5年生まほろば学習「ワークショップ学習〜地域用水を考えよう」
はじめに
 この子どもワークショップ学習は,九頭竜川下流地区地域用水対策協議会(鳴鹿大堰右岸,東二ツ屋)主催によるもので,当校では昨年から4年生(現5年生)が取り組んできたものです。昨年は第1回目(9月6日)に農業用水とパイプラインについて学び(→「鳴鹿っ子ダイアリー」2004年9月6日),翌日は鳴鹿大堰と五領川浄化センターを見学しました(→「鳴鹿っ子ダイアリー」2004年9月7日)。11月22日には高椋用水を実際に調べ,水生生物をたくさん見つけた一方で,ごみの多さには驚かされました(→「鳴鹿っ子ダイアリー」2004年9月6日)。
 今年度の子どもワークショップ学習は,これらの成果をふまえ,鳴鹿大堰をはじめ十郷用水や高椋用水,新江用水など地元をうるおす用水路について過去や現在の様子,そしてパイプライン化された未来の姿について考え,壁新聞にまとめていこうという活動が行われます。
 →2ページ目へつづく
12月16日(金) 第1回ワークショップ
 昨年のワークショップから1年。まずこれまでのワークショップ活動をふり返って,その成果を壁新聞づくりに活かしていこうというのが今回の目的です。そして地域の用水路に詳しい元鳴鹿小学校の校長先生のお話,また福井新聞社の方からは壁新聞づくりのポイントも学びました。
 

九頭竜川下流地区地域用水対策協議会事務局長の竹内紘一氏の進行でワークショップ学習が始まりました。まず校長先生のお話です。

丸岡町農林振興課長・大嶋正幸氏より,はじめの言葉をいただきました。今日はゲストティーチャー,スタッフ,報道陣など多数いらっしゃっております。

”牧野のおんちゃん”こと,福井県坂井農林総合事務所企画主査・牧野公昭氏によって,これまでのワークショップ活動の振り返りが行われました。

活動の振り返りは,プレゼンテーションによって行われました。子どもたちは「あんなこともあったなあ」「なつかしい」と当時の様子を思い出しました。

元鳴鹿小学校校長・田中義信氏より,昔の用水の話を聞きました。今日は真冬並みの寒さですが,こんな真冬の水の少ないときに,みんなふんどしで川に入り,鳴鹿堰所の越中三叉を組んでいたそうです。

田中氏からは,昔はどのように取水・導水していたか,用水の改良の歴史など,数々の興味深いお話を聞かせていただきました。

福井新聞社読者センター長・笈田信幸氏からは,壁新聞づくりの基本的なポイントについて指導していただきました。読みやすさやわかりやすさを求めることが大切です。

おわりの言葉を,九頭竜川鳴鹿堰堤土地改良区連合事務局長の中本祐二氏よりいただきました。年明けには本格的な壁新聞づくりが始まります。
1月20日(金) 第2回ワークショップ
 今日からいよいよ壁新聞づくり! ところが直前にインフルエンザの影響で学年閉鎖に追い込まれる大ハプニング!
 そしてこの日…欠席はごく少数にとどまり,全員マスク着用の厳戒態勢!の中,子どもワークショップは予定通りに行われました。今日も福井新聞社読者センター長・笈田信幸氏から適宜アドバイスをいただきながら,本格的な壁新聞づくりにとりかかりました。壁新聞づくりは鳴鹿小学校のお家芸でもあるので,どんな仕上がりになるか楽しみです。

まず最初にビデオを見ました。これは旧鳴鹿堰堤建設(昭和30年前後)の貴重な映画で,当時の様子がよく分かります。

今日も福井新聞社読者センター長・笈田信幸氏のご指導を仰ぎ,具体的なアドバイスをいただきました。

こちらは壁新聞コンクールの県優秀作です。もちろん鳴鹿小学校の児童が作っている壁新聞も優秀ですが,こちらも参考になるような工夫が随所に凝らされています。

7つの班に分かれて,資料を見ながらテーマの設定を行いました。大堰や用水を昔と今で比較する班,以前に調査した用水路にすむ水生生物についてまとめる班などです。

こちらは越中三叉という,昔の堰所づくりに欠かせない工法です。背後にはずっと昔に廃線になった京福永平寺線の鳴鹿鉄橋,建設中の旧鳴鹿堰堤…貴重な写真です。

今回はこの大きさのボール紙に壁新聞を作ります。レイアウトの工夫や役割分担の工夫など,さまざまな技法を教わります。

班ごとにスタッフが1人ずつついて下さり,内容やレイアウトなど細かいアドバイスをいただくことができました。

今日のワークショップ活動も時間が来ました。中本祐二氏のおわりの言葉です。
→2ページ目へつづく