鳴鹿っ子ダイアリー  2007年11月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※11月は分量の関係で2ページに分割しています。 →11月14日以前はこちら 
11月15日(木)
 今月の生活目標は,
「思いやり・感謝の気持ちをもとう」です。今日の児童集会では,児童会で取り組んでいる募金活動の意義について発表が行われました。児童会が集める募金は,共同募金会やユニセフなどに送られ,例えばお年寄りや障がい者をはじめとして誰もが安心して暮らせるまちづくりのための活動や,海外の子どもたちを飢えや病気から救う活動などに役立てられます。一人ひとりの思いやりの気持ちが,大きな力となって役立つことになります。みなさんぜひ募金に協力してください。また生徒指導の先生からも,今月の生活・保健・給食目標についてのお話がありました。「思いやりの気持ち」はどのように示すといいのでしょうか。先生方がわかりやすい寸劇(!?)で教えて下さいました。今月も後半に入りますが,ぜひ「思いやり」「感謝」を実践して下さい。
11月16日(金)
 今日は午後から,来年度就学予定の子どもたちを対象にした
就学時健康診断が行われました(午前中は特別校時)。幼保園・幼稚園児のおともだちが参加し,まず保護者同伴で内科検診や歯科検診を受けました。その後,子どもたちは各教室に分かれて知能検査を行いました。初めて小学校の教室に入って,先生といっしょに楽しくお勉強ができたようです。その間保護者の皆様には,体育館で入学説明会をお聞きいただき,生活上のきまりや,衣服や文具等の準備物などについてお話をさせていただきました。知能検査を終えた子どもたちは,最後に身長・視力・聴力の測定を行い,全ての日程を終えました。入学に際して今後も何かわからないことがありましたら,何なりと学校までご連絡下さい。来春のご入学を心待ちにしております。
11月19日(月)
 今日の鳴鹿っ子タイムは学校集会
・表彰式がおこなわれました。今日の表彰は「第40回全国吟剣詩舞道大会(奨励賞)」,「理科研究・理科作品コンクール(理科作品の部:銀賞1名,銅賞3名,努力賞5名 理科研究の部:優秀賞2名,優良賞2名,努力賞5名)」,「第32回NTT児童画コンクール(入選1名)」,「第53回青少年読書感想文全国コンクール福井県審査(佳作1名)」でした。いろいろなところで鳴鹿っ子の頑張りが発揮できていることは大変うれしいことですね。特に,小さい頃から伝統文化の継承のために努力してきたことが,第40回全国吟剣詩舞道大会で奨励賞というすばらしい賞をいただきました。何事も継続していくことは大変なことですが,これからも是非頑張ってほしいですね。
 次に教頭先生からの6年生が力を合わせて作った「
ホタル池」と「ホタルの生態」についてお話しがありました。「なぜ,6年生がホタル池を作ることになったのか」,「ホタルの生態は」です。このホタル池造成の話の始まりは、9月13日に全国学校ビオトープコンクールの現地審査のために日本生態系協会の方が本校を訪れたことからです。井戸からくみあげられた水がビオトープの池に流れています。その池の水が排水溝から、プールと校庭の間の用水に流れるのですが、そこにカワニナがたくさんいます。ビオトープ協会の人がそれを見て、こんなことをおっしゃたのです。今新しい池が完成している場所をさして、「ビオトープの池から流れ出る水を利用して新しくこの場所に池ができたら、蛍が飛び交う場所になるかもしれませんね。」 それを聞いていたのが、6年生の人たちです。まほろば学習の時間を使って、ホタル池づくりに取り組み現在に至っています。本当にご苦労さまでしたね。来年の初夏に、蛍が飛び交う池にするには、まだまだやらなければならないことがありますね。次に蛍の生態についてお話をしました。蛍はカワニナというきれいな川に住む巻き貝をえさにしています。そのカワニナのえさは、ごはんつぶや白菜・キャベツです。新しい池に白菜が入れられていたのは、カワニナのためだったんです。さて、簡単に蛍についてお話しします。蛍は夏に親が川のそばのこけに卵を産んで、1カ月ぐらいで1.5ミリぐらいの大きさの幼虫になります。 幼虫は生まれると川に入ります。蛍の幼虫は自分の体の大きさに合わせて、自分と同じ体の大きさのカワニナを見付けてはたべます。そして、6回脱皮を繰り返し、3月の終わりから4月のはじめ、雨がふった夜、水からあがり、土にもぐります。そして、土の中に自分の部屋をつくります。部屋のかべにからだからにじみでた液体をしみこませます。その液体がかたまると部屋全体がまゆのような形になります。ですからその部屋のことを土まゆと呼んでいます。それから50日ぐらいで幼虫はさなぎになります。そして、10日から2週間で、蛍の成虫が誕生します。蛍のことが知りたい人は、図書室に本がありますから、読んでください。鳴鹿っ子のまほろばビオトープにまた新しい夢が加わりました。実現できるといいですね。
  まほろばビオトープリポート → ホタル池の造成 
11月20日(火)
 6年生の理科の校外学習で,三国町の福良ヶ浜へ行ってきました。近日の荒天で延期になっていた学習なだけに,子どもたちもいつも以上に気合いが入っていました
理科の教科書にも写真が載っている福良ヶ浜ですが,やはりナマで見ると迫力が違いますね〜砂岩や礫岩に実際にふれてみて,写真を撮ったり,地層の重なり具合をスケッチしたりしました。しかし,早朝には穏やかだった海も,徐々に波が高くなってきてしまい…そこで,予定を早めに切り上げて,急遽,東尋坊の柱状節理を見に行くことになりました。美味しそうなイカ焼きの匂いに負けることなく(負けた人もいるかもしれませんが…),いろんな地層のでき方についてしっかりと学習を進めることができました
11月21日(水)
 5年生が家庭科で2回目の
調理実習を行いました。今回は「作っておいしく食べよう」の単元にある「ご飯とみそ汁」,つまり日本人の食卓の最も基本になる料理に挑戦しました。5年生がご飯を炊くのは,7月のリーダー研修会での経験があるので,今回が2回目です。ただ自ら日常的にご飯づくりに取り組んでいる人はほとんどいないので,今回は果たして上手に出来るかな…
 登校直後から早速”仕込み”開始。まず米をとぎ,水を正しい分量(米の約1.2倍)で加えます。そもそも米の量そのものを間違っては水加減が狂ってしまうので,ここは大事なポイント… そして2限目から,以前に手作りしたエプロンを身につけての調理実習が始まりました。ごはんを炊きながら,並行してみそ汁を作ります。ご飯は,透明ななべ(キャセロール)で炊きます。今時のご飯は家庭の炊飯器で手軽に出来てしまうのですが,キャセロールで炊くことによって,水が沸騰し米の様子が変化していくのがはっきりと分かります。ふだんは意外に分かりにくい貴重な学習です。もっともいつも注意深く見守っていないと,ごはんが焦げてしまうおそれがあります。この種の調理実習では失敗はよくありがちですが,今回は4つの班とも真っ白にきれいに炊きあがりました。みそ汁も各班ごとに工夫を凝らし,少し濃いめの味になったところもあったものの上出来でした。自分たちで作ったご飯とみそ汁を早速味わいましたが,星いくつ付いたでしょうか?
 この調理実習は,実は大事な前哨戦(ぜんしょうせん)でもあります。それは自分たちで一生懸命つくったバケツ稲のお米を,近く炊いて味わいたいからです。ただいま”収穫感謝祭”に向けて計画を立てていますが,貴重なバケツ稲のお米を上手に炊くことができるか,そしてどんな味がするのか,今から楽しみです。
11月22日(木)
 先週もダイアリーでお知らせしましたように,児童会ではただいま
募金活動に取り組んでいます。今週は児童会役員が各教室を回って,みなさんが貯めてきた善意の募金を集めに回りました。集まった金額は後日児童集会でお知らせしたいと思いますが,これまでにも多くの善意が寄せられました。皆様のご協力ありがとうございました(なお来週も募金を受け付けます)。集まったお金は,児童会役員を中心に集計を行い,募金受付機関に送りたいと思います。共同募金会(赤い羽根共同募金。地域の福祉に役立てられます。)やユニセフ(食料や医薬品,教育など世界中の子どもたちを助けます。)を送り先に考えていますが,昨日の代表委員会でも意見があったように,日本各地の災害の義援(例えば能登半島地震や新潟県中越沖地震など)にも役立てていくことを考えています。
 また,先日お便りを配布しました「子ども服をラオスの子どもたちに」もたくさんのご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。
11月26日(月)
 当校玄関を飾っている「菊」をご紹介します。この菊は,地域の矢部さん(丸岡菊花会所属)のご厚意でお借りしていたものです。矢部さんは菊栽培10年の経験を持つ方で,
菊花会主催の品評会ではすばらしい賞歴の持ち主です。今年は,10月8日に学校に飾って頂きました。いつも玄関前廊下は,さわやかな菊の香りでいっぱいです。子どもたちは,秋の訪れを「花と香り」で感じることができました。本当にありがたいことです。私たちにはまだまだ鑑賞できると思っていたのですが,矢部さんのお話ではそろそろ来年の菊栽培の準備に入るために,根元付近から茎をバッサリ・・・。今後は根元からの新芽がある程度成長してから,その新芽を挿し木して来年度の菊栽培が始まるとのことです。なかなか根気のいる作業ですね。来年もすばらしい菊の大輪を咲かせて下さい。
11月27日(火)
 5年生全員が所属している少年消防クラブの,
第2回防火教室が行われました。今日の内容は,校内にある消防用設備とその役割や取り扱い方についての学習です。例えば消火器などはみなさんもご存じでしょうが,それがどんな火災に対応しているのか,また対応する火災はどこに示されているのかについては,あまり考えたことはなかったでしょう。さらに,消火栓や火災報知器の扱い方は?,「受信機」ってどこに何のためにあるの?,校舎3階の窓に付いている▼印の意味は?(それもなぜ3階だけにある?),プールのそばにもなぜ消火栓のようなものがある? 校内の各所にありながら,その存在や役割に気付かなかったものも多かったことでしょう。今後,そのような消防用設備を自分たちで扱わなければならないときがあるかもしれません。今日の学習を活かして,家でも防火や防災についてお家の人と話し合っておくといいですね。
11月28日(水)
 今日は2年生が,鳴鹿幼保園のみなさんと嶺北養護学校の子,そして1年生をお迎えして,
「秋のたんけんまつり」を行いました。10月から2ヶ月かけて,9つのお店やみこしづくりの計画や準備をしてきました。2年生の子どもたちも,とっても自信をもって今日を迎えられたと思います。「しゅうかくみこし」では,太鼓の音に合わせて「ワッショイ,ワッショイ」かけ声を合わせて盛り上げました。しゅうかうの喜びを体全体で表すことができました。
 9つのお店はどれも大盛況で,お店屋さんとして商品を渡したり説明したり,とっても大変だったようです。最後は全員で手をつないで輪になって,「U&I」を歌いました。学年や学校が違っても,交流を通して仲良くしていけたらいいと思いました。
11月29日(木)
 11月12日から30日まで
読書週間ということで,図書委員会がいろいろな取り組みをしました。昼休みに図書室で読み聞かせをしたり,「チャレンジ4冊」カードに感想を書いた子に図書委員会オリジナルの栞を渡したりしました。この企画には意欲的に取り組む子が多く,2枚3枚とカードを増やしていました。3枚目のカードが詰まった子には,大阪在住の内園さんが善意で送ってくださった手作りの栞をプレゼントしました。
 今日は児童集会で,
「図書室の正しい使い方」についての劇を見せました。最近,本が机の上に出しっぱなしになっていたり,図書室の中を走り回ったりする人が目立つので,委員長が何とかしたいという思いからこの劇をすることになりました。まず悪いところが五つある劇を見せてから,みんなにどこが悪かったかを質問しました。「おにごっこをしている。」「ボールで遊んでいる。」「寝転がって本を読んでいる。」「本を片付けていない」「椅子が出しっぱなしになっている。」の五つを劇の中からうまく見つけることができました。それで,次は正しい図書室の使い方を演じました。図書委員の名?演技で図書室をきちんと使ってほしいという思いが伝わったのではないでしょうか。
 今日の劇を見たことで,これから全校児童一人一人が図書室の使い方に気をつけてくれることを期待します。また,読書週間が終わっても,どんどん本を読んで心を豊かにしてほしいと思います。
11月30日(金)
 地域の九頭竜川資料館「わくわくRiverCAN」からサケの「発眼卵」が50個学校に届きました。今年は「科学クラブ」と「サケ見守り隊(児童のサケの飼育・観察に興味があるボランティア)」が中心となって取り組みます。この「サケのふ化と稚魚の飼育」活動は,環境学習・地域学習として取り組んできました。今年で4年目のチャレンジとなります。これから小さな発眼卵が仔魚,稚魚へ成長し,来年の3月上旬の九頭竜川放流まで,サケの成長を観察するなかで,数々のドラマが展開していきます。とても楽しみですね。
 さて,今日は
「大掃除・ワックスがけ」が行われました。5限目終了後から各教室や保健室などの汚れ落としを全員で行いました。床面の汚れ落としやふだん手の届かないところなど,短い時間ながらも集中して清掃に取り組みました。児童の下校後には教職員でワックスがけを行い,教室がとてもきれいになりました。明日から12月ですが,この行事は,いよいよ学期末が近づいてきたことを感じさせる風物詩ですね。
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