全国学校ビオトープ2005 2次審査会(現地審査)
 
2005年10月26日
 学習テーマ「よみがえれ!鳴鹿の自然」を掲げてにスタートした「まほろばネーチャービオトープ」への教育実践も4年目をむかえることができました。この間,毎年6年生を中心に全校児童が教科・道徳・総合的な学習の時間・特別活動との関連を図りながら,試行錯誤を繰り返し取り組んできました。大きなねらいは,子どもたちが,地域環境の実態から見つけた課題について,その課題解決のために,このビオトープを実験教材として改善・改良していくことです。当校のビオトープはそう言う意味でも,子どもたちの課題解決のために,いたるところで変化を見せ進化を続けていることが特徴です。まさに,生きた実験場所としての役割は大きいものがあります。これからも,このビオトープでの学習が当校の環境教育の一躍を果たせるよう研究実践をしていきたいと考えています。これまでの実践は,「ビオトープのあゆみ」をご覧下さい。
 この度,これまでのビオトープへの取り組みを
2005年度 第4回全国学校ビオトープ・コンクール(主 催:(財)日本生態系協会)」へ応募いたしました。その結果,1次審査<書類審査>を通過し,本日,2次審査をむかえることになりました。
 午前9時より11時まで2時間,これまでの取り組みについてのヒヤリングとビオトープでの審査がおこなわれました。
 審査員として,青木様(日本生態系協会)と坂田様(福井県安全環境部自然保護課 自然公園管理グループ)のお二人が来校して下さいました。ちょうど,「鳴鹿っ子タイム(業間:クラスタイム)」になり,たくさんの児童がビオトープに集まり,普段の休み時間の様子を見ていただくことができました。直接,子どもたちへの質問もありまして,ちょっと緊張の場面もありました。この2次審査の結果から,12月中に最終審査(全国10校)への連絡が学校にあるとお聞きしました。とても待ち遠しいですね。でも,大切なことは,このビオトープは,全校児童・職員と保護者・地域の方々の協力で作り上げた大切な宝物です。今後も環境教育の生きた教材として活用していきたいと考えています。これまでの当校の研究実践が全国に認められたことがとても誇れることだと考えています。
 ビオトープに集う子どもたちの様子です。築山から全体を撮影しました。10月になり,ビオトープの植物もずいぶん秋色になりました。  ビオトープ担当より現地での聞き取り調査です。ビオトープについて詳細な質問がありました。うまく説明できたかちょっと心配です。
今年,前期クラブが作った小川です。ポンプをうまく稼働させ,水が流れるようになりました。今では,メダカがたくさん泳いでいるのが観察できます。 当校のビオトープにルール「キャッチ&リリース」を合い言葉に誰もがメダカや水中昆虫を捕まえることができます。でも,網は使用禁止です。
 「先生,見て見て!」アキアカネを素手で捕まえました。 「ヤゴを捕まえたよ」と,審査員の方に見せています。手のひらにのる小さなヤゴにも大きな命があるのですね。
子どもたちが,水の中に手を入れて昆虫を捕まえている様子をご覧になりとても感心していらっしゃいました。全校児童に愛されるビオトープです。 捕まえたメダカや昆虫をのぞきこむ子どもたちの様子です。「何を捕まえたの」と審査員の方も一緒にどれどれ・・・。
休み時間にあっという間にメダカ・フナ・ゲンゴロウ・タイコウチ・ミズカマキリ・ヤゴ・オタマジャクシ・タニシ・・・。子どもたちはどんどんビオトープから捕まえてきます。まさに天才ですね。 こんなにたくさんの生きものと触れ合うことができました。でも,観察が終わったら「キャッチ&リリース」ですね。
観察橋から水中をのぞきこむ子どもたちです。観察橋の上でのルールもいつの間にか子どもたちで作られていました。
「追い越し禁止」「走らない」ルールは子どもが作ります。
校長先生が,ビオトープ脇の築山を説明してます。巨大な築山は保護者と地域の皆様の協力でできたものです。これこそ鳴鹿の力ですね。