6年生環境学習(まほろば学習=総合的な学習の時間)
「鳴鹿エコロジー作戦」緑のカーテンを育てよう
6年生環境学習
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 緑のカーテンを育てよう エコ修学旅行 夏の教室を快適に  緑のカーテンの効果
 鳴鹿小学校の「ユニバーサルデザイン」    ペレットストーブの効果は
鳴鹿まほろば物語
 さくマップ ホタル池にホタルを  ビオトープの何かが足りない?
 鳴鹿の自然や歴史,私たちの活動を伝えよう〜「鳴鹿まほろば物語」(6年生を送る会)
緑のカーテンを育てよう
 今年度の環境教育のプロジェクトの一つとして,6年生を中心に「緑のカーテン」づくりに取り組んでいます。「緑のカーテン」とは,窓の外側やベランダなどにツル性植物(アサガオやヘチマなど)をのばして,自然のカーテンをつくるものです。普通のカーテンのように日光をさえぎるだけでなく,蒸散作用などの効果もあってカーテンの中を通り抜ける風が涼しくなり,まさに”天然のエアコン”のような効果が期待されるものです。当然,エアコン使用による温暖化を防ぐ役割があるのです。
 「学校エコ改修」に備え,まほろば学習で5年生から取り組んできた「鳴鹿エコロジー作戦」の学習を継続していきます。教室を移動しなかったメリットも生かし,温度や湿度,照度など教室環境の測定が夏冬を通して行い,比較していきます。そして「緑のカーテン」をつくり,その効果がどれほど発揮できるのかを確かめていきたいと考えています。
3月 野市小学校との交流始まる
 話は5年生の終わり頃までさかのぼります。2008年度に予定されている環境学習の取り組みとして,「緑のカーテン」の実験を行うことになりました。どのようにすれば「緑のカーテン」がうまくできるのか。環境教育先進校である高知県香南市立野市小学校では,3月に卒業する6年生が「緑のカーテン」づくりに成功したという話を聞きました。そこで,卒業目前の野市小学校6年生に手紙を書き,「緑のカーテン」づくりのアドバイスをお願いすることになりました。
 特に「緑のカーテン」づくりに効果的な植物は何かを考えてきましたが,野市小学校が取り組み成功している「イリオモテアサガオ(リュウキュウアサガオ)」を福井でも育てることができないかと考えました。野市小学校6年生に向けて,育て方などのアドバイスをお願いする手紙を書いて送ったところ,そのお返事が,緑のカーテンの写真とともに無事到着しました。高知の自然のこと,水管理やプランターのこと,CO2削減効果のこと,苗の入手方法など事細かなアドバイスをいただきました。
 野市小学校6年生のみなさん,卒業を間近に控え忙しい中,ご協力下さいましてありがとうございました。これからも緑のカーテンや環境教育について共に考え,交流できればと思います。
鳴鹿小学校でも「リュウキュウアサガオ」が育てられないか。3月13日,野市小学校6年生に向けて手紙を書きました。 3月21日,野市小学校6年生から,アドバイスの手紙と緑のカーテンの写真が到着しました。高知の自然のこと,水管理やプランターのこと,CO2削減効果のこと,苗の入手方法など事細かなアドバイスをいただきました。21日は野市小学校の卒業式の日でもありました。
5月 「緑のカーテン」づくりに向けて準備始まる
 「リュウキュウアサガオ」が「緑のカーテン」づくりに適していることは分かりましたが,南国原産の「リュウキュウアサガオ」を北国福井でどのように手に入れるかの課題が残りました。福井の園芸店やホームセンターには当然在庫はなく,通信販売による入手も困難でした。そこで再び野市小学校に入手についてのアドバイスをお願いしたところ,卒業生から「緑のカーテンづくり」を受け継いだ5年2組のみなさんから,お手紙と「リュウキュウアサガオ」の苗および挿し木を送っていただくことになりました。
 並行して,6年生の手により,プランターなど「緑のカーテン」づくりの準備を進めました。そして,そのプランターに植える植物の苗作りです。今回「緑のカーテン」用の植物に選ばれたのが,「ヘチマ」「ゴーヤ」そして「リュウキュウアサガオ」です。ヘチマは4年生の時を中心に学習経験があり,その時採取された種を利用しました。ゴーヤは最近緑のカーテン用の植物として人気があり,種は「福井テレビエコプロジェクト」よりいただきました。そして「リュウキュウアサガオ」は早速挿し木を試してみました。手順どおりの作業を進め,無事に根付けに成功しました。
5月8日,「リュウキュウアサガオ」の入手のめどが立ち,早速プランターの準備が始まりました。赤玉土や黒土,バーミキュライトなど植物に合わせた土の配合を行います。 準備したプランターの数は30個。土の量もかなりのものになるため,全て準備を終えるのに2〜3時間かかりました。
5月16日,「緑のカーテン」づくりを受け継いでいる5年2組のみなさんから,お手紙と「リュウキュウアサガオ」の苗6株,および挿し木を送っていただきました。ありがとうございました。 挿し木は,バーミキュライトの土に差し込み,このあと教室で根付かせます。果たしてうまくいくでしょうか。
10日ほど経過した「リュウキュウアサガオ」の挿し木です。枯れることなくしっかりしていることから,根付けに成功したようです。 その頃,「ヘチマ」や「ゴーヤ」の芽も少しずつ発芽してきました。
こちらは「ヘチマ」のポットです。いくつかのポットから子葉が出てきました。 こちらは「ゴーヤ」のポットです。同じようにいくつかのポットから子葉が出てきました。
6月 「緑のカーテン」を植え付け
 先月から準備を進めてきた「ヘチマ」「ゴーヤ」「リュウキュウ(イリオモテ)アサガオ」の3種の苗は,順調に育ち,いよいよプランター植え付けとネット設置の段階に進みました。ました。特に,高知県香南市立野市小学校からいただいたリュウキュウアサガオの挿し木は根付けに成功し,必要な苗の数を揃えることができました。
 プランター植え付けは,6月17日(火)の5限目に行われました。6年生とともに,これから共同で実験観察を行う5年生も参加し,まずエコ改修検討会座長の吉田伸治先生(福井大学大学院工学研究科准教授)より,緑のカーテンの意義についてお話をいただきました。そして早速,3種の苗の植え付けを始めました。植えた苗は,30個のプランターに,3種の苗合わせて60本。これで5,6年生の2教室分の「緑のカーテン」を育てる予定です。苗はまだまだ小さく,これからの世話も大変ですが,これから夏にかけてネットを覆い尽くすほど大きく育ち,さらにきれいなアサガオの花やヘチマ,ゴーヤの実ができることを楽しみにしているようでした。そしてこの緑のカーテンで,夏の暑さや残暑を少しでも和らげる効果が期待されます。
 6月20日(金)は,緑のカーテンのためのネットを設置しました。ネットは5,6年教室を含む1〜2階部分を覆うように設置され,地元業者の御協力で地面に固定されました。これで準備は整いましたが,これから緑のカーテンを管理し育てるにあたっての諸課題や,効果を実証するための観察実験を,6年生を中心に考えていきたいと思います。
6月17日,完全に根付けができた「リュウキュウアサガオ」の苗です。 「ゴーヤ」や「ヘチマ」もこのようにすっかり”苗”らしくなりました。
6月17日(火)5限に「緑のカーテン」植え付けをおこまいました。5年生も参加して,吉田先生より,緑のカーテンの意義についてお話をいただきました。 所要の苗は合計60本。状態の良い苗を選んで植え付けが始まります。
苗は1つのプランターに2本。1つのポットには2個の種を植えたので,どちらか良い方の苗のみを植えます。 5年生も協力して,苗の植え付けが進められました。
プランターに移植された「リュウキュウアサガオ」の苗です。これからすくすく育ちますように。 また一つ作業をクリアして満面の笑みの6年生。でもこれからの世話が大変です。
6月20日(金),ネットが設置されました。強風対策のため,ボルトと角材でしっかり固定します。 ネットは3階ベランダから設置しました。2階にある5・6年生の教室を覆う形です。
設置を終えたネットの様子です。ここまで覆い尽くすように伸びてほしいものですね。 ネットの下にプランターを並べた様子です。このプランターはのち,ネットの内側に移設しました。
子どもたちは定期的に成長の様子を観察していきます(写真はネット設置の前の段階です)。 6月下旬になると,どの植物からもつるが出始めました。2階に届くのはまだまだですが,確実に成長しています。
7月6日の「リュウキュウアサガオ」です。苗でいただいたもの(左)も,挿し木のもの(右)も順調です。 こちらは同じ日の「ゴーヤ」です。写真では分かりづらいですが,すでに花も咲いています。
こちらは「ヘチマ」です。こちらもつるが伸び始めました。
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