6年生環境学習(まほろば学習=総合的な学習の時間)
「鳴鹿エコロジー作戦」緑のカーテンを育てよう
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 鳴鹿の自然や歴史,私たちの活動を伝えよう〜「鳴鹿まほろば物語」(6年生を送る会)
夏の教室を快適に
 「緑のカーテン」が教室の窓を覆うのはまだ先のこと。ところで「緑のカーテン」で夏の教室は本当に快適になるのか,どんな効果が生まれるのか,とても疑問です。そこであらゆる方法で「緑のカーテン」の効果を実証してみることにしました。
7月 「緑のカーテン」の効果について考えよう
 「緑のカーテン」が教室の窓を覆い尽くすのはまだ先のこと。その前に,「『緑のカーテン』って本当に効果があるの?」「夏の教室を涼しくするにはどうしたらいいの」という素朴な疑問について考えてみました。
 「緑のカーテン」は,日光をさえぎるだけでなく,程よい風通しがあり,蒸散効果で気温上昇を和らげるという効果があるといわれています。また緑そのものが目に優しく,癒しの効果があると思われています。でも,そのようなお話を伺ったとしても,本当にそんなに効果があるのか,自分たちで実験観察をしたり体感したりして検証してみたいと思いました。
 その実験観察の発表会が,7月7日(月),校内研究授業として行われました。奇しくもこの日は,環境問題をメインテーマに掲げた
「北海道洞爺湖サミット」の開催日,さらに「クールアースデー」「七夕ライトダウンの日」という,環境問題を考える記念すべき日でした。そして,ここ鳴鹿小学校でも「緑のカーテン」を通して,環境負荷の少ない快適な教室環境のあり方を考える特別な日となりました。この実験を通して,「緑のカーテン」の効果の根拠を導き出し,考えをより確かなものにするとともに,今後「緑のカーテン」を学校や家庭,地域に広げていくための参考にしていきたいと考えています。
 →「鳴鹿っ子ダイアリー」7月7日号
 →ecoflow「環境省学校エコ改修と環境教育事業」(この授業の様子が紹介されています)
「音や色で気分的に涼しさを感じる実験」グループです。もし植物のカーテンや黒板の色が「赤」だったら・・・ アンケートによると,「赤」や蝉の声で暑く感じる人,そして「緑」や風鈴の音で涼しく感じる人が大多数でした。
「日光を防ぐ効果について」の実験です。「何もなし」「すだれ」「カーテン」「緑のカーテン(ゴーヤの苗を寄せ集めたもの)」で実験してみました。 日光に代わりにライトを当てて,どれが一番暑さを感じるかを実験してみました。実際に手を当てると,「緑のカーテン」が一番暑さを感じなかったようです。
こちらが実際にこの実験で得られたデータです。「緑のカーテン」は時間が経っても気温上昇が抑えられている様子が分かりました。 同じ実験装置を使って,今度は「風通し」についての実験を行いました。扇風機で外から風を送り,どれが涼しさを感じるか,みんな総立ちで体感しました。「緑のカーテン」からの風がひんやりとしていたのが印象的でした。
「蒸散」についての実験です。消毒用エタノールを肌につけ,ひんやり感を体験した後,金属板にエタノールを吹き付けたり,空気中に霧吹きで水分(お湯)を吹きかけたりすると,確かに温度が下がりました。気化熱で周りの熱を奪うことによる効果です。 こちらは,実際に緑のカーテンに使っている「リュウキュウアサガオ」「ゴーヤ」「ヘチマ」を比較する実験です。葉が光を通しにくいのはどれか。それは肉厚の「リュウキュウアサガオ」でした。
生長の比較でも「リュウキュウアサガオ」が一番生長が早いことが分かりました。ただ一番涼しさを感じたのは「ゴーヤ」だったとか。 「効果があることがよくわかった」「効果に疑問がある」実験で感じたことを付箋紙に書き込み貼り込んでいきます。これらの意見は,今後「緑のカーテン」を広めていくための参考にしていきましょう。
7月10日,緑のカーテンを観察しました。丈を測っていくと,急速な成長ぶりがうかがえます。 7月12日のリュウキュウアサガオの様子です。10日に比べると,何と30cmもつるが伸びていました。
7月12日のゴーヤです。少しずつ伸びていますが,他の植物よりも勢いが劣るような気がします・・・ 7月12日のヘチマの様子です。リュウキュウアサガオほどではありませんが,2日間で15cmのびました。
夏休み 緑のカーテンの成長
 夏休み中の「緑のカーテン」の管理は,主に教員で行いました。本来は児童が当番を組んで行うのが理想でしたが,体育祭中止の件もあり,安全を考慮して今回は見送りました。そのようなわけで,日直の教員を中心に世話をすることになりました。
 ただ当初は思うように生育が進みませんでした。水や肥料の与え方に問題があったようで,急遽追肥を行ったり,水やりの回数を増やしたりしました(休日や出張の日にも水やりを行う必要に迫られたので,その負担が新たな課題に)。また,プランターの大きさも影響の一つとされ,これは来年度以降の課題です。
 また余った苗は児童が持ち帰り,各家庭でも「緑のカーテン」を実践しました。学校の「緑のカーテン」も,プール帰りのついでに観察してもらうようにしました。
7月下旬の様子。リュウキュウアサガオは約1m程度。ゴーヤはもっと小さく,どうやら肥料の与え方に問題があったようです。急遽追肥を行いました。 8月5日,ゴーヤのかわいい花が咲きました。
8月中旬の様子。世話の負担は大きかったのですが,ようやくカーテンらしい雰囲気になりました。リュウキュウアサガオの様子です。 こちらはゴーヤ,そして奥はヘチマの様子です。ゴーヤは葉が広がり,ヘチマは最も高くのびています。
そして,ゴーヤにはこのような小さな実がなり始めました。大きさは5cmくらいです。 ヘチマの花と実。こちらはそれらしい大きさとして実っています。
8月22日の全校登校日。「緑のカーテン」と久しぶりに対面した子どもたち。さっそく観察を行いました。 まだ寂しい感じもしますが,何とかカーテンらしい雰囲気になって,ほっとしています。
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