は中学校の向かいにある民俗資料館の復旧作業です。貴重な民俗資料が流失したり泥に埋まったりしたまま全く手つかずの状態でした。左写真から分かるように,床上50cmまで浸水した跡があり,床上・床下とも約10cmの泥が堆積していました。このままでは全てが腐るおそれがあるので,畳や床板をすべてめくりあげての作業です。数十人の作業でしたが,これだけでも午前中いっぱいかかってしまいました。民家に至ってはボランティアの手を借りないといかに大変な作業であるかが推察されます。午後はプールの更衣室の作業が中心でしたが,こちらは浸水した当時のままという状況で,建物内は一面泥の海。トイレまで水没しているという状況で作業は困難を極めました。とても疲れたのはいうまでもありませんが,被災者の方々は毎日がこの有様でしょうから,心身ともにもはや極限状態でいらっしゃることと思います。本当に一日も早い復旧をお祈りいたします。
 帰りの国道158号線はボランティア帰りの方々で大渋滞でした。ボランティアに携わった方々も大変ご苦労様でした。水分を十分に補給するなど,体調管理を万全にしてください。
 →「鳴鹿っ子ダイアリー」7月18日号(集中豪雨災害について)
 →「福井県豪雨災害に関するボランティアの受入窓口」
 →美山町「福井豪雨災害に関する情報」

7月26日(月)
 今日は,丸岡町竹田のじょんころ広場周辺で,植物採集会(丸岡町小学校教育研究会理科部会主催)がおこなわれました。雲一つない晴天にも恵まれ,時折ふくさわやかな山風を感じながら,とても気持ちよい植物採集会になりました。
 丸岡町教育委員会の岡崎先生が指導者になってくださり,植物採集の取り組み方を丁寧に教えていただきました。本校からも8名の児童が元気に参加し,いろいろな植物を探し求めていました。



7月27日(火)・28日(水)
 27日から1泊2日の日程で,5年生の
リーダー研修会が芦原青年の家で行われました。自然に親しみ,体を鍛え,明るい心を養うとともに,集団宿泊生活を通して人間関係を深め,さらには学校や地域におけるリーダーとして必要な資質を養うことがねらいです。10時20分,5年生18名全員が元気に集合しました。
 1日目は北潟湖でのカヌー体験や野外炊さん(カレーライス),レクリエーションなどが行われました。
カヌー体験はほとんどの児童が初めてでしたが,乗り降りの仕方やこぎ方など青年の家の先生方によるご指導のおかげでみんな上手に乗ることができました。野外炊さんでのカレーライスづくりもほとんどの人が初めての体験でしたが,ごはんの炊き加減もルーの出来もすべてが成功,今まで食べた中で最もおいしかったというカレーライスができました。そして夜は各班が考えた出し物によるレクリエーションを楽しみました。
 2日目は朝のつどいのあと,
パン焼きに挑戦しました。待つこと30分,左下写真のようにふっくらとおいしく焼き上がりました。午前中の活動は北潟湖畔を一周するオリエンテーリングでした。チェックポイントにある問題を解いて進むものですが,なかなかの難問もあり,みんな真剣に考え込んでいました。
 2日間,けがも病気もなく元気に過ごすことができました。そしていろいろな活動を通して「自分から進んでやる」というリーダー的資質を養うことができたと思います。お世話になった方々,どうもありがとうございました。なお詳細は後日行事紹介にアップデートする予定です。
 →行事紹介「リーダー研修会」
 →「福井県立芦原青少年の家」

7月30日(金)
 5年生のみなさんは27・28日とリーダー研修会ご苦労様でした。今日の
学習会でさっそくその思い出をふり返りました。カヌーでひっくり返ったこと,おいしいカレーライスができたこと,夜中にさわいでおこられたこと(?),など楽しい思い出を一人一人発表していました。今日から行事紹介でもリーダー研修会をアップデートします。どうぞご覧下さい。
 昨日29日は「ホームステイin延岡」一行が丸岡を出発し,一路九州をめざして旅立ちました。台風の進路が心配ですが,こちらもぜひいい思い出を作ってきてください。
 →行事紹介「リーダー研修会」

8月2日(月)
 あの
福井豪雨から2週間がたちました。被災者の方々のがんばりと県内外から集まった多くのボランティアの方々のおかげで,被災地も少しずつ立ち直りつつあります。しかし金額的にとてつもなく大きな被害であり,もとの生活が再建できるまでにはほど遠いというのが現状です。福井市や美山町,鯖江市などでは大切な教科書や学用品が流されてしまいショックを受けている子どもたちも多いと聞いています。
 水害の直後から夏休みに入り,募金活動を行いにくい状況になってしまいましたが,児童会役員の話し合いの結果,児童会活動費の一部を
義援金として送ることを決め,本日,児童会役員が福井新聞丸岡支局を訪れ被災地あてに届けられました。金額は決して大きくはないのですが,この中には鳴鹿小学校の一人一人の善意が込められています。被災地の子どもたちが早く立ち直れるよう,少しでもお役に立てればと思います。

8月4日(水)
 連日猛暑が続いている福井県地方です。今日も16時現在で最高気温が35℃に達しています。
暑中お見舞い申し上げます
 おかげで「まほろばプール」も連日大にぎわいです。夏休みも3分の1が終わり,もうすっかり真っ黒に日焼けした子どもたちも多いです。「まほろばプール」の開放にあたっては,毎日5,6名の保護者の方が当番となって監視にあたってくださっております。猛暑の中本当に大変ではございますが,おかげさまでここまで事故もなく,子どもたちも安全にプールを楽しむことができます。プール開放はあと7回ですが,これからもよろしくお願いいたします。

8月11日(水)
 1週間ぶりのダイアリー更新です。今日は8月11日,夏休みも今日から後半です。みなさん,宿題は順調に進みましたか?えっ!まだたくさんあるって? とにかく計画的に進めていきましょうね。またこれからお盆をひかえ,ふるさとに帰省したり旅行に出かけたりする人たちも多いのではと思います。水害や事故など暗い話題が続いた福井県ですが,夏休み後半こそ明るい話題で楽しい思い出を作ることができるといいですね。
 さて,夏休み中も頑張る本校教職員の話題を一つ。今日の午前中に職員作業でグラウンドに「にがり(塩化カルシウム)」をまきました。にがりまきは毎年のように行われ,にがりをまくことでグラウンドの土や砂がしまり,強い風で砂が舞い上がるのを防ぐことができます。相変わらずほとんど雨が降らない真夏日ですが,にがりまきには最適な気候です。プールに訪れた鳴鹿幼保園の子どもたちも「雪みたいできれい」と言っていました。

8月21日(土)
ダイアリー,またまた10日間が開いてしまいました。今日の話題は
ビオトープの井戸掘り作業です。本校のビオトープ最大の課題は,池の水をどのように供給するかでした。ビオトープ周辺には自然の流れがないので,これまでは雨水が頼りで,不足分は水道水で補っていました。そこで井戸を掘って天然の水を供給し,井戸から池までは小川を作る計画です。もちろん大量の水が流れるわけではないのですが,ところどころでせき止めたゆるやかな流れを作ることで,カワニナなどを繁殖させ,行く行くはホタルが舞う環境になってくれればと願っています。小川づくりは今後,6年生の総合的な学習を中心に進めていきたいと思います。

8月22日(日)
 今日は早朝から
老人会による奉仕作業が行われました。夜明けから多くのおじいちゃん,おばあちゃん方が学校に来て下さり,夏の間に生い茂った雑草を丁寧にとって下さいました。今日は曇り空。朝方も結構涼しくなり,作業をするには快適な気候でしたが,それでもみなさん汗びっしょりで一生懸命にきれいにして下さいました。本当にありがとうございました。
 この作業には本校職員のほか,5・6年生もボランティアとして参加しました。参加してくれた子は草取りや剪定した木の枝の始末など,およそ2時間の間最後まで一生懸命に働いていました。本当に働くことの意義を理解し,勤労・奉仕の精神にあふれていると思います。ご苦労様でした。

8月23日(月)
 今日は
全校登校日。学校に子どもたちが一堂に会するのは約1ヶ月ぶりで,本当に久しぶりです。夏休みに入ってからは良すぎるくらいの好天が続いたおかげで,すっかり日焼けした子どもたちの元気な姿が戻ってきました。この1ヶ月間,それぞれに楽しい思い出や素晴らしい活躍ぶりが報告されました。昨日はサッカースポーツ少年団が「第18回おっしょべ杯旗争奪少年サッカー」において三部優勝,一部でも2位の大活躍でした。本当におめでとうございます。そして今日は宿題の提出もありましたが,どの作品も力作揃いで,今後のコンクールが楽しみです。
 夏休みも残すところあと1週間あまり。このまま事故や病気がないように気をつけて楽しく過ごしましょう。

8月25日(水)
 秋に向かって朝晩涼しくなってきました。2学期に入れば坂井地区陸上記録会(坂井郡陸上記録会改め)やパワーアップデーなど体育的行事が目白押しです。そこで今日から5・6年生を対象に
陸上練習が本格的にスタートしました。今年の”地区陸”は昨年度よりも日程が早まったので,このように夏休み中から本格的な練習を始めることになりました。当面はラダーなどを利用した基礎トレーニングを中心に行い,各種目の記録もとっていきます。昨年度は3種目で入賞を果たした鳴鹿小学校。アテネ五輪の日本選手団のように勢いに乗ることができるか楽しみです。

8月30日(月)
 大型で強い台風16号→tenki.or.jpへは午前9時半ごろ鹿児島県の串木野市付近に上陸し、九州を北上しています。福井県嶺北地方も台風の影響かしだいに風速が増してきてます。
 先週より本館壁面の老朽化でタイルが落下するおそれもあり,補修工事がおこなわれいます。老朽化して落下の可能性のあるタイルはすべてはがし,ひび割れた箇所は水分が入り込むことを防ぐ加工がおこなわれています。児童が安全に学校生活ができるよう早い完成が待たれます。落下の可能性のある付近には立ち入り禁止のロープが張ってありますので,来校の際には十分気をつけて下さい。

8月31日(火)
 今年の夏休みは残念ながら災害に振り回されたものになってしまいました。最終日の今日も未明に
台風16号が本県沖を通過。県内は暴風域に巻き込まれ,福井市でも最大瞬間風速が31・4メートルを記録しました。左写真は強風域に入った昨日18時頃の本校グラウンドの様子で,強風で砂が大きく舞い上がっているのが分かります。そして台風が通過し一夜明けた鳴鹿小学校。本校でも暴風でプレハブ倉庫が一棟飛ばされる被害がありました(右写真)。未明だったことと夏季休業中だったということもあって人的被害がなかったのは幸いです。2学期こそ事故や災害がなく無事平穏でありますように…