6年生環境学習(まほろば学習=総合的な学習の時間)
「鳴鹿の環境とビオトープについて考えよう」
6年生環境学習
リンク
1学期;ビオトープの不思議
 不思議さがし 調査活動
2学期;まほろばビオトープをよみがえらせよう
 ビオトープ審査 ホタル池造成 野草植裁 ホタル池完成
2学期『まほろばビオトープをよみがえらせよう』
 1学期から夏休みにかけてビオトープを調査したところ,「ガマが増えすぎている」「池の中のヘドロがかなり増えてる」「メダカが減っている」など,さまざまな課題が見つかりました。このままでは,鳴鹿っ子の憩いの場所であるビオトープがピンチです。
 ガマや水草が増えすぎ,周りの木々の落ち葉が池の中につもっている状態なので,とりあえずガマは大半を刈り取りましたが,それだけでは・・・ 何とか本格的にてこ入れして,ビオトープをよみがえらせねば・・・
9月13日(木) 学校ビオトープコンクール審査で
 この日は日本生態系協会より,全国学校ビオトープ・コンクールの審査に来られました。2名の審査員の方が来校され,ビオトープの現地審査を行いました。2年前にも審査をいただいておりますが,当時の様子と比較してもきれいな状態で保たれていることや,ビオトープが環境教育の中に位置づけられていることなどの評価をいただきました。
 放課後の審査でしたが,ちょうど陸上練習を終えた6年生たちがビオトープに集まり,審査員の方を彼らが作ったミニビオトープに案内したり,タイコウチやガムシをつかまえたりしていました。そして・・・審査員の方々は,私たちに重大なヒントを与えてくださったのです。
陸上練習を終えた6年生は,審査員の方々をビオトープやミニビオトープに案内しました。そして,ビオトープについて日頃困っていることを質問しました。 「井戸からくみ上げている水を排水溝にそのまま流しているんだね。」「排水溝の横の用水にカワニナが発生しているよ。」「このカワニナが住める新しい池があるとホタルが出てくるかもしれないね。」
10月15日(月) ホタル池の造成始まる
 「ホタルが住める池をつくろう」「ビオトープを改修しよう」ビオトープの改修に向けて,6年生が本腰を入れました。ビオトープのヘドロは,地域の方の協力で吸い上げてもらえることになりました。そして自分たちの力で目指すは,ホタル池の造成です。
 新しいホタル池は,ビオトープの東側の排水溝のすぐ脇につくることにしました。まずは自分たちで掘ってみようとがんばりました。しかし,初めてビオトープをつくりあげた5年前の先輩たちと同じく,大きな石や堅い層にぶつかるなど,自分たちの手だけ掘り進めるのは難しいことがわかりました。そこで先輩の時と同じく,地域の方に応援を頼みました。快く引き受けてくださり,危なくないように,みんなが秋の遠足に出かけた日に,重機の力で作業を進めてくださいました。
いよいよ6年生のビオトープ池作りが始まりました。場所は築山の東側に決まりました。さっそく,自分たちの描いたイメージ図にしたがってスコップで池を掘り始めました。 しかし,30cmほど掘ったところから先に掘り進めることができなくなりました。大きな玉砂利やとてもかたい層がでてきました。
これは,現在のビオトープ池から新しくできあがるホタル池に水を流すためのU字溝を埋めるための溝を掘っているところです。 少しずつ形にはなってきましたが,田土の厚みも計算して50cmは掘る必要があります。やはり自分たちの手だけでは難しそうです。
秋の遠足に出かけた日に,地域の方が重機で池掘りを協力してくださいました。重機の力はさすがです。このあとの作業は,「ビオトープリポート」をご覧ください。 築山の雑草も取り除いてくれました。築山には地域で減ってきた植物を植え,種もまくことにしました。
10月22日(月) 築山を野草でいっぱいに!
 この築山を日本古来の植物でよみがえらせましょう!本校の学校ビオトープの植生についてご指導をいただいています福井県内水面総合センターの乾先生をゲストティーチャーにお迎えし,6年生がビオトープ周辺の築山に野草の苗,種を植栽しました。
 この日に築山には,「オミナエシ」「フジバカマ」「キキョウ」「シラン」「関西タンポポ」「シロバナタンポポ」の苗を植え,「ホタルブクロ」「ネジバナ」の種をみんなで力を合わせて蒔きました。また,ビオトープ池の水際には「サギソウ」の苗も植えることができました。乾先生のお話では,数年前には野山で気軽に見つけることができましたが,最近ではめっきり見かけなくなったそうです。また,このような貴重な植物を育てていくことの重要性を教えて下さいました。このビオトープで育った植物が将来地域に増えていくことができたらすばらしいですね。皆さんで大切に育てていきましょう。
内水面総合センターの乾先生をゲストティーチャーにお招きし,守っていきたい植物について学習しました。今日の活動は,ビオトープ池周辺と築山に野草の苗植えと種まきです。 ビオトープ池のガマは,大部分が取りのぞかれ,さらに築山の雑草を全部取りのぞきました。写真は,6年生の児童が秋の七草「キキョウ」を築山中腹に植えているところです。
築山の頂上付近です。ここには,秋の七草「フジバカマ」と「オミナエシ」の苗を植えているところです。来年の秋にはきれいな花がたくさん咲いてくれるでしょう。とても楽しみです。 良い天気にも恵まれて,気持ちの良い体験活動ができました。これらの植物は,最近私たちのまわりからあまり見あたらなくなってきた植物だということです。
観察道の周辺は野生蘭「シラン」の苗をたくさん植えました。大変丈夫な蘭で,名前の通り紫色のきれいな花を付けます。いっぱい咲いてほしいね。 苗の植え付けの後に,「ホタルブクロ」の種を蒔きました。バケツの中に,種と赤玉土(小粒)を混ぜてみんなで蒔きました。
の写真は,ビオトープ池周辺の水際に「サギソウ」の苗を植えています。乾先生のお話では,「サギソウ」は,最近野山ではほとんど見られなくなってしまったそうです。 築山の頂上から撮影したビオトープ池の様子です。ガマは一部を除き全部取りのぞきました。ビオトープの浅瀬にはこれから「サワギキョウ」を植えていきます。乾先生,お忙しいところ本当にありがとうございました。
11月14日(水) ホタル池完成
 11月に入って天候が悪くなり,雪が降るまでには完了したいと思っていた作業が滞っている状態でした。しかし,この日は思いがけない晴天に恵まれたため,急遽時間割を変更して改修作業を行いました。6年生は,かねてから準備していた作業服に着替え,池の周辺に田んぼの土を貼り付けていきました。軟らかい土なので,踏み固めるのが大変でしたが,時間をかけて丁寧に形を作っていきました。最後の写真は,作業終了後の記念撮影です。この後,徐々に井戸水を溜め始めたところ,放課後には池全体に水が行き渡っていました。
 本当にホタルが住みつくのだろうか・・・6年生は何とホタルの幼虫を発見!やった甲斐がありましたね。
子どもたちが掘った池に防水シートを敷き,田土を貼りました。手前の浅瀬は,モルタルで玉石を固定しました。水深は石が半分ぐらい水上に出るように工夫しました。防水シートの上に20cmから30cm田土をはり付けました。 これまでの作業でスコップ使いは大変慣れてきましたね。まわりの友だちに注意しながら作業をすすめることができています。 田土の厚み調整が大変難しい作業です。昨日の雨で田土もゆるみ,なかなか大変でした。
皆さんの頑張りで,ようやく池周辺の形もととのってきました。もう少しで完成です。皆さん力を合わせて頑張りましょう。 上の写真は,ホタル池の「ホタル飼育池」と「カワニナ飼育場所」の境目を作っているところです。地域の業者の方にモルタルで作っていただきましたが,細かいところは子どもたちの手業になりました。
ようやくできあがりました。最後にみんなの足で押し固めています。みんなで声を合わせて,「1,2,3,4・・・」。とても楽しい作業になりました。 完成した池を前に6年生の皆さんで記念撮影をしました。天候にも恵まれスムーズに作業を終えることができました。また,小学校での思い出のアルバムができました。
上の写真は,田土を貼り付けた池底に「コウホネ」を3株植え付けました。春になったら,新しい芽が水面から顔を出してくれるでしょう。 6年児童が大発見!ホタル池の原点となった,カワニナの自然発生が確認された用水に「ホタルの幼虫」を発見しました。平家ホタルかな。源氏ホタルかな。どちらでしょうね。
完成した「ホタル池」を築山から撮影しました。手前が玉石をモルタルで固定した「カワニナ」を飼育する予定の場所です。水深は5cm〜10cmです。これからどんな学習ができるかが楽しみです。 木製遊具がわから「ホタル池」を撮影しました。田土を敷き詰めた池は水深が20cm〜30cmです。満水になり「カワニナ飼育池」側に流れていきます。池の周辺はまだ草もなくぬかるんでいますので,安全を考えてしばらく立入禁止にします。
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