ビオトープ池周辺に植樹
 
2005年6月28日
 ビオトープの環境整備の一環として,このたび周辺への植樹を進めることになりました。今回植えるのはシラカシ・ナナカマド・ケヤキ・イチジクで,地元の方のご指導とご協力により作業が進められました。この植樹作業に携わったのは6年生のみなさんです。4年目に入った「まほろばビオトープ」は,これまで代々6年生がビオトープをつくり育てる中心となってきましたが,いよいよ”四代目”6年生の活動が始まりました。今日の主な作業は,植樹をするための穴掘りです。ビオトープ脇のグラウンドの固い地盤でもあり,ビオトープ本体や小川を掘り進めたときと同じように,まさに悪戦苦闘でした。また,築山のビオトープ側斜面にナダカマドを植樹しました。ナダカマドは落葉広葉樹で秋になると葉が赤く紅葉するそうです。また,ビオトープ池とグラウンドの間にシラカシを植樹しました。シラカシは,常緑広葉樹でドングリが実ります。今年はドングリの実はできないそうですが,近い将来にこのドングリの実を使っていろんな遊びができるようになりますね。
 今日,植樹したシラカシは,
鳴鹿の下久米田地区にあるシラカシの原生林からヒントを得ました。下久米田神社の境内や裏山は聖域(神聖な場所)として,誰も木を切ることができなかったのです。そのため,この山は常緑樹が育つ環境としてシラカシの自然林ができあがったそうです。そして,現在も残されています。私たちの地域にこのような素晴らしい自然が残されていることを誇りにしたいですね。
ビオトープ池とグラウンドの間にシラカシを植えるための穴を掘っています。グラウンドの土はシラカシの植樹には適していないので,腐葉土・田土を混ぜて改良しました。 約3mの苗木で,根巻きの直径が30cmぐらいあります。掘った穴は直径80cmです。かたい土でスコップで掘るのもなかなか大変でした。
ナナカマドを植樹する築山の斜面です。足場の悪い場所ですが,みんなで力を合わせて頑張りました。 こちらもナナカマドを植樹する斜面での作業の様子です。植樹する場所の草刈りから始めて,いよいよ穴掘り作業です。
いつかこの植樹した木々も大きくなり秋には紅葉を見せてくれることでしょうね。 グラウンドの端では田土と腐葉土を混ぜて,植樹用の土作りです。みんなで声を合わせて混ぜています。
この植樹には,県森林組合の指導者の方に来ていただいて,植樹の方法を学習しました。専門的なお話もありましたが,とても有意義な時間をすごすことができました。 「おおきくなれよ。」とのみんなの思いがとどくように,一本一本ていねいに植樹しました。下久米田のシラカシの自然林のような大きな木になってほしいね。