鳴鹿っ子ダイアリー  2008年2月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※2月は分量の関係で2ページに分割しています。 →2月15日(その2)以降はこちら 
2月1日(金)
 今日から2月です。一昨日の地区子ども会や交通リーダー研修会の話題の中でお伝えしましたように,今日から集団登校の正副班長が新しくなりました。5年生を主体にした新しいリーダーが活躍を始め,さっそく新班長が「横断中」の黄色い旗を持って列の先頭に立ちました。そしてこれまで班長を務めてきた6年生は第一線から退き,卒業までの間は列の後ろについて新リーダーの”後見役”となります。新しいリーダーはまだ慣れてはいませんが,がんばって責任を果たそうとする意気込みが感じられました。
 来週は待望のスキー教室が予定されています。しかし,この一両日で風邪による欠席やインフルエンザによる出席停止が増えています。流行をふせぎ,楽しいスキー教室を迎えるためにも,うがいや手洗いの励行や,人混みへの外出を避けるなど,家庭でも休日の過ごし方に気をつけてください。(2月2日写真追加)
2月4日(月)
 今日は,鳴鹿っ子タイム(業間)に学校集会・表彰がおこなわれました。まず,表彰は「第55回福井県小中学校児童生徒書き初め展」(中日新聞社主催)で,推薦:4年1名,準推薦:3年1名,「第25回B&G会長杯剣道大会(福井新聞社主催)」で小学生男子の部第1位の2つの素晴らしい賞をいただきました。おめでとうございます。
 また,校長先生からは,「
立春」についてお話しがありました。2月4日は暦の上で立春です。まだまだ,春の訪れを感じることはできませんが,今日から寒い時を「余寒」と言うことを教えていただきました。また,白川静先生の著書「常用字解」を取り上げて「立」と「春」の成り立ちについて,「立」は地面に人が立っている姿からできたこと,「春」は太陽の光を受け,地面を境に根の部分,樹木の部分がいきよいよく育っていく姿から成り立っていることなど,大変興味深いお話をしていただきました。
 最後に,サケの様子をお知らせいたします。積算温度は,
1031℃になりました。サケの体長約55mmです。どのサケもほぼ同じ大きさに育っています。昨年の様子を振り返ると個体差がありました。今年はそのような心配なくすくすく育っています。最近では「サケ見守り隊」の隊員もサケのおなかの様子を見て空腹状態を分かるようになってきました。えさの食べ方,おなかのふくらみ具合などいろいろ隊員なりに考えていることが分かりました。「今の生育状態で一番適したえさの量はどれだけなのか?」これは,なかなか難しいことですね。
2月5日(火)
 今日は3〜6年生が,勝山市雁が原スキー場で
スキー教室を行いました。昨年度は雪不足で中止となり,2年ぶりの実施とあって,本当に長く待ち望んだスキー教室でした。ただ,並行して実施するはずだった1,2年生のそり教室が,風邪やインフルエンザの流行で来週に延期となってしまいました。3〜6年生にも数人,風邪で参加できなかった人がいたのが少し残念です。
 さて今年も雪が少ないのではと懸念されていましたが,昨日来よりゲレンデに新雪が積もり,また初めのうちは雪模様だったものの次第に晴れ間が広がり,抜群のコンディションでスキーに臨むことができました。今年は本校職員のほか,愛育会,丸岡南中学校,坂井市教委,雁が原スキースクールのご協力をいただきながらスキー指導を展開することができました。班はレベル別に12班に分かれ,それぞれの班に合った指導をいただきました。2年ぶりのスキー教室とあって,特に3,4年生には初心者の子どもも多かったのですが,歩き方やハの字の滑りなどに始まる懇切丁寧なご指導のおかげでみるみるうちに上達し,午後には回数券を追加しなければならないほど何度もリフトで上がった班もありました。上級班もパラレルなど,さらに高度な技に磨きをかけることが出来ました。実習の時間もあっという間に終わり,満足そうにスキー場をあとにしました。
 このスキー教室では,指導者のおっしゃることを素直に聞き,めあてをもってがんばることが,自分を高める秘訣であることを学べたのではないでしょうか。指導にあたって下さった皆様,本当にありがとうございました。そして児童のみなさんも,明日以降に備えて風邪を引かぬよう,ゆっくり体を休めましょう。
2月6日(水)
 今日も最近の環境学習の一端をご紹介します。本校は,「心もからだも健康で,すすんで学ぶ,心豊かな児童を育てる」を教育目標に研究が推進され,特に「自然に対する感性を磨き,環境を大切にする子どもの育成」を研究テーマに,生活科やまほろば学習(総合的な学習の時間)の充実に取り組んでいます。今回は,先週行われた校内研究授業を2つ紹介します。
 一つ目は,1月30日(水)に行われた
3年生まほろば学習「鳴鹿,大好き!鳴鹿ってどんなところ?」の授業です。まほろば学習に初めて取り組んだ3年生は,地域探検や生き物飼育などの活動を通して,自分たちが住んでいる鳴鹿地区のよさを感じ,愛着をもつようになりました。そしてまとめとして鳴鹿を紹介するためのガイドマップを作り,これまで学習してきたことを下級生にも知らせようというのが今回の取り組みです。今回の授業はガイドマップづくりの計画を立てる段階で,これまでの学習を振り返りながらどんなガイドマップをつくるか,例えば絵や写真をはったり,分かりやすい説明を入れたりなどの意見を話し合いました。グループではみんな目的意識をもって真剣に話し合い,その話し合いで出た意見は「発表シート」に書き込み,みんなに紹介しました。最後に,どんな大きさのマップを作るかについて,OHPの画像を拡大縮小ながらみんなで検討しました。下級生や見る人にすばらしいと思われるようなマップができるといいですね。
 もう一つは,翌日に行われた
1年生生活科「みんなであそぼう」です。1年生は明日2月7日に「祖父母との交流会」を予定していますが,おじいちゃんやおばあちゃんと昔遊びを楽しむにはどこで遊んだらいいのかを,今回の授業で話し合いました。机上で考えるだけでなく,実際その場に行って観察しながら,「こま回しは,広い体育館がいいな」「教室では羽子板の羽根が電球に当たってあぶないね」「すごろくには広いテーブルがある図書室を使いたいな」など,子どもたちなりの気付きがたくさん出てきました。また体育館はとても寒かったので,祖父母のためにもストーブをいくつ用意したらいいかまで考えることができました。1年生でもここまで意欲的に話し合い,考えることができたのはとてもよかったです。
 ところで,本校の環境学習への取り組みに対して,この度2つの大きな表彰を頂くことになりました。一つは,
「全国学校ビオトープコンクール2007」において「銀賞」を受賞することとなりました。もう一つは,5年生まほろば学習の取り組み「お米づくりで考えよう,鳴鹿の環境」が,JA全中主催「第19回バケツ稲づくりコンテスト(団体の部)」にて「全国農業協同組合連合会会長賞」を受賞することとなりました。前者は今月10日に,後者は15日に,いずれも東京で表彰式が行われます。環境教育における子どもたちの意欲的な取り組み,そして環境教育に対する保護者や地域の方々のご支援・ご協力があってこその受賞と思います。本当にありがとうございました。
 →(財)日本生態系協会「全国学校ビオトープコンクール2007」
 →JA全中「バケツ稲づくりネットワーク」(第19回バケツ稲づくりコンテスト)   →5年生環境教育のページ
2月7日(木)
 今日の2〜3限目に,1年生が楽しみにしていた
祖父母との交流会が行われました。子どもたちは,おじいちゃんやおばあちゃんに喜んでもらおうと,生活科の時間にいろいろな準備をしてきました(→2月6日号参照)。
 そして今日は,自分たちが作ったおもちゃと昔あそびの道具を使って,おじいちゃん,おばあちゃんたちといっしょに遊びました。「○○さんのおじいちゃんに,こまの回し方を教えてもらったよ。」「おばあちゃんが,お手玉は右手をあげてするとできると言ってくれたよ。」など,子どもたちはたくさんのことを教えてもらいながら,次々とチャレンジしていきました。帰りには「もっといっしょにいたかったな。」という声も聞かれ,思い出に残る一日となりました。
2月8日(金)
 昨日と本日の2日間にわたり,5年生が県学力調査に取り組みました。5年生は,両日共に朝から緊張した面持ちで,教室にちんまりと座っていました。そんな健気な様子を見ていると,先輩の6年生たちも黙ってはいられません…。とはいっても,実際にお手伝いをするわけにもいかないので,「せめて静かな環境でテストに取り組ませてあげよう」…と,1・2限目に6年生は教室から民族大移動…図工室にて,算数と国語の授業を行いました
普段は工作等をする部屋でのこんな学習も,いつもと雰囲気が違ってなかなかおもしろいものでした…

 6年生のみなさん,今日は5年生のために気を遣ってくれてありがとう。おかげさまで5年生は落ち着いた雰囲気でテストに集中することができました。そしてテストを無事に終え,十二分に成果を発揮することができた(!?)と思います。本当にありがとう!(5年生担任より)
2月12日(火)
 今日は1・2年生が,勝山市雁が原スキー場で雪遊び(そり教室)を行いました。最初の計画では2月5日(火)の「スキー教室」と時を同じくして実施する予定でしたが,風邪やインフルエンザの流行で今日までの延期となってしまいました。今日の天候は,学校を出発するときは雨でしたが,みなさんの願いが通じたののか,雁が原では雨が雪にかわりました。「そり専用ゲレンデ」は雪が少なく,そのすぐ隣のスキーゲレンデでそり遊びを行いました。どの子も元気いっぱい「ワー! キャー!」と言いながら楽しんでいました。「先生もいっしょにすべろう!」と声をかけてくる子もおり,教師や指導の先生(保護者ボランティア)もいっしょになってスリルを味わいました。でも,みんなの手ぶくろや,カッパズボンはすっかりずぶぬれとなってしまいました。そして,児童のみなさんも,明日以降に備えて風邪を引かぬよう,ゆっくり体を休めましょう。
2月13日(水)
 昨日,3年生は
クラブの見学会を行いました。六つのグループに分かれて七種類のクラブを見学したり,体験活動をしたりしました。ぷちスポクラブでは,「だるま救出大作戦」と名付けられたゲームに参加し,ワールドゲームクラブでは,オセロにチャレンジしました。マルチメディアクラブや科学クラブの上級生がパソコンを使ってビデオの編集をしたり,サケの飼育の発表資料を作ったりするのを感心して見ていました。ミュージッククラブですてきな演奏を聴いたり,JECクラブの上級生が環境について調べているのを見たりして,いろいろ勉強になりました。小物作りクラブではかわいいマスコットに興味を引かれた子もいました。この見学会を通して4年生への期待がぐんと高まり,早くクラブ活動をしたいという声がたくさん聞かれました。
2月14日(木)
 今日は,2限目から業間3限目にかけて,新入生体験入学がおこなわれました。まず,2限目に,1年教室で国語,算数の授業参観をおこないました。新入生のみなさんは,授業の様子を見て,「早く1年生になりたいな。」と,思ったのではありませんか。続いて,3限目は,新入生のみなさんといっしょに昔遊びを楽しみました。この昔遊びは,先日行われました「祖父母との交流会」で,おじいちゃんやおばあちゃんたちといっしょに遊びながら教えてもらったことです。今日は,おじいちゃん,おばあちゃんから教えていただいたことを新入生のみなさんに教えてあげる側になりました。1年生のみなさんは,とてもはりきって新入生のみなさんに「おはじき」「お手玉」「羽子板」「こま」などの遊びのやり方やコツを自分でやってみたりしながら,やさしく教えてあげていました。1年生のみなさんは,新入生のみなさんが楽しんでもらえるように頑張っていて,とっても頼もしく見えましたよ。
2月15日(金)
 今日は,2限目のおこなった「全校道徳」の様子をお知らせいたします。今年度3回目の実践になります。今回の全校道徳は「ふるさと鳴鹿を思う」という主題で行われました。ねらいとする価値は,日頃から慣れ親しんだ風景や何気なくかわした周りの人たちとの会話が子どもの心の原風景をつくり,その人の人間としての生き方を精神的に支えていくもとになっていく。ふるさとを愛する心は,一人一人の地域での生活やそこに暮らす人々とのかかわりを通してつくられていくのであると考えられます。それが,大人になってから遠く離れても思いを巡らさずにはいられない郷愁になるのだろうと思います。例えば,文部省唱歌「ふるさと」はふるさとの自然や家族・友達への思いが歌われています。私見ですが,最近見た映画「ALWAYS3丁目の夕日」の中の風景が懐かしく感じられ「昔はよかった」とつぶやきたくなったのは,子どものころに諸感覚を通して感じたものが,時を経ると共によい思い出に変わり自分の原点となっていたからだろうと思います。「県外に出てみて、当たり前に見ていた六呂瀬山の古墳が懐かしく,小学校が見たくなりました。」夏休みに訪れた卒業生が言ったこの言葉にあふれでるふるさとへの熱い思いが感じられた。子どもの頃に目にしていた自然や人とのつながりがいかに大切であるかを感じさせてくれました。今,小学生である子どもたちにふるさとへの熱い思いを育くんでいきたい。そのために地域の自然を十分に感じ取らせる活動を体験させたり,郷土に生きた先人の努力や今もなお郷土の発展に尽くしている人たちの生き方や考え方にふれさせたりする機会をなるべく多くもちたい。また,こういった体験の後に、子どもたちに自分の郷土を見つめ直し,郷土に対する自分の思いをもつことの大切さに気づかせる時間を確保したいと考え,今日の全校道徳を組み立てました。授業の展開は,各担任から子供たちへ「鳴鹿地区には,紹介したいこういう場所がある。こんなすばらしいものがある。」と思っていることを話してもらいました。先生方は,「自然豊かな環境」「九頭竜川,大谷川,五領川」「郷土料理:葉っぱ寿司」「鳴鹿大堰」「グリーンセンターや大きな病院」「六呂瀬山の前方後円墳」「巫女の舞」などが話されました。その後に,日頃から鳴鹿小学校の教育推進に多大なご支援をいただいています,ゲストティーチャー大谷清司氏からのふるさと鳴鹿を思う手紙を読みました。その後に,縦割り小グループに分かれて,「自分が思ったこと」「自分がこれから鳴鹿のためにしたいこと」を話し合いました。6年生のリーダーが低学年からの意見を上手に取り上げたりしながら頑張っていました。その後,列隊形になりリーダーからグループで話したことを発表をしました。いろいろな意見を聞くことができました。(板書の写真をご覧下さい。)
 
ソーシャルスキルは,「断り方スキル」です。よい思い出をつくっていくためには,仲間と心が通じ合い,信頼できる関係がつくれていることが必要である。そのためには互いを尊重し自分も相手もお互いに納得できる話し方ができることが求められる。現状では,相手の思いを考えずに自分の主張を通そうとしたり,いやだなと思う気持ちを伝えることができずにストレスを感じたりしている子どもが見受けられます。その子どもたちに人間関係を円滑に結ぶスキルを身につけさせていく機会としました。
今回は自分も相手も傷つかない断り方とはどのようなものかを学習することです。獲得を目標とするスキルは,
@相手に謝罪するA断る理由を述べるB断りを表明するC代わりの意見を述べるの4点である。何かを頼まれたら,まず,引き受けるか断るかを自分で決めることが必要である。決めたとしても,もじもじしていては,自分のいやなことを押しつけられることになるし,きつい言い方で断れば友達を失ったり,相手が2度と頼みたくなくなったりすることになる。自分の考えをはっきり伝え,断っても友達でいられるようような断り方を身につけておくことが必要である。今回も役割演技で教師が断り方の例を示したり,実際にペアでやってみたりしました。
 全校道徳が終わって,ふるさとへの思いを込めて,全校児童によるによる
「みつけよう 大切なも」の合唱しました。
 いつまでも鳴鹿を愛し,鳴鹿のすばらしさを受け継ぎ,守っていく心が育っていくことを願っています。
→2ページ目へつづく(2月15日その2〜)