5年生環境学習(まほろば学習=総合的な学習の時間)
「お米作りで考えよう 鳴鹿の環境」
5年生環境学習
リンク
お米づくりで考えよう鳴鹿の環境
 5月の活動 6〜7月の活動 8〜11月の活動 11〜12月の活動
ジュニア環境サポーター
 地域の環境についてまとめよう
鳴鹿エコロジー作戦
 教室の省エネルギー作戦
「バケツ稲を育てよう」夏休み・2学期その1(8〜11月@)
 2年前の5年生もバケツ稲づくりに挑戦しましたが,当時は一律同じような条件で育ててみたのに対して,今年の取り組みでは,さまざまな条件を変えて試行錯誤するところにあります。前ページでも既に,用いた土などに変化が見られましたが,さらにいくつもの条件について,より成長に有利になる方法をそれぞれ考えてみました。理科の単元「植物の発芽と成長」で学んだ「日光」「水」「肥料」の諸条件はもちろんのこと,風通しの条件,水の便など世話の手間の問題や,鳥や虫の害や人間のいたずら(!?)を防ぐなどの影響を総合的に考え,実践していきました。
 →1学期その2(6〜7月)へ
 →2学期その2(11月A〜12月)へ
夏休み 穂が出てくる様子を観察しよう
 夏休み前の保護者会で,重たいバケツ稲を持って帰っていただきました(特にお母さん方には大変なご負担をおかけしてしまいましたが…)。わざわざ持って帰っていただいたのは,注意して観察しないとなかなか見られない現象が夏休み中に起こるからでもあります。それは,穂が出て稲の花が咲くことです。もちろん自分のバケツ稲を責任もって世話してもらおうということもありますが,夏休み中は水がすぐに干上がってしまうほどの猛暑に見舞われ,特に小さい容器のバケツ稲に影響が出始めたようです。
子どもたちのバケツ稲は学校にありませんので,教師用のバケツ稲を紹介します。まず8月1日の写真ですが,猛暑となり世話が大変!水が一日で干上がってしまうほどです。 一昨年は8月中旬に穂が出たのですが,今年は… 教師用の場合,8月24日になってようやく穂が出たのを確認することができました。
拡大写真を見ると,さやの間から穂が何本か出てきた様子が分かります。 8月26日の写真です。2日前よりもたくさんの穂が出てきました。そして白いものが付いています。それは…
さらに拡大…稲の花が咲いています。白く出ているのはおしべです。花びらはなく,えいと呼ばれるところが開いています。 稲の花が開いているのを観察できるのは朝の10時前後しかありません。見逃さないで観察できましたか?
夏休み中の観察記録の例を紹介します。ほとんどの人は順調に育っていますが,水やりが大変だったり,虫に悩まされたりした人も多かったようです。穂が出た日も人によってまちまちで,穂が出てきた…と思ったら雑草だったということも。写真記録もしっかり残している児童も多かったです。
9月 実りの秋です
 穂をいっぱい付けたバケツ稲が学校に戻ってきました。やはり条件の違いは,バケツ稲の成長に大きく影響することがわかりました。特に影響したのがバケツの大きさで,小さい容器はともかく,10リットル程度のバケツを使った人は育ちが小さいばかりか,水が干上がるのが早く枯れてしまった人もいました。今後バケツ稲に挑戦する人は,最低でも15リットル以上のバケツがおすすめです。
9月11日の稲の様子。学校に戻ってきた各人のバケツ稲は,育ちの差が開いていたようです。小さい容器はあまり育っていないのがわかります。 9月26日,穂先が重くなり次第に垂れてきた様子や,色が次第に黄色くなってきた様子が分かります。。
実ってきた稲を観察します。そろそろスズメに食べられやすくなるので,対策を考えなければなりません。 まほろばファームも最後の観察です。こちらのコシヒカリは,一足早く翌日に稲刈りを迎えます。
まほろばファームの稲の観察記録です。穂には実がいっぱい詰まって入る様子を触って確かめました。 そして9月27日,まほろばファームでは「どろんこ教室(稲刈り)が行われ,収穫を楽しんでいました。行事紹介のページをご覧ください。
10月上旬 バケツ稲もいよいよ収穫の時です
 穂が出始めて40〜50日。晩稲の「日本晴」であるバケツも,いよいよ収穫の時です。苦労して育ててきたバケツ稲でしたが,どれだけの収穫があるのか楽しみです。収穫は予想よりも多かったでしょうか,少なかったでしょうか。
10月3日現在のバケツ稲です。この頃問題になるのがスズメの食害。特に周辺の水田の稲刈りが終わったころから顕著に。教師用はCDで対策を施しました。その他の人は… 収穫目前にする作業。それは「落水」で,水やりをやめて土を乾かします。
そして収穫日の10月10日を迎えました。教師用の稲はきれいな黄金色に輝いています。 バケツ稲の観察も,今回で最後です。中にはどう見ても枯れたのではというのもあって,ちょっぴり心配。
最終日の観察記録です。どんな思いで観察したでしょうか。結構スズメに食べられており,くやしい思いも… さあ,いよいよ”断髪式”です。代表者の手により教師用の稲にかまが入りました。
それから各自のバケツ稲にかまを入れます。稲刈りはさすが慣れたものです。 稲を刈って,どろんこ教室で習ったように束に結びます。今度は天日に干すので必須の作業ですが,なんとかできたようです。
そしてその稲をどこに干すのか… 風に飛ばされないように,スズメにやられないように… 結局,教室内で干すことに落ち着きました。ここならスズメの食害の心配もいらないです。
10月下旬〜 脱穀・もみすり・精米
 丹精込めて育てたお米をおいしくいただくためには,収穫のあとも脱穀・もみすり・精米と,結構根気のいる作業を行わなければなりません。時間を見つけては,これらの作業に取り組みました。
10月19日,干し終えた稲を脱穀する作業に入りました。コンバインであれば,稲刈りと同時に行ってしまう作業ですが。 脱穀の方法は各自で考えてもらいましたが,主流は容器に穂を入れ,わりばしでもみを落とす方法でした。
この作業はおもしろいようにもみが取れるので,みんな楽しそうでしたが,それは一束しかないからでもあります。量が多くなると大変な作業でしょう。 脱穀した自分のもみを秤にかけて計量します。だれの稲の収穫が多かったか明らかになるときです。
50gを越えた人もいれば,わずか2gほどの人まで。”ランキング”に興味津々でした。ちなみに全体では400g強でした(教師用を除く)。 11月に入り,今度こそ根気のいる作業が始まります。それはもみすりです。すり鉢でもみをすり,もみ殻を飛ばしていく作業です。
収穫の少なかった人は,多かった人の作業に協力(アルバイト?)して”分け前”を得るというシステムです。作業は大変そうに見えましたが,これも楽しそうにやっていました。 もみすりを終えると再び各自の計量です。もみすり前と比べて3割ほどの減です。精米するとさらに減るので,このままでは炊けるほどのお米が確保できるのかな?
収穫量だけではなく,米の”品質”がもみすりで分かります。これはすきとおった感じのきれいな玄米です。 こちらは米が白っぽくなっています。これはほぼ枯れてしまった稲からの収穫で,おそらく熟する前に水分が不足したのでしょう。
←1学期その2(6〜7月)へ    2学期その2(11月A〜12月)へ→
5年生環境学習
リンク
お米づくりで考えよう鳴鹿の環境
 5月の活動 6〜7月の活動 8〜11月の活動 11〜12月の活動
ジュニア環境サポーター
 地域の環境についてまとめよう
鳴鹿エコロジー作戦
 教室の省エネルギー作戦