小川づくり partT
 
2004年9月8日〜17日
 井戸掘りの完成を受けて,2学期から6年生による小川づくりプロジェクトがスタートしました。期待するところは,冷たくきれいな井戸水が流れる親水空間で,カワニナが住み着き,夏になればホタルが光を放ち乱舞する姿。そしてビオトープに自然の水が供給され… 
 さて,掘り始めるといろいろな問題が…  2年前のビオトープ本体づくりを思わせる苦労と試行錯誤の連続です。

9月8日,まずは小川づくりの構想からスタートです。図書などを参考にしながらも,思い思いの姿を構想図に描いていきます。 出来上がった構想図の数々。この中でカワニナなどが生息するための条件が整い,自然空間に近い姿,そして楽しい親水空間になるものは?
9月13日,川のルートを決めるための”測量作業”です。江戸時代に鳴鹿から新江用水を掘った渡辺泉竜のように(→「鳴鹿そぞろ歩き」)。全長約15m,平坦な場所で川の流れを確保するための勾配がとれるかが課題です。 川のルートを試掘開始。当初は学級園を貫通することも考えていましたが,工事を容易にするために学級園の西側をう回するルートに決まりました。
防水施工も考えて幅約50cm,深さ20cm以上は掘らなくてはならないのですが,立ちはだかる固い地盤…。2年前,ビオトープ本体を掘るときの苦労が再び… 果たしてうまくいくのだろうか? 勾配の確保と工事のしやすさを考え,盛り土を主体にする工法を取り入れることにしました。9月14日,2年前のビオトープづくりで発生した残土を切り崩し,小川予定地へ。
小川予定地には一輪車で次々と土が運ばれます。途中,学級園のぬかるみに車輪をとられ転倒するハプニングが続出… 予定地はとりあえず整地を行いました。上流へ行くほど高く土が盛られ,これで何とか勾配を確保することができたようです。
9月17日,時折雨が降る中荒堀作業がスタート。まずは自然の川のような筋をつけて… 6年生総出による作業。盛り土の区間は比較的容易に作業を進めることができました。
いよいよ川らしい形が見えてきました。幅約50cm,深さ約20cm以上は確保できたようですね。 ところが,思わぬ難所が河口付近に…。そう,2年前に埋められた防水シートが川底よりも高い位置に。防水シートを掘り下げる必要に迫られたのです。さあ,どうする…
一応掘り終えたところで,流水試験を行いました。ちゃんとビオトープに向かって流れてくれるのだろうか? このように流れは十分確保できました。これで一安心。次は防水施工に進みます。