鳴鹿っ子ダイアリー  2007年10月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※10月は分量の関係で2ページに分割しています。 →10月16日以降はこちら 
10月1日(月)
 今日から10月。先週までの厳しい残暑が和らぎ,秋の涼しさを感じるようになりました。世間では今日から衣替えであり,当校では衣替え移行期間を定めていますが,急に涼しくなったことで実際に衣替えをした人も幾分いたようです。今日は郵政民営化など世の中の動きも激しいようですが,月が変わって一気に秋の気配です。
 なるかっ子タイムには
学校集会が行われました。校長先生からは,ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士の言葉を引用してお話をしました。「不思議と思うこと,これが科学の芽。考えること,これが科学の茎(くき),最後になぞが解ける,これが科学の花」 「なんでだろう」「ふしぎだな」と思う気持ちを,みなさんも大切にしてほしいと思います。
 今月の生活目標は,「心と体をきたえよう」です。パワーアップデーは終わりましたが,この先もマラソン大会をはじめ,6年生は連合運動会やサッカー交歓大会など体育的な行事が行われます。それぞれに悔いなく力を発揮するよう,自主的な練習に取り組み,体力づくりに励んでいきたいものですね。また校歌斉唱は,今回も指揮・伴奏は代表児童が行いましたが,来年の連合音楽会も視野に入れた4〜6年による合同合唱練習も始まります。こちらも豊かな心で歌えるようにがんばってほしいものです。
 そしてもう一つ,みなさんにがんばってもらいたいのが
「鳴鹿小学校エコ宣言」です。環境美化委員会が提唱するこの宣言は,「人がいないときは電気を消す」「放課後になったらコンセントをぬく」「水のむだづかいをしない」「ごみの分別をきちんとする」の4点です。例えば電気がつきっぱなしだったら,だれかがではなく自分から進んで消すなど,みんなで意識をもってエコロジーに取り組んでいってほしいものです。
10月2日(火)
 この日,3年生は坂井町の
兵庫小学校と交流学習会をしました。はじめに五つのグループに分かれて自己紹介と学校紹介をしましたが,お互いに緊張しているので,なかなか大きな声が出ませんでした。でも,なかまづくりゲームやジャンケン列車をして遊んでいるうちに,だんだん表情が柔らかくなり,笑顔が見られるようになりました。
 九頭竜川資料館に移動して,ライブショーを見たり,鳴鹿大堰の見学をしたりしました。観察室で魚がのぼってくる様子を見ながら,アユが一番多い季節には一日に13万匹のぼってくることを係の人から聞いて驚きました。
 グリーンパークでは,グループで交流しながらお弁当を食べましたが,まだ少しはずかしそうでした。アスレチックなどで遊び始めてからは,手をつないだり,お互いの名前を呼び合ったりするようになり,ほほえましかったです。
 学校に帰って感想を話し合い,握手をして兵庫小学校の友達と別れました。バスの近くまでいって握手をする子もいて,名残惜しそうでした。晴天にも恵まれ,実りのある交流会でした。
 →行事紹介「兵庫小学校交流学習会」
10月3日(水)
 今日は,すがすがしい秋晴れの下,坂井市内の6年生全員が参加する『第1回坂井市小学生連合運動会』が行われました。本校児童達も,夏休みから行ってきた練習の成果を発揮するために,張り切って競技に臨みました。児童達は,前日までに個人の目標記録を設定し,自分のめあてに向かって全力を尽くしました
自分の出した記録に満足だった子も,そうでなかった子も…全力を尽くして汗をかく気持ちよさを感じてくれたことでしょう。そして,競技が終わった後には,参加児童全員で一斉に『スピード8の字長縄飛び』を行いました。我が鳴鹿小学校は,竹田小学校の児童3名と力を合わせて,和気あいあいと長縄跳びに挑戦しました。暑い中,遠路はるばる応援に駆けつけてくださった保護者の皆様も,本当に本当にありがとうございました
 くわしくは →行事紹介「第1回坂井市小学校連合運動会」
10月4日(木)
 昨日10月3日(水)2限目〜4限目に,
4年生が五領川に校外学習に行きました。まずゲストティーチャーの坂井市役所丸岡総合支所市民課の大谷清司さんに,五領川がつながっている大谷川の話を聞きました。大谷川は以前は五領川につながっていたのではなく,六呂瀬地区から下久米田地区(今の高椋用水あたり)を流れ兵庫川につながっていたこと,また五領川(これも元は九頭竜川の裏川)につなげたことで,サケが遡上するようになったことなどを教えていただきました。また五領川にどんな魚がいるのかを教えていただき,アユなどの魚をつかまえるための網を3種類見せていただきました。
 その後東二ツ屋の五領川に行き,川に入って生き物を探しました。水温や流速なども計りました。水はきれいで冷たく,流速は1m流れるのに約10秒,つまり毎分6mであることが分かりました。そして,そう簡単に魚が捕まるとは思っていなかったのですが,子どもたちは何と石をひっくり返しながら上手につかまえていました。魚が意外にもたくさんいて,ウグイやアユのほかに,何と九頭竜川に生息する天然記念物のアラレガコまで網にかかり,びっくりしました。そのほかモズクガニやヘビトンボをはじめ,さまざまな水生昆虫もいました。身近な大谷川や五領川に,こんなにも多くの魚や生き物が住んでいて,とても驚きました。「こんなにたくさんの魚がつかまえられるとは思わなかった。」「とてもおもしろかった。また行きたい。」子どもたちの感想です。そしてこれからは,ますます川を汚さない工夫をしなければならないことが分かりました。
10月5日(金)
 待ちに待った(?)校内マラソン大会です
今日は,昨夜の雨とうって変わって,すがすがしい秋晴になりました。子どもたちは,2限目が終わるか終わらないかのうちにグラウンドに出てきて,ウォーミングアップを開始しました。その表情を見ただけで,気合いが入っていることがよ〜く分かります…。さあ,期待と不安を胸に,いよいよスタートです。誰もが苦しいマラソンですが,子どもたちは自分の目標に向かって一生懸命に走りきることができました。順位が良かった子はもそうでなかった子も,誰一人として最後まであきらめることなく力を出し切ることができました。(ちなみに,大会新記録も3つ誕生しました
 …苦しいことから逃げずに,最後までがんばる子どもたちの姿は,とても感動的なものでした…今日のこの頑張りが,きっと次のステップにつながってくれることでしょう
10月9日(火)
 3連休明けは,元気な歌でスタート!今日のなるかっ子タイムは
音楽集会が行われました。今月の歌「世界中の子どもたちが」をみんなで歌いました。とても大きな声で響いていました。次に「あさひの”あ”」と発声練習をしたあと,今度は手話をつけながら歌いました。ともにお手本になったのは6年生。照れることもなく口を大きく開けたり手振りを大きく見せたりするところは,さすが6年生ですね。さらに6年生はリコーダーを演奏し,それにあわせて合唱奏も楽しみました。最後に縦割りミニグループごとに丸隊形を作り,手話とともに歌声を響かせました。今日もなるかっ子みんなが元気になる歌声でした。
 「世界中の子どもたち」に続く今月の歌は,「U&I」です。今後ダイアリーでも紹介する機会があると思いますが,既に4・5・6年生が合同で,「U&I」の合唱の練習を始めています。昨年の坂井市音楽会の感動をもう一度再現しようと,音楽の時間はもとより休み時間なども歌や指揮,伴奏の練習に励んでいます。お披露目は,11月10日(土)の親子環境学習会の時を予定しています。ご期待ください。
10月10日(水)
 5年生が稲刈り! 今度は,まほろば学習で一人ひとりが育ててきたバケツ稲の収穫です。5月から育ててきたバケツ稲(品種は日本晴)は,それぞれが考えた最適(!?)な環境や条件の下で育ててきました。例えば日当たりや水利を考えてバケツ稲を置く場所を決めたり,与える水を変えてみたりもしてみました。また余った苗を利用して,容器の大小による育ち方の違いも比較してきました。その結果,たくさんの実が付いた稲もあれば,ほぼ枯れたも同然の稲も・・・ 夏休みも各自の家で育てたこともあり,育ち方は千差万別。概して言えることは,容器(バケツ)が大きく,水管理をしっかり行ってきたものほど育ちが良かったようです(場所の違いはさほど関係がなさそう)。それはなぜか・・・ 今後もう一度考えてみることにしましょう。
 ともあれ,今日は最後の観察を行ったあと鎌で稲を刈りました。育ち方はそれぞれでも,全体としてはまずまずの収穫といえそうで,その喜びを味わっていました。その一方で,子どものようにかわいがってきた稲を刈ってしまうことに,少し寂しさを感じることもあったことでしょう。そしてどろんこ教室で習ったように,干すための稲束を結びました。やはり練習の甲斐あって,穂が抜けないようにしっかりと結ぶことができました。
 どろんこ教室とは違い,一人あたりたったの一株しかない大切な稲です。幾分スズメに食べられてしまったところもありますが,この先は一粒でも大事にしたいところです。刈った稲をどこに干したらいいのか(スズメに食べられないように,風に飛ばされないように),このお米を今後どのように扱い利用するのか,そしてお米を育てる環境で大切だったことは何か,・・・  これからも試行錯誤が続きます。
10月11日(木)
 10月は,児童会活動やクラブなどが次々と後期の活動に切り替わっていきます。先週金曜日には初の後期委員会活動が行われ,委員会の当番活動も今週から後期委員会にバトンタッチしています。そして今日の児童集会で,後期児童会役員の体制が発足しました。まず後期児童会役員(会長・副会長・書記)からそれぞれのあいさつがあり,次いで後期児童会執行委員の紹介,後期委員会活動内容の紹介が行われました
 一方で前期児童会役員や執行委員はその役目を終えたことになりますが,まだ慣れない中で大役を引き受け,学校行事も多くとても大変だったと思いますが,学校生活の向上や行事の成功に向けてよくがんばってくれたと思います。後期も引き続き学校生活の向上に努力していってくれると思いますし,前期よりは幾分余裕もあると思いますので,より自発的な活動ができることを期待しています。また後期は6年生から5年生へと,徐々に主役が交代していく時期でもありますので,よいところは次の世代へしっかり引き継いでいってほしいと思います。がんばれ,後期児童会!
10月12日(金)
 3年生は「スーパーマーケットではたらく人」の学習で,ユース丸岡店の見学をしました。新しく大きくなった店内は,明るくきれいで,たくさんの商品が並んでいました。はじめは,6グループに分かれて,気がついたことをメモしたり,写真を撮ったりしました。品物の値札のほとんどに「98円」「258円」など「8」がついていることに驚きましたが,そうした価格が一番売れるそうです。買い物をしているお客さんに上手に質問している子もいました。
 次に店の奥の作業場を見せていただきました。肉のブロックが入っている冷凍庫は−19℃で,中はとっても寒かったです。和牛だと1ブロックが10万円ぐらいするということでした。最後に井上店長さんに質問しました。商品の並べ方の工夫,1万種類もある品物,牛乳が一番よく売れること,従業員の数,一年間の売り上げなど,たくさんのことを教えていただきました。親切で優しい店長さん,ユースのみなさん,お世話になりありがとうございました。
 →「スーパーマーケット・ユース」ホームページ
10月15日(月)
 今日のなるかっ子タイムに行われた
学校集会も表彰ラッシュでした。まず県民スポーツ祭(9月23日)のソフトテニス交流大会(小学生女子2位),緑化意識高揚運動ポスターコンクール(秀作)と表彰されたあと,5日に行われたマラソン大会の表彰式が行われました。各学年男女別3位までの入賞者の名前が読み上げられ,さらに各1位および大会新記録の人には校長先生から直接表彰状が授与されました。その大会新記録は合わせて3つも出ました。みなさんも来年,それらの記録を目標にがんばってください。
 校長先生からは読書のお話がありました。一万円札でもおなじみであり,6年生なら社会科でも学習した福沢諭吉が著した「福翁自伝」を例にお話をされましたが,本をたくさん読むほどたくさんの知識が増え(もちろん学力もアップします),心も豊かになります。「読書の秋」とよくいわれますが,みなさんもたくさんの読書にチャレンジしてください。
 15時30分からは
「第4回学校エコ改修・環境教育検討会」が行われました。環境教育検討会としては最終回となる今回のテーマは,「快適な学校」。学校といえば夏は暑く,冬は寒いというイメージがありますが,暖かさや涼しさを体感できる方法や,放射熱・気化熱・蓄熱などの様々な実験が行われました。例えば木の机は温かく,パイプ椅子の金属は冷たく感じますが,その温度差は? 太陽に見立てた電球(当然,熱く感じる)の前にすだれをかけ,さらに霧吹きを噴射すると温度はどのように下がるか? 木のお椀と陶器のお椀と比べ,お湯を注いだり水を注いだりするとどのような温度変化の違いが見られるか? 建物に見立てたペットボトルに断熱を施し,太陽に見立てた電球(初めは点灯,その後消灯)の周りに並べて温度変化を比べるとどう違うか? 結果はみなさんのご想像にお任せするとして,ワークショップ形式で学校の建物の環境を考える楽しい実験が行われました。温度だけでなく快適な色やにおい,明るさについても講義や実験が行われました。今後は小学生のみなさんにも,省エネや快適さを求めた学校の建物の環境について考えていってもらいたいと思いますが(現に5年生は少しずつ学習を進めていますが),このような実験を通して考えてみるのも楽しいでしょう。
 そのほか,今日は6年生が竹田小学校の児童と,18日のサッカー交歓会に向けた合同練習を行いました。1時間足らずの短い練習時間でしたが,チームワークを高めるに十分な練習を行えたようです。サッカーについては18日のダイアリーで朗報が報告できることを期待しています。
→2ページ目へつづく(10月16日〜)