鳴鹿っ子ダイアリー  2008年3月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※3月は分量の関係で2ページに分割しています。 →3月15日以降はこちら 
3月1日(土)
 今年もサケの旅立ちの季節がやってきました。今朝,永平寺町の九頭竜川資料館で「サケ旅立ちのつどい」が行われ,里親事業に参加した他の13校とともに放流会に参加しました。科学クラブとサケ見守り隊(4年生以上の希望者)の子どもたちが大切に育ててきたサケの稚魚を,いよいよ放流する時が来ました。
 当校からは,保護者のみなさんのご協力も得て,見守り隊・科学クラブの11名が参加しました。
まず,里親校が一同に永平寺川の河原に集まり,資料館の皆さんから放流の時の注意点を聞いた後に一人一人がビニールコップにサケの稚魚を入れ,河原へと運びました。小さなコップの中で元気に動き回るサケを見つめる様子には,かわいがってきた稚魚を放す,少し寂しい気持ちが見えました。鳴鹿小学校の約90匹や各学校,資料館で飼育した稚魚を合わせると,その数約1600匹が放流されることになりました。3年から4年後に再びこの九頭竜川にもどってくることを祈りながら,「元気でね」「がんばれよ」と声をかけながら,いたわるように川へ放しました。途中,報道関係の取材もありました。これまでの飼育活動で学んだことや感じたことを聞かれていました。物怖じせずにはきはきと答えるところは,さすがだと思いました。
 放流の後,資料館にもどり,九頭竜川資料館の職員より,サケ飼育の取り組みや里親校の活動紹介が行われました。また,参加校から実践発表がおこなわれました。各校とも子どもたちや先生方が,さまざまな工夫を行いながら大切に育ててきた様子がうかがえました。福井県内水面総合センター所員の方からのご高評では,本校の飼育活動にふれて,昨年の反省をもとに改良をしたことへのお褒めのことばがありました。「科学クラブ・サケ見守り隊」のみなさん,本当にご苦労さまでした。最後になりましたが,九頭竜川資料館の皆様には,これまで4年間「サケの里親校」として,何かとご支援、ご協力をいただきまして心より感謝申し上げます。サケがもどるすばらしい自然を誇りにするとともに,いつまでも郷土を愛し,守り続けていける子供たちの育成に努めて参ります。今後とも宜しくお願い申し上げます。
  →九頭竜川資料館(わくわくRiverCAN)ホームページ
3月3日(月)
 今日は,鳴鹿っ子タイム(業間)に学校集会・表彰がおこなわれました。まず,表彰は「第47回福井県小中学校図画作文コンクール」(福井放送主催)で,図画の部:努力賞15名,「第30回県版画コンクール(福井新聞社主催)」で秀作13名,入選12名の素晴らしい賞をいただきました。おめでとうございます。また,3月1日(土)におこなわれました,「サケ旅立ちの集い」で,九頭竜川資料館からいただいた「サケ放流証」を科学クラブ長に校長先生から手渡されました。
 また,校長先生から,「鳴鹿小学校」と書かれた小さな木の表札を見せていただきました。この表札は,現在の場所に移転される前の上金屋地区(現在の幼保園)にあった旧校舎の鳴鹿小学校の表札です。現在は,校長室で大切に保管されています。さらに,この鳴鹿小学校の歴史についてふれられ,現在の小学校は今年で30年が経過していることをお話になりました。また,「鳴鹿小学校」を
,白川静先生の著書「常用字解」で書き表した文字を見せていただきました。初めて見る漢字に子供たちも大変興味深く感じられたと思います。子供たちに,「白川文字学」に関することをふれる良い機会と考えています。3月3日のひな祭りについてもお話があり,「重三の節句」とも言われたと教えていただきました。
3月4日(火)
 今日は,1年間の英語活動の最終日です。戸枝先生は,約3年半本校のAETとして英語活動に関わってくださいました。その間,たくさんの英語の表現・単語を使ったゲームを教えてくださいました。4年生は,3年生の時から教えていただきました。今日は,2年間で使用したカードを使って,復習しました。びっくりするくらいたくさんのカードで,たくさん勉強してきたことに児童も驚いていました。hang man game で purpleとstationの単語を当てました。Brown Bear の絵本で復習をし,3年生の頃のことを思い出しました。最後にお礼の手紙とお花を手渡しました。戸枝先生ありがとうございました。
3月5日(水)
 今年もまた素晴らしい
「6年生を送る会」になりました。今日は多数の保護者の方をお迎えし,1,3年生を中心に作った美しい飾りや,4年生が制作した6年生へのメッセージカードに彩られた華やかな雰囲気の中,「6年生を送る会」が開幕しました。会の運営は5年生の手によって行われ,自分たちの力で企画運営する初めての行事を成功させようと,緊張の中のスタートでした。
 開会式では,6年生が在校生や保護者の拍手に迎えられ,5年生が持つアーチを通って入場しました。つづいて6年生は,2年生から一人ひとり名前を紹介されながら,2年生手作りのレイをかけてもらいました。校長先生や在校生代表の言葉に祝福されたあと,いよいよ各学年の出し物が始まりです。
  ・1年生《ダンス》「MOTTAINAI〜もったいない」
  ・4年生《劇・クイズ》「ぼくたちエコレンジャー」
  ・2年生《劇・ダンス》「ハートみこしだ!わっしょい,わっしょい」
  ・3年生《劇》「鳴鹿のたからものさがしに」
  ・5年生《劇・クイズ》「ありがとう六年間」

 低学年は軽やかなダンスや,にぎやかなおみこしなど,元気いっぱいの姿を披露して,6年生の卒業を祝福してくれました。また3〜5年生はオリジナル劇にクイズや合奏などを組み合わせて,自分たちが学習したことや六年間の思い出などを工夫して,おもしろおかしく演じてくれました。それぞれ,6年生に楽しい思い出を作ってもらおうと心を込めて一生懸命準備してきたものばかりでした。
 そして6年生の出し物を前に,「プレゼント渡し」が行われ,4年生から卒業生代表に手渡されました。今年のプレゼントは縦割りミニグループで作った写真入りの「メッセージカード」です。いつまでも大切にして下さい。
 6年生の出し物は,
「鳴鹿の歴史にその名を刻め〜プロジェクト・三つのビオトープにせまる〜」です。先輩から受け継いできたビオトープ(通称トンボ池),6年生が4年生のころに作ったミニビオトープ,そして6年生になって造成した新しいビオトープ(通称;ホタル池)の歩みを,劇を通して紹介しました。鳴鹿小学校の伝統であるビオトープを後輩たちに守り育ててもらいたいと意気込んでの出し物でした。
 そして閉会式。まず在校生代表の5年生から,6年生へのはなむけの言葉や,一緒に会を盛り上げた在校生への感謝の言葉が述べられました。次に6年生代表から在校生への感謝の言葉が述べられました。さらに,6年生代表から担任の先生への言葉では,「いつも笑顔でよいところをほめて,伸ばして下さったおかげで,私たちもがんばれました。」との言葉に,一同感極まりました。そして,伝統の「校旗引き継ぎ」が行われ,6年生から5年生へ確実にバトンタッチがなされました。
 5年生の指揮と4年生の伴奏のもと,全校合唱「ベストフレンド」が歌われ,最高潮に達したところで,いよいよ最後の6年生退場となりました。今年は5年生が所々にアーチを構え,6年生は1,2年生の間,3,4年生の間,そして保護者席の前を通って退場しました。在校生全員から,そして保護者のみなさんから,いつも以上に温かい盛大な拍手に見送られ,涙ぐむ6年生の姿も・・・「6年生を送る会」は,感動的なフィナーレとなりました。
 最後に特筆しておきたいことがあります。この素晴らしい「6年生を送る会」の成功の陰には,企画・運営に当たった5年生の熱心でひたむきな努力があったことを忘れてはなりません。たった18人しかいない5年生ですが,一人何役もの役割分担を引き受け,連日放課後遅くまで準備活動に当たっていました。本番までの道のりは決して平坦なものではなく,本番当日の今日も果たしてうまくいくかどうか不安もありました。けれども「自分たちの力で成し遂げよう」「送る会絶対に成功させよう」「6年生によい思い出を作ってあげよう」といった気持ちで,一生懸命がんばりました。今日は大変りっぱに責任を果たすことができたと思います。6年生はもう少しで鳴鹿小学校を卒業しますが,5年生はこれからもきっと鳴鹿小学校の良い伝統を受け継いでいってくれることでしょう。もちろん,1〜4年生も,そして6年生も,それぞれの役割をしっかり果たしてくれたと思います。みんなで盛り上げ成功した「6年生を送る会」でした。
3月6日(木)
 昨日は6年生を送る会を終えて,今日から早速卒業式に向けた練習が始まりました。1限目は6年生の練習,そして鳴鹿っ子タイムは,全校で卒業式の歌練習を行いました。
 歌練習では,全校で歌声を合わせるのは初めてだったので,緊張している子もいましたが,「目をしっかり開けて」「にっこり笑顔で」「大きく息を吸って」の指示で,たちまち素晴らしい歌声に大変身してしまいました。さらに6限目には,4・5年生の「蛍の光」リコーダー演奏と6年生の退場練習を合わせて行いました。在校生によるリコーダーの出し入れや演奏も,練習初日ながらきびきびとした動作でがんばっていました。さすが”音楽好き鳴鹿っ子♪”ですね。きっと,3月15日の卒業式には心を込めた歌声や合奏が響くことでしょう。
3月7日(金)
 卒業式まで約1週間になりました。今日から全校一斉の卒業式練習が始まりました。初日なので,前半はまず起立・礼・着席や座礼などの基本動作の練習から行われました。昨日から練習に入っている6年生の動作は見事なもので,6年生にお手本になってもらいながら在校生も練習しました。高学年は毎年のことなのですぐに上手にでき,低学年も飲み込みが早く上手でした。初日の練習としては立派だったと思います。後半は歌・呼びかけの練習が行われました。歌は三拍子,四拍子の切り替えが難しそうでしたが,体を動かしてしっかりリズムをとろうとがんばっていました。呼びかけもはきはきと大きな声でできました。来週はさらに磨きがかかることでしょう。
3月10日(月)
 卒業間近の6年生は,7日(金),最後の家庭科の時間にデザート作りをしました。一日の半分以上が卒業式練習という,忙しい日程の中での調理実習でしたが,しっかり計画を立てて臨みました。
 今日はケーキやフルーツポンチ,タルト,チョコレートホットケーキなど,味はもちろんのこと,見た目もおいしそうなデザートが出来上がりました。たった1時間のうちに作り上げるとは,さすが6年生。2年間の家庭科学習の成果が発揮されましたようですね。どのグループもみんなで協力し合い,楽しく作って食べることができました。また昼休みには,先生方におすそ分けを配ったり,しっかり後始末をしたりすることができました。
3月11日(火)
 3年生がまほろば学習のまとめとして製作していた
鳴鹿ガイドマップが出来上がりました。それで,どうやって2年生に紹介するかグループで話し合い,発表の原稿を作りました。それから,ガイドマップの前に立って発表の練習をしました。初めて教徳寺のヒイラギを見たこと,下久米田でザリガニをつかまえて歓声が上がったこと,やすらぎの家で,おばあちゃんたちにまほろば学習について発表をしたことなど,1学期の活動からふり返っていくと,この一年間さまざまな活動をしてきたことが懐かしく思い出されました。週末に2年生を3年生教室に招待して,自分たちがまほろば学習でどんなことをしてきたかを知らせる予定です。2年生がまほろば学習に興味をもって,どきどきわくわくしてくれたらいいなと思います。
3月12日(水)
 卒業式の練習も佳境を迎え,起立や礼などの所作や,呼びかけ,歌などがとても上手になりました。明日は予行ですが,いつでも本番を迎えることができるという気持ちでがんばっています。その卒業式練習の途中ですが,今日は
坂井市教育委員会より2つの奨励賞表彰が行われました。一つは,「第5回新一筆啓上賞」で見事大賞に入った6年生児童の表彰で,もう一つは「第19回バケツ稲づくりコンテスト」全国農業協同組合連合会会長賞を受賞した5年生の表彰です。
 日本一短い手紙のコンクールとして知られる,新一筆啓上賞の第5回は,「日本一短い『未来』への手紙」と題して募集され,主催者によると国内外より37,723点の応募があったそうです。2月6日に入賞者発表会が行われ,その中でも最高賞である大賞(郵便事業株式会社会長賞)5編のうち,本校6年生児童の作品がその1編に選ばれました。作品は十年先の未来の自分へ宛てた手紙で,大人になったら分かるわと言われた素朴な疑問が十年先の自分に分かったかどうかを問いかけたものでした(作品は主催者サイトをご覧下さい)。この児童は小学2年生の時にも佳作に入賞しており(平成15年,第1回一筆啓上賞『日本一小さな物語「母」との往復書簡』),2度目の快挙でした。この優秀な成績が評価され,今回奨励賞を受賞することになりました。そして,5年生の「第19回バケツ稲づくりコンテスト」全国農業協同組合連合会会長賞は,このHPでも何度か報じておりますが,こちらも全国上位の入賞が高く評価され,今回の表彰をいただくこととなりました(くわしくは『鳴鹿っ子ダイアリー』2月15日号2月18日号参照)。
 今日の表彰式では,坂井市教育委員の竹田裕喜子様より6年生児童へ表彰状とメダルが,そして5年生代表児童へ表彰状と楯が授与されました。表彰式は卒業式のように厳粛に行われ,6年生児童は卒業式の練習の成果を生かして,そして5年生児童も6年生児童の動きを見習って,きびきびとした動作で賞を受け取りました。そのほかの児童のみなさんも同じように,大変行儀よく見守っていました。とても立派な表彰式でした。受賞されたみなさん,本当におめでとうございます。
 →財団法人 丸岡町文化振興事業団(新一筆啓上賞を主催)
     
3月13日(木)
 卒業式まであと2日になり,今日は1・2限目に卒業式の予行をおこないました。本番さながらの厳粛な雰囲気のなか,持てる力を120%出し切っていました。9時に始まった予行の終了は10時でした。予行で60分間かかったことになります。卒業式当日は,さらに80分間を計画しています。保護者のみなさまには,肌寒い体育館での式典になりますが,子供たちと一緒に暖かい感動をあじわってほしいと思います。予行全体で,これまでの練習の成果が随所に見られ,子どもたちの気合いも十分で万全のしあがりとなりました。すばらしい予行練習になりました。
 ところで,卒業式当日<3月15日(土)>の天気は,晴れ時々曇りで最高気温は13℃の予報です(Yahoo天気予報)。低学年に少し風邪をひいている児童もいます。とにかく寒暖の差が激しく,風邪も相変わらず流行っているようなので,体調管理に十分注意し,万全な態勢で卒業式にのぞんでください。
 また,6限目には5年生児童による卒業式準備が行われ,紅白幕・ステージ看板を取り付けました。今年の卒業式の合い言葉は「みんなで力を合わせて,最高の卒業式」です。卒業生のみなさんと一緒に鳴鹿小学校での最最高の思い出をつくりましょう。
     
3月14日(金)
 明日はいよいよ卒業式です。6年生にとっては,本当にあと1日になってしまいました。6年生はここ数日,卒業式練習の合間をぬって,まほろば学習のまとめをしたり,卒業制作を仕上げたり,そしてお世話になった教室をきれいにしたりと,忙しい毎日でした。しかし今日で最後の集団登校,最後の給食,最後の掃除・・・6年間ごく当たり前だった日常が,今日で最後になってしまいました。今日もいつもと変わらぬ明るい笑顔でしたが,明日の卒業式をどんな気持ちで迎えるのでしょう。
 そして今日は,卒業式に向けて最後の準備を行いました。今日は5年生と4年生の子どもたちが大活躍し,一生懸命働いていました。もう頼るべき6年生はいないのですが,自分たちから進んで働き,高学年としての自覚が高まりつつあるようです。机や椅子,花など会場の準備も万端。6年生の教室も,在校生が気持ちを込めて描いた絵で華やかに彩られました(モザイクで伏せておきましたので,明日のお楽しみです)。今日は一日雨模様でしたが,明日は天気も回復し,きっと思い出深い卒業式になることでしょう。
→2ページ目へつづく(3月15日〜)